俺とおかん。02

風呂上りでサッパリしたおかんが口を開く。
(開始までに1時間、俺はすでに完全に出来上がってる)

おかん「その2〜3人の人とは…」
(まだ2〜3人言うとる)

俺「2〜3人てまとめたら、悲しすぎるし、1人ずついこ!」

おかん「そやな。最初の1人はな、10才の時やってん。」

俺「ちょっと待って。10才の時の人が人数に入ってるん?」

おかん「当たり前やんか。付き合ってたんやから。」

俺「  ……… 」
(言葉がないとは、この事や。)

おかん「小学校4年の時に、同じクラスやってな。走るのめっちゃ速かってん!」

(……小学生女子の恋の始まりのテンプレや)

おかん「山田茂っていう名前で、茂くんて呼んでてんで。もしも茂くんと結婚してたら、あんたは山田義徳やで!」

(茂くんと結婚してたら、義徳にもなってへんやろ。っていうか、産まれてへんのちゃうか?ほんで小学校4年の時の恋愛振り返って、結婚してたらとか思えるもんなん?アカン、ツッコミきれんくなってきた…)

俺「生々しい話は良いから、もっと小学生らしい話聞かせてーや。」

おかん「例えば?」

俺「うーん、初めてのデートとか!」

おかん「うーん、公園の土管の中でチューペット食べた気がするわ」

俺「そう!それ!そういうのが聞きたかったんよ。ほんでほんで?」

おかん「チューペット食べてたら、チューしたくなったらしいねん。」

俺「茂くーん!あんた小学生やー!どこでそんなん覚えるんやー。」

おかん「まあ落ち着きーや。はい、チューペット。」

俺「チューペット食べてる場合ちゃうがな!まさか、チューしてへんよな?小学4年生が公園の土管でチューしてへんよな?それやってたら、高校生の俺と同じや!俺は、おかんを信じてるで。」

おかん「ちょっとだけ」

俺「アカンアカンアカン!チューにちょっともくそもないがな!そんなもん怖くて残りの2人聞かれへんやん!」

おかん「まあまあそんな慌てんと。はい、チューペット。」

俺「チューペット食べてる場合ちゃうて言うてるやん!アカンわ。ちょっと1回寝よ。酔い覚ましてから、残りの2人聞くわ」

おかん「のってきたとこやってんけどなぁ…。そしたら、また今度話すわ。」

続きはまた今度…



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