「しっくりこない」の壊し方。
「評判良かったけど、そんなじゃない?」ってことは割とある。
名作といわれる映画や小説がしっくりこない。
名盤とか名画とかでもあると思う。
個人的にはミュージカルがそうだったなあ、と思う。
今回はHIPHOPを取り上げるけど。
今日はそんな「しっくりこない」についての話について、ちょっとだけユルくいきたい。
ぜひ最後まで。
ここ1年ほどで洋楽をよく聴くようになった。
「どこかで聞いたことある」っていう曲をいくつも見つけたし、新曲にワクワクするようなアーティストも見つけることができた。
しかし、世界的に音楽トレンドのHIPHOPはしっくりこなかった。
いくつかの有名アーティストを探して聴いてもなぜかしっくりこない。
HIPHOPというと指す範囲が広すぎてしまうので正確に言えば、カニエ・ウェストとかケンドリック・ラマーみたいな結構ゴリゴリな感じ。
日本で注目を集めつつある空音やRin音みたいなユルい感じのラップをするタイプではなくて。彼らは普通に聴いてるし、好き。
「なんでかしっくりこない」の状態が長かったので、
克服するのをあきらめていた。
そんなときに、クリストファー・ノーラン監督の『TENET』を観た。
2回も。最高すぎたので2回目も行ってしまった。
1回目を見終わったときの記事もあるのでぜひ。
2回目の『TENET』を観終わったに、エンドロールが最高だと感じたのだ。
もちろん、映画としてよかったから、というのもあるだろうが、劇場で低音が効いた環境で聞く『The Plan』だったからというのもひとつの理由だったと思う。
家に帰ってからも気づけば『The Plan』を聴いていた。
翌日にはTravis Scottを聴き漁っていた。
このときにHIPHOPの良さを体感できた気がするのだ。
次には彼とフィーチャリングしているアーティストを聴いていて、カニエやケンドリックにも、もう「しっくりこない」感覚はなかった。
思いがけずに「しっくりこない」が壊された。
これはきっとほかでも同じこと。
時間をおけば、もしかすると他の何かが「しっくりこない」壊してくれるかも。
自分の心境が変わって受け入れやすくなるかも。
もしかすると、人間観関係でも同じなのかなーと思ったり。
無理に好きになろうとせずに、時間をおいてみる。
そしたら、新しい自分が見つかるかもしれない。