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【2020年版】オウンドメディアの作り方と今後の方向性を考えてみた!
こんにちは、就学前の子どもがいるママの為のWEBマガジン「teniteo.jp[テニテオ]」を運営している宮本将弘です。このnoteではメディア運営や開発の裏側話を書いています。
teniteo.jp[テニテオ]をリニューアルして2年が経ち今年で3年目を迎えいています。おかげ様で約1年で月5万人から100万人(PVで200万)が訪れるサイトになりました。
ほぼまっさらな状態から伸ばすことができたのは、古くから遊びにきてれるユーザーさまや協力会社、関係者のみなさまのお力なしでは到達できないことだと思ってます。この場を借りて御礼申し上げます。ありがとうございます。
今回は100万人の区切りが良いため、オウンドメディアの立ち上げから成長させるまでの期間で色々なことにチャレンジし、学んできましたので一度整理して共有したいと思います。
これからオウンドメディアを立ち上げる人や既にあるメディアが伸び悩んでいる人、2020年以降のオウンドメディアの在り方を探っている人の参考になれば幸いです。
オウンドメディアの役割
そもそもオウンドメディアとはどういったメディアかご存知ですか?
よく「テレビや雑誌、ニュースサイトや個人ブログと何が違うのか」とご質問をいただきます。専門的な言葉を並べてもわかりづらいため「自社メディア」と簡単にお伝えしています。TVや新聞などのマスメディアと比べて自社で管理できることが大きな違いです。
個人ブログとの違いは、個人的な発信か、会社が運営するサービスや商品に関する発信かの違いなります。
マーケティング用語では「ペイドメディア」「オウンドメディア」「アーンドメディア」と区分けされ、この3つを総称してトリプルメディアと呼ばれています。(マーケ用語はたくさんありすぎて覚えきれない!)
図にわかりやすくまとめてみました。
トリプルメディアの中でも役割が異なります。
「ペイドメディア」の役割
ペイドメディアはお金を支払って広告を載せてもらう従来型のメディアを指します。テレビや雑誌、大手メディアなどへの記事広告やネット広告などが含まれます。
自社サービスの宣伝、認知をとるために活用します。他社の媒体を借りるため制約や予算によってはコントロールできません。しかし、認知獲得するには即効性が一番高いメディアでもあります。
「アーンドメディア」の役割
聞きなれない言葉ですが、要約すると口コミのことです。何かのメディアやイベントを介して、各SNSやブログ等に取り上げられることを目的としています。
個人が起点になるため、コントロールできず自社のサービスや商品を利用した体験がどうだったかがシェアされます。良いことも悪いことも含めて発信されるため、受け入れられれば口コミが広がり、悪い意見が多ければ改善する課題が見つかるかもしれません。
無理にコントロールしようとするとステマ(ステルスマーケティング)になるため数字をあげようと躍起になりすぎて目的を見失わないよう注意しましょう。
ステルスマーケティング(英: Stealth Marketing)とは、消費者に宣伝と気づかれないように宣伝行為をすること
(wikipediaより)
「オウンドメディア」の役割
「ペイドメディア」「アーンドメディア」の役割を理解した上で、ようやく「オウンドメディア」の話になります。
「オウンドメディア」の役割は自社サービスの認知や売上アップ、最近では人材獲得の役割も担っていますね。
teniteo.jp[テニテオ]はサービスや商品の認知を目的としたものに該当します。ユーザーにもっと深く知ってもらうための情報発信をしております。
ここまでが、オウンドメディアの前提の話でした。次からは実際にオウンドメディアを立ち上げるまでにやることや考え方をご説明します。
オウンドメディアの立ち上げ期
「え?メディアを立ち上げるって…私が?」
担当者の中には会社の方針によって急にオウンドメディア担当(しかも1人、しかも他業務の合間に)になってしまった方もいるかもしれません。
難しく考えると壮大なことを想像してしまいますが、最初はブログをみんなで作るものと考えた方が楽だと思います。
発信する内容は既に自社が持っているのでそれらを、どのように伝えるか、どのように見せるかが担当者が考えるポイントです。
ここではゼロから始めることを想定して、やることを順番にご説明します。
①コンセプト設計
何よりもまずコンセプトが一番大事です。会社全体で運営していくことになるため、コンセプトがブレてしまうと「なんのためにやってるんだっけ?」と発信する内容に一貫性がなくなってしまいます。
よくありがちな例をあげてみます。
・PVにこだわりすぎて目の前の成果しか追いかけていない沼にはまる
・媒体ごとにメッセージがバラバラになり、誰に向けて発信しているのかわからい沼にはまる
・クリエイティブが担当者によってバラバラになる沼にはまる
