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【世界No.1ヒット作】 四肢麻痺の男と一人の女性の感動ラブストーリー 『世界一キライなあなたに』 (あらすじ,見どころ,感想)~Teeの映画館No.32~

昨日、出校日で久々に学校に行きました。学校からの指示は、「無駄な接触はしない」,「マスク着用」,「3密にならないようにする」だったんですが、学校に行って最初にやったのは、体育館で1時間の学年集会!うんうん、『ド密』です。(笑)

そして、一番イラってしたのが、玄関で出迎える教員の数の多さ。生徒も分散登校してるので、教員も最低人員かと思いきや、フル出勤!フル出迎え!という、まさにパーティー状態。そんな教員たちが、登校してきた生徒に一言、「はーい、あんまり接触するなよ〜」

いや、「こっちのセリフじゃ!!!」

Teeです。よろしくお願いします。


それでは、今日もいきましょう!



今日紹介するのは、2016年公開のロマンス映画『世界一キライなあなたに』です。この作品は、「尊厳死」「安楽死」という非常に重いテーマを扱っています。バイク事故で障害を負い、車いすでの生活となり生きる気力を失った青年実業家と、その介護のために雇われた一人の女性との切ない恋の物語です。自分が同じ立場だったらどうするか?
青年や介護する女性、青年の家族の気持ちなどそれぞれの立場になりながら考えつつ見てほしい映画です。


ぜひ、最後まで読んでいただけると嬉しいです。


【監督】テア・シャロック【時間】111分


《あらすじ》


2年前のイギリス。
ウィリアム・トレイナー(通称:ウィル)は非常に恵まれた男性でした。裕福な家に生まれ育ち、高学歴で、若くして仕事でも成功し、美しい恋人・アリシアもいました。

ある土砂降りの日、会社に出勤しようとしたウィルは危険だと思いバイクに乗らず、外に出てタクシーを拾おうとします。その途中、車の影から飛び出してきたバイクに轢かれ、ウィルは脊髄損傷に陥ります…。

そして、現在。
26歳の女性ルイーザ・クラーク(通称:ルー)は、カフェの店員として働いていました。ところが、店が廃業になり、突然職を失います。約6年働いた店から出された退職金は、わずか給料1か月分。

彼女は、祖父、両親、妹・甥の5人を、一人で養っていたのです。生活に困ったルーは求人センターに行き、仕事がないか聞きました。そして、半年間という猶予がついているものの、高給な仕事を紹介されます。その仕事とは『身体障害者の世話係』。介護経験など全くないルーでしたが、運転と食事の介助と聞き、すぐに飛び付きます。


《注意》ここから先はネタバレになります。






お屋敷に面接に行ったルーを迎えたのは、ウィルの母・カミーラです。
彼女は面接で楽しそうに語るルーを見て、すぐに採用を決めます。カミーラはルーにウィルの仕事内容については詳しく話さず、ただ「楽しませて」,「15分以上、彼をひとりにしないで」とだけ伝え、ウィルの元へ連れていきます。

ウィルは、今まで順風満帆の人生を歩んでいたのに、バイクの事故で首から下の身体を動かせない身になってから斜に構えていました。なので、ルーにとても冷たく接します。しかし、ルーは生活がかかっているので、必死に働きます。

ある日、ウィルの元に、事故に遭う前に付き合っていたアリシアと、ウィルの親友・ルパートが訪ねてきます。2人はウィルの事故後、すぐに付き合いを始めたようで、ウィルに結婚の報告にきたのです。
ウィルは2人の前では平静を装いましたが、2人が帰ると写真立てを壊し、ルーに当たります。

それに対してルーは「私がここで働いているのは、あなたといたいからじゃない。お金が必要だからなの!」と言い返します。

それを聞いたウィルは黙り込み、その後、仲直りのつもりでルーを映画に誘います。そして、それがきっかけで、ウィルとルーは映画の話題で盛り上がり、その頃から、ウィルも少しずつ心を開き始めます。一方のルーも、ウィルを理解するために彼の症状について勉強するのでした。

こうして、2人の距離が徐々に縮み始めた、ある日、ルーはウィルの両親が「安楽死」について口論している所を目撃します。

ウィルが安楽死したいと知ったルーは、妹のトリーナに相談します。そこでトリーナはルーに、「残された時間を有意義なものにすること」をしてあげたらどうかと提案します。それを聞いたルーは、それが『ウィルの自殺を食い止めるきっかけ』になるかもしれないと考え、障害者でもできそうなスポーツや娯楽を図書館で調べあげるのです。


