家族のヒステリックに困っている方へ7つの法則

感情爆発の末に精神疾患で入院した妹

これは、私の妹のことです。
何年か前に精神疾患により独房のような個室に入院させられ、しばらくは病院で過ごしていました。
退院してからも、恋愛の失敗や職場でのストレスが重なり、たびたび怒りや悲しみで爆発していました。
心理学を学び、占いスキルを手に入れ、脳科学や行動療法も多々研究してきた私でも、唯一妹のことだけが常に解決できずにいました。

妹の状態

・約束しても度々破る（しかも、自分は悪くない！と逆ギレ）
・何度も彼のことを占ってくれと言い、彼氏にも占いにも依存している
・ストレスでどうにもならなくなると自分に責任があったとしても怒り狂い、話を勝手にやめる（通話を切る、LINEもスルー）
・彼氏から連絡がくると、機嫌が良くなり急に連絡してくる（いまから食事だから、トイレ行きたいから、といってもこちらの話は完全スルーで電話をなかなか切らせてくれない）

常にこんな調子で、彼女の機嫌が良くなるのを待つしかない…と、親も子供も愚痴を言って凌ぐしかない状態が何年も続いていたのです。

パートナーの言葉をヒントに最初の変容が起きる

ある日、私のパートナーが
「会社で心理学の有名な先生のセミナーがあるんだよ」と、言ってきました。

「心理学なら、散々私も学んだけど…」と言うと、

「まぁ、何かのきっかけになるかもしれないから、オンラインセミナーが終わったら役立ちそうなことを伝えるね。」と言うのです。

オンラインセミナー後、パートナーが
「まずは言葉の最初に褒めるのが大事だと言ってた！」というので、その通りにしてみたのです。

まずは褒めることから！で、爆発が消えた

褒めること……といっても、
・約束は破る
・いつも調子が悪そうで不機嫌
・彼氏と連絡がとれないと逆ギレされる

と言う状態で、何を褒めればいいのか…と戸惑っていると、パートナーは「何でもいいからとにかく褒めてみよう！」と。

そこで、連絡が来たときに「今日は調子が良さそうだね！」「髪型が素敵だね！」など、些細なことからスタートしてみました。

特別な気付き

ある時、私は「最初に褒める」を忘れて会話をスタートしてしまったことがありました。

すると、またもや唐突な爆発！
怒りで手に負えなくなり、数日間連絡が取れなくなりました。
どんな約束を破っても、自分は被害者だと叫んでいるのです。
ここで、私は「妹は典型的なソシオパス」にかなり近い……と、怯えたのでした。

しかしそこで、少し気づいたのです。
妹が、絶対に爆発しない時がある！と。

それは、第三者との会話の時です。

私の大切なお友達とのグループ通話の時は、妹はとても知的で話し上手な上に、人の話を落ち着いて聞くことが出来ました。

姉である私に対してのみ（二人の時だけ）安心して爆発しているということが分かったのです。

友人に頼ることにした

2人の友人に、このことを打ち明けました。
妹の爆発癖、グループ通話だと爆発しないこと、私1人では彼女を救出できないことなどを。

すると友人は、喜んで力になってくれました。

まずは友人のうちの1人と妹を加えて3人でグループ通話をスタートしました。（その1人の友人が日程的に忙しいときは、もう1人の友人が3者通話に入ってくれていました。）

すると、妹は生き生きと話し始めたのです。
人の話もよく聞き、私たち全員にとって必要なアイデアを語り、知恵と愛を大きく羽ばたかせたのでした。

この間、私が行ったのは「妹の魂を信頼する」と言うことでした。

彼女のなかに賢さと愛を見つけ、それを客観的に伝えました。
本当の姿は爆発や被害者ではなく、知的な魂なのではないか？と。
「こんなことも得意なんだね！」
「そう言う視点は気がつかなかった。よく気がついたね！」
などです。

本来の魂の美しさと生き生きした様子をイメージし、彼女の羽ばたきに期待したのです。

何度か、そんなグループ通話をするうちに、彼女は自分の中の知恵や感情のコントロールを身につけていきました。

そして、本当の人生に目覚めたのです。

これは、ここ1ヶ月で劇的に起こったことです

彼女は、感情のままに爆発することがなくなりました。
そして、今の自分を客観的にみることができるようになりました。

グループの中で自分ができる役割をみつけ、率先して行うだけでなく、困っている人の話を熱心に聞き、コンサルティング（あるいはコーチング）のような形で人々の得意分野を見つけ、ゴールを設計し、友人たちを励まし始めたのです。

ビジネスコンサルタントなどやったことのない妹は、完全なビジネスコンサルタントのような振る舞いをして、他の人々をサポートしています。

本当に驚きました。

魂の気付き

私は、占いや心理などスピリチュアルな関連の仕事に長年携わっていながら、力の使い方を間違えていたのです。

彼女は、私が力の使い方を間違えていることを、全身でおしえてくれていたのです。
自分の人生を使って。

私は、目の前で感情を爆発させて叫んでる妹を、何とかしようとするばかりにエネルギーを注いでいました。

被害者意識を持つ人の対応や…
厄介な人をどう理解するか、どう振る舞わせれば家族が安らぐのか…。

彼女のスーパーエゴではなく、私のスーパーエゴだったのです…。

彼女はわたしの人生の協業者であり、一番大きな学びをくれたのでした。

家族のヒステリックや感情の爆発に困っている方へ7つの法則

1.  その子を何とかしようとするのをやめてみましょう。
2．その子が自分の人生に教えてくれていることは何かを気付きましょう。（気付きがあると、次第におさまっていきます）
3.  話しの初めはまず、褒める！が合言葉です。
4.  その子の魂の美しさをみて、その子の成長に輝かしい期待をし、愛のエネルギーを送りましょう。
5.  あなたの影響の与え方が間違っている場合もあります。他の方法がないかを探ってみましょう。
6.  愛のある友人に力を借りましょう。
7.  どうにもならない時こそ、ありのままを受け止め、感謝のエネルギーで満たしましょう。

感情の爆発は、過去への悲しみと直結しています。怒りは過去を見続けながら生き、蓄積した結果です。

怒りのエネルギーは、理解と共に感謝や愛のエネルギーでしか溶かすことができません。
爆発してしまう人の、本来のエネルギーを見つめてください。
ポジティブな面を発見し、教えてあげてください。
本来の知的な面を伝え、本来の役割ができるように見守り、励まし、期待し、「何とかしよう」と思ってしまうあなた自身の欲求を解放してみてください。

きっと、楽になりますよ。

必要な方へ、この体験がお役に立ちますように。

天珠より。