これらは全てコンセプトが上手く伝わっていない、もしくは誰かの頭の中でしか決まっていない…といったことから起きる問題です。
サービスや商品を通じて本来何をやりたかったのかを振り返る意味でもコンセプトをよく考え、担当者や関係者だけではなく、会社みんなの共通言語として残していきます。
コンセプト設計の中には以下の内容が含まれます。
1)サービスや商品を通じて成し遂げたいミッション
2)ターゲットの設定(ペルソナ、カスタマージャーニー設計)
3)自社の強みと弱み
4)事業課題(ゴール設定)
5)ユーザー課題
6)一貫したメッセージ設計
7)クリエイティブの方向性
一つ一つご説明していきたいところですが、それだけで記事が書けそうなので少し端折らせていただきます。WEB記事や本などで語りつくされている部分でもありますので興味ある方は調べてみてください。
1)サービスや商品を通じて成し遂げたいミッション
会社がサービスや商品を作る理由は単に儲かるから…では少し寂しいですよね。多くは何か困っている人がいるのでそれを解決したい!と熱い想いがあるはずです。
ミッションはその想いを言葉にしたものになります。
teniteo.jp[テニテオ]では、「子ども一緒に笑って過ごそう」をテーマにミッションを「子育ての選択肢を増やす」としていますので、子育ての悩みを解消するきっかけになる記事や子どもと一緒に遊べる工作、家族で美味しくいただくレシピなど、マタニティから0~6歳の子どもがいるママに向けてコンテンツを作成しています。
そのコンテンツを通してteniteo[テニテオ]のサービスを多くの人に知っていただければと願っています。
このミッションに基づき、teniteo.jpをオウンドメディアとして、子ども服のレンタルサービスteniteoWEAR[テニテオウェア]やリノベ、新築のマッチングサイトteniteoHOME[テニテオホーム]などのサービスを運営しています。これらすべてのビジョンは一貫して「子育ての選択肢を増やす」となります。
会社の方針に沿ったミッションになっていないと本末転倒になりますので、考える人は会社代表や事業責任者などサービスや商品を一番熟知していている人、熱量が高い人が望ましいです。
2)ターゲットの設定(ペルソナ、カスタマージャーニー設計)
そのサービスをどんな人に利用してもらいたいかを定義します。ターゲットは年齢や性別などざっくりした当たりをつけたものです。例えば都内在住の30代女性、関東圏在住の30代男性独身…と年齢や性別、地域、年収などで区切ったものです。
それだけでは「どんな人か」が見えてこないためペルソナを作ります。ペルソナとは「サービスや商品を利用するユーザーの中でも重要な人物モデル」を表したもので、年齢や性別のみでは測れない大事な指標となります。
弊社サービスでもターゲットを「0~6歳の子どもがいるママ向け」としていますが、年齢は20~40代と幅広い上、地域や家庭ごとのライフスタイルによって子育て環境が変わってきます。
専業主婦、働くママ、産休中、シングルマザー、子どもの年齢によって、悩み変わるため、可能な限りのパターンを想定したコンテンツ設計が必要になってきます。
一つに絞れない場合は、その中で優先順位をつけて進めていくのが良いでしょう。
ペルソナができましたら、続いてカスタマ―ジャーニーマップを作ります。またカタカナ言葉かぁ…とげんなりしますが、全体像を把握するにはカスタマージャーニーマップが必要になります。
カスタマージャーニー(英語: customer journey)とは、マーケティング用語である。商品やサービスの販売促進において、その商品・サービスを購入または利用する人物像(ペルソナ)を設定し、その行動、思考、感情を分析し、認知から検討、購入・利用へ至るシナリオを時系列で捉える考え方である。カスタマージャーニーを設計するためのツールをカスタマージャーニーマップと言う。
(wikipediaより)
設定したペルソナがどのような経緯で自社サービスに辿りつくのかを描きます。検索、広告、SNSと様々なタッチポイントから自社のことを知ってもらえるように設計します。
ペルソナとカスタマージャニーマップは社内共有とユーザー目線になれることが一番のメリットです。
時代が変わるとニーズも変わるため、しっかり作り込む必要はありませんが会社やチーム内の共通認識としてドキュメントに残していくことが大事です。
ペルソナやカスタマージャーニーマップの作り方は弊社事例を交えながら別途記事を書きたいと思います。
3)自社の強みと弱み
いわゆるSWOT分析です。マーケティングに関わる人なら一度は目にしたことがあるかもしれません。自社サービスにおいて強み弱みと想定できるリスクをしっかり把握することが大事です。(図に記載してある項目は一例です)
4)事業課題
オウンドメディアは情報を発信することですが、それを通して何を達成させたいかのゴールを決めます。ゴール=課題解決となる場合がほとんどですので、現在事業で抱えてる課題を洗い出し、オウンドメディアで解決できるものを選びます。
売上増加、認知度アップのほか採用やユーザーの声を近くで聞くためにオウンドメディアを活かしてる会社も多く見られます。