《見どころとポイント》

⚫︎『尊厳死』がテーマ

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一つ目は、「尊厳死」という重いテーマが軸になっていることです。

尊厳死とは…人間が人間としての尊厳を保って死に臨むこと。

この「尊厳死」は、世界でも法律が定められている国とそうでない国があります。

同様に、尊厳死を選ぶことについてはそれぞれ違った意見があります。

身体の麻痺で人生が180度変わってしまったウィル本人の「もう生きられない」という決意と、生きる希望のないウィルに「私が変えてみせる」と言うルーの気持ち。

そんな立場の違う2人の気持ちの交差に、観終わった後にもこのテーマについて考えさせられる映画です。


⚫︎ウィルがイケメン!

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もう、ただただウィルがイケメン過ぎる。僕、一応18年男やってますけど、こんなイケメンに良くされてるルーがちょっと羨ましくなりました…///

特にイケメンが爆発するのは、ルーがウィルの髭を剃るシーン。誰にも心を開くことなく、髭も放置していたウィルに「髭を剃る」と言い出すルー。無精髭で清潔感のなかったウィルがキラッキラになっちゃいます!!!女性陣、注目ですよ!


⚫︎ルーのファッション

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本作でとりわけ目を惹くのは、ルーのファッションです。衣裳を手掛けたのは『マリリン 7日間の恋』のジル・テイラーさん。

テイラーさんは、ルーについて「彼女はふざけているわけではなく、ちょっと風変わり。服が大好き、色が大好き、そしていろんなものをまとめるのが楽しくてたまらないという個性的な女の子」と話しており、作中は見ているだけで心が明るくなるほどカラフルなスカートや小花柄のブラウス、真っ黄色のもこもこセーターなど、すべてが彼女らしい色の世界で埋め尽くされています。

日常のシーンはもちろんですが、ルーは特別な場面でもまた違った一面を見せてくれます。面接に挑む場面でみせるモノトーンの勝負スーツ、ランニングするときのスポーティーなジャケット、ボタニカル柄のリゾートドレスなど、場面ごとに彼女の異なる魅力が感じられます。

ストーリーが進むうえで、彼女のファッションは重要なポイントになってきます。彼女の洋服を通して2人が近づいていく場面にも注目してみてください!


⚫︎ウィルからの手紙

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ラストシーン。

パリのカフェでコーヒーを嗜むルーの元に、3週間前のウィルから手紙が届きます。その内容とは・・・。


《まとめ》

さて、ここまで『世界一キライなあなたに』について紹介してきましたが。いかがだったでしょうか。

これ、ただのハッピーロマンス映画だと思って観ちゃうと、完全に度肝抜かれます。その例が僕です。

なんというか、テーマが「尊厳死」ということもあって内容が深すぎるというか、ロマンスだからときめくんだけど、頭の片隅に『死』があるから、ここは喜んでいいのか?みたいな。そんな複雑な心情になりました。

四肢麻痺の映画なので、始めは『最強のふたり』にとても似ています。正直、ちょっとがっかりしました。なんだ、パクリ映画かよって。でも、物語が進むにつれて『最強のふたり』とは全く違う方向性になっていって、思わず見入ってしまいました。(全然パクリじゃないです。すみませんでした。)

『恋愛』×『尊厳死』っていう難しいセットだと思うんですが、最後まで違和感なく鑑賞することが出来ました。


皆さん、自分の最愛の人が、家族が「死ぬこと」を選ぼうとしているって状況に立たされたら、悲しいし、つらいし、どうしたらいいのかわからなくなると思います。

でもルーやウィルの家族は、ウィルの意思を尊重して、近くで見守りながら、それを受け入れたんです。

僕は、それも『ひとつの愛のカタチ』なのかなって思います。

「本当に愛しているなら、死を選択することを止めるべき」という意見もあると思いますが、本人の意志を尊重することも、ひとつの愛のカタチだと思います。

どっちの方が正しくて、どっちの方が間違っている。

そうではなくて「あなたにとって愛のカタチはどういうものであるのか?」というのをこの映画を通じて考えて欲しいです。


今、一番オススメする映画です!



【予告はこちら】


いつも読んでくださっている方も、初めましての方も、親切に最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ぜひ、スキしてくださると嬉しいです!!!


明日もお楽しみに!



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