考え事 8/15
彼女と同棲を始めたし、婚約をした。日本ではまだ同性婚はできないので、しばらく婚約者のままである。一応パートナーシップ宣誓制度はあるけれど、ネットで申請するだけでできちゃうし、法的な拘束力はないし、なんだかおままごとをさせられているみたいだ。同性カップルが結婚できないのは憲法違反だっていう判決が何回も出ていて。まだできないのは、やっぱり宗教なのかしら。くだらなすぎるな。信じる心がくだらないのではなくて、一部の人の信仰で、周りに大きく迷惑がかかっているこの状況が、怒る気も起きないくらいくだらないってことです。
メンタルをぶっ壊し、抗不安薬、安定剤、睡眠薬など、なんだかフルコースで5種類の薬を飲んでいる。薬の効果か否か、思い出せないことが増えた気がする。気づけていないことが多い気がする。先生は、「そもそもそんなに気づかなくていいんです」と言っていた。今まで気づいていたものたちは、私が気づかなくなってしまったら、誰のところにいくんだろうか。また別の気付きすぎてしまう人に皺寄せがいってしまうんじゃなかろうか、とか、ぼーっとする頭で考えている。薬に頼って楽をしながら生きている気がして、とっても申し訳なくなるなー
「欠片だけでもほしいな」
こだわりの強さなんて、あんまり自覚してこなかったんだけれど、引っ越しや新居での生活で、目立ち始めた。こんなところにも私のこだわりがあるんだなと驚く。サンダルで外に出たならまずお風呂で足を洗う、外出した家着はもう家着ではないので洗濯をする、センタープレスがかかったパンツの干し方、というか洗濯物自体の干し方、クイックルワイパーのかけ方、モノを買う時に比較するサイト、お店の調べ方まで、自分なりの、「こうでなくては嫌だ!!!」が多く、困る。
彼女はいつも大笑いをしながら、「バカだね〜」とか、「めんどくさいよ〜もう」と言いながら私に合わせてくれるので本当に助かっている。なんでもいい彼女と、絶対になんでも良くない私、でも全く潔癖症ではないので、部屋は汚いままである。
性暴力を受けた人に、胸を強調しているからだろと意見している人がいた。あー、まだいるんだなーーもういなくなったんだと思ってたよーそんな人間。
自分の体は自分のもので、どういう振る舞いをしようが勝手に他人が触っていいものではないんですよ。暴力沙汰になった時って、手出したほうが捕まるでしょうが、性暴力も同じですよ。どれだけ煽られても、勝手に触れちゃダメなの。私もちゃんと認識できたのは大人になってからですが。あー、子供のときに教えて欲しかったな。
私の体は私のもので、嫌なことは嫌だと言ってよくて、言えなくても悪くなくて、ごめんねと言われても、許せなかったら許さなくていい、らしい。
もう何ヶ月も、演劇を書いていない。
私的なことは抵抗であるときいて、その通りだなと思った
ただ日々や暮らしが抵抗だって気づいちゃうと、月曜日の登校みたいに体が重くなってしまうから、疲れちゃうんだよね。気づかないまま、傷つかないまま、抵抗し続ける術を、求めて歩き続けなければいけない。
あなたと始めたこの暮らしは、ひとつひとつ豊かさを得ることの積み重ねです。
起きたら、早くに目が覚めてしまったあなたが作った目玉焼きが置いてあるのは、なんだかいいなと思ったんだー
あなたの寝不足も心配だけれど、こういう身体の綻びのようなものは、ひとつひとつ湧き出てくるものだし、解消していくものでもあるはずです。一緒にそれを待つことはできるので、隣にいますね。
日本の国旗を掲げて、スピーカー越しに聞き取れない叫び声をあげているおじさんがいる。外国語で何か喧嘩する2人の女性、8人ほどの団体観光客がバス停の行列に割り込む、私は夜ご飯を考えている。