弊社を例にしますと、立ち上げ当初の課題は「WEB領域の弱さ」にありました。もともとは愛知と宮城でフリーぺーパーを発行しており、WEBサイトにはあまり力を入れてませんでした。
ミッションを叶えるためにはWEBの力が必要不可欠だったため、2年前にリニューアルを行いました。
課題はフェーズごとに変わったり、増えたりしますのでそのときの状況に合わせた設定が必要です。
5)ユーザー課題
自社サービスを利用するユーザーはどんなことを悩んでいるのか整理します。ペルソナに近い友人・知人や実際のユーザーにインタビューするのも一つの手法です。
上の図のように事業課題とユーザー課題が交わる箇所が価値あるコンテンツになってきます。メディアを継続するには事業の存続が必要であり、ユーザーが困っていることを解決しないと、目的を果たせない。両者のほどよい箇所を探り企画を立てていきます。
6)一貫したメッセージ設計
コンセプトに基づく核となるメッセージを決めます。ブランディングにも関わるとことで、担当者が変わるたびに伝える内容が変わってしまってはメディアとしての一貫性がありません。編集長が変わると企画内容が変わることがあっても、コアになるメッセージはよっぽどのことがない限り変わらないものです。
ここで言うメッセージとは、具体的な言葉のほかにもメディア方針も含まれます。社内関係者や執筆をお願いするライターなどに共有することでブレを防ぎます。
teniteo.jp[テニテオ]は「子どもと一緒に笑って暮らそう」をテーマに以下のような指針を定めています。
・上から目線ではなくママ目線で寄り添う記事を作る
・やさしく丁寧な言葉遣い
・難しい専門用語は避ける(必要な場合は解説をつける)
などなど、20項目ほど細かく設定しています。
7)クリエイティブの方向性
メッセージと同じようにクリエイティブイメージも決めていきます。見た目が9割と言われるほど第一印象は大事なものなので、担当デザイナーさんとコンセプトの共有やそれに伴うデザインコンセプト、カラーなど話合いましょう。
長くなりましたが、ここまでがコンセプト設計になります。オウンドメディアの中で目的の振り返りをする大事な部分になりますので、時間をかけてでも作りましょう。
②体制構築
コンセプトが決まったら、体制構築に取り掛かります。
基本的なオウンドメディア作りで登場する人物は以下になります。
・メディア責任者(編集長) → メディアの方向性を決める
・社内担当者 → 運営、企画立案 など
・開発エンジニア → WEBサイトの制作や改修、データ抽出 など
・編集者 → 企画立案、取材、記事チェック、ライターや外部パートナーとの折衝
・ライター → 取材、撮影、文章の執筆
・カメラマン → 取材、撮影
・校正、校閲者 → 文章の確認
・デザイナー → クリエイティブの制作
もちろん規模や運営方法によっては一人で兼任する場合もありますし、登場しない人もいますので、自社に当てはめてみてください。
③編集・運営マニュアル作成
記事作りにおいて共通する規則を全員が理解できるようにマニュアルを作成します。これがないと修正が大変なことになりますので、手を抜かない方がいいです(経験談)
一般的な文章規則から媒体ならではの文体や規則、投稿方法などドキュメントにして、随時更新できるようにしておきます。
弊社の場合はgoogleサイトやスプレッドシートを使ってマニュアルを作っています。例えば「子供」を「子ども」にする、タイトルの文字数は27~32文字の範囲にする、ですます調にする…と、大きなことから細かいことまで全てマニュアル化しています。
作り慣れてない方は骨が折れる作業になりますが、質問や修正をなくすためには最初にがっつり作った方が後々楽になりますよ。
④メディアの発信計画を立てる
メディアの発信計画とはコンテンツの企画や月に何本更新するか、どこをKPIにするかを決めることです。予算にも関わることですので、年間で決めた方が何かと指針にもなるため進めやすいです。細かく決める必要はなく、おおよその目安として、臨機応変にアップデートしていきましょう。
一番わかりやすい計画の立て方は逆算式です。例えば月100万人が訪れるメディアにしたいと目標を立てた場合、必要な記事数やコストを試算できます。
良い人材が欲しい!となるとオウンドメディアだけでは発信力が弱いため、SNS強化も必須になり、フォロワー数は○○人いないと影響力がない…とやることが具体的になってきます。
目指す数値がないとやったことに対してどうだったかの判断ができないため、計画を立てることはとても重要なのです。
⑤実践と改善
体制が整い始め、計画や目標を立てたら、あとは実践のみです。可能な限り計画に沿って進めていき、月や週ごとにやったことに対して目標との乖離や反応があったコンテンツは何かなどデータを取集します。
コツコツと小さな改善を繰り返し進めていく我慢の時期が半年ぐらい続きます。立ち上げ当初は、googleにも知られていない状態なので、ほぼ誰も見ていないと割り切った方が精神的に良いです!
息を潜めつつ力を着実につけていきましょう。
オウンドメディアの成長期
ここからはメディアの成長期に起きたことのお話をします。WEBサイトの成長期を経験されてる方はわかるかもしれませんが、まさにフィーバー状態です。
何をしても反応があり、数値が右肩上がりな状態がしばらく続きます。(上図参照)
しっかり分業されているところは問題ないかもしれませんが、この時期は何かと落ち着きがなく、やることも増えてきます。
成長期にやったことは業務の全体最適化、データ分析です。
⑥業務の全体最適化
運営している中で、社内で関わる人も増え、記事を作るライターさんの出入りも激しくなってきます。そうすると人によって捉え方が変わってきてしまい、記事の質にも影響が出てきます。
その他にもSNSや自社の他サービス連携も複雑になってくるため、メディア単体でものごとをみるのではなく、全体を見ながら業務を最適化していこうと決めました。
運営体制で大きく変えたのはチーム制にしたことです。これまでは、記事制作者と社内担当者の関係のみでしたが、チームを複数作ることで横のつながりをできるようにしたのです。
記事に関する進捗や細かな質問はチーム内で瞬時に解決できるようになったのと、メディア規則がブレないように統制がとれるようになりました。
他サービスとの連携では、一つに記事に対してSNSとの繋がり具合やteniteoが運営するサービス全体の流れを把握し、全体をみながらコンテンツを作っていくようにしました。
例えばteniteoHOME(リノベ、建築のマッチングサイト)やteniteoSCHOOL(子どもの習い事マッチングサイト)を運営しているため、住まいや習い事に関する記事を増やすようにしたのです。
⑦データ分析
アクセスが増えると反応が良かった記事や悪かった記事などがデータとして溜まってきます。そのデータからどんなユーザーが訪れているのかが見えてきます。
teniteo.jp[テニテオ]は「0~6歳の子どもがいるママ向け」としてますが、データを紐解くと、マタニティ期から2歳のお子さま(保育園や幼稚園に入園する前)がいるママが多く訪れていることがわかってきました。
マタニティ期から2歳までの間でどんなことで困っているのか洗い出し、その中でteniteoらしいものや競合サイトと比較しながら企画内容を決めました。
大きく「工作遊び」「レシピ」「ママのライフスタイル」の分野の記事を増やすことにしました。
工作遊びは元保育士の方、レシピでは栄養を考慮できるように管理栄養士の方に記事を書いていただいております。
その他にも専門知識のある方に記事お願いして、子どもと一緒に笑ってすごせるコンテンツを日々作っています。
ただ、メディアサイトで収集できるデータも限られますので、他サービスのデータも含めて多角的に情報を分析する必要があります。
サイトの成長期は勢いもあり、数値にばかり目を奪われてしまうフェーズですが、KPIの振り返りや成し遂げたいミッションの再確認は社内でも忘れずに行っていきましょう。
オウンドメディアの停滞期
成長期はあっという間に終わりを迎えます。そのあとアクセスも思うように伸びなくなり、停滞する時期が続きます。
teniteo.jp[テニテオ]が停滞したきっかけは2019年9月ごろに行われたgoogleアルゴリズムのアップデート。
恐らく多くのメディアで順位変動が起こりアクセスが落ちたかと思います。この時期あたりから大手オウンドメディアの閉鎖が相次ぎ、「オウンドメディアはもう終わりだ…」と声も聞くようになりました。
teniteo.jp[テニテオ]でも同じようにアクセスに変化が起こり、どうにかしなければいけない…と作戦を考えました。課題は大きく3つあり、それぞれに対応していくことにしました。
【課題①】googleアルゴリズムの変動
思えばSEO界隈はいつもgoogleのアルゴリズムに振り回されています。検索上位にあげるためにテクニカルな技法をその都度学び、そこに投資する。いたちごっこが続きますが、きとんと届けたいためSEO対策は必要不可欠です。
やったことは2つ。
①既存記事のリライト
②専門家の記事を増やす
①既存記事のリライト
既に公開されてる記事に追記を行いました。1~2年前の記事になると情報も古くなるので、再度チェックして追記や書き直しを行いました。
②専門家の記事を増やす
前項でご説明した工作やレシピの記事を増やし、専門性のある記事を中心に作っていくようにしました。この施策のおかげでteniteo.jp[テニテオ]はバラエティあふれる媒体に仕上がってきています。
この流れでteo's[テオズ]という記事作りをメインにしたコミュニティにも力を入れています。子どもがいる家庭、特に保育園や幼稚園の入園前のころは家にいることがほとんどで、孤独を感じるママも多いです。
近年では在宅ワークができる仕事も増えてきており、パートやアルバイトでリアルな時間を割くことができない方からのニーズは高いです。
子どもが寝ている隙間時間に仕事をする方も多く、teo's[テオズ]ではそういったママライターも参加されています。もともと専門的な職種や知識のある方ばかりなので、これまでの経験を活かせる記事をお手伝いただております。
ママ目線の文章は体験談を取り入れた優しい記事ばかりです。是非チェックしてみてください。
【課題②】SNSとの関係
オウンドメディアのSNS担当者の多くは「全然反応ない」と思ってしまう時期を経験されているかもしれません。一部のセンスの良いアカウントを除き、ほとんどがちょっと寂しい感じになっているのではないでしょうか。
正直な話、弊社のSNSも理想の形になっているとは言えなく、それが課題になっています。それでも、ただ眺めるだけではなくよく数値をみると突破口が開けます。
例えばTwitterの場合
・インプレッション
・いいね!数
・シェア数
・クリック数
・エンゲージメント率
などの項目があります。
一つ一つの数値はTwitterアナリティクスで確認することができます。
以前のnoteをTwitterでシェアしたものを例に挙げます。
この度noteをはじめることになりました!編集・制作・開発の裏話、記事作りを通して聞こえてくる子育てのリアルなど、普段書ききることができないことを書いていきます。
— teniteo NEWS[テニテオ] (@teniteo) January 15, 2020
今回は、noteをはじめた背景やこれからについてお話ししています。ぜひ読んでもらえると嬉しいです。https://t.co/7NqUlIIVPU pic.twitter.com/csH1Ab9upW
こちらの投稿はエンゲージメントが5.4%と他の投稿と比べて少しだけ良い数値でした。でもリンクのクリック数だけは以上に高かったのです。(平均の2.8倍)
それだけ記事が読まれたと想定できるので、いいね!やリツイートだけではなく、細かな数値も比較しながら、どういことに興味があるのかを分析していくことでアカウントは良くなっていくと思います。
担当者だけにしかわからない悩みはありますが、コツコツと改善を繰り返しながら進めていくのが一番の近道です。(自戒を込めて…)
【課題③】ユーザーコミュニケーション
「WEB領域に力を入れる」ということを優先していたため、ユーザーと密なコミュニケーションが正直できていませんでした。ここは大きな反省点でもあります。
とはいえ、SNSだけでは密なコミュニケ―ションをとるにも限界があるためコミュニティ作りに今後は力を入れていく予定です。
コミュニティの概要を今の段階ではまだお話できないですが、話できるタイミングがきましたらnoteに書き留めたいと思います。
2020年以降のオウンドメディアの方向性
ようやく一番書きたいテーマに辿りつきました。ここまでで約1万文字ぐらいです。お付き合いいただき本当にありがとうございます。
オウンドメディアの立ち上げ期から成長期、停滞期までは一般的なお話だと思っていますが、大手サイトが閉鎖する流れの中で、今後オウンドメディアはどうなっていくのかが気になるところです。
個人としてもどうなるか知りたかったため、様々な記事や本を拝見しました。特に参考になったのは株式会社ホットリンク飯高悠太さんの「僕らはSNSでモノを買う」です。
こちらの本は本当に良書で今SNSを取り巻く動きがどうなっているのかがわかりやすく書いてあります。是非チェックしてみてください!そして、ありがとうございます!
他の記事や本と照らし合わせてもやはり鍵になるが「ビジョン」と「ミッション」になります。
(ここから先は個人の解釈です)
情報は細かく分散されビジョンを軸にした循環型メディア
これまではオウンドメディアのサイトを中心にした「分散型メディア」でしたが、今後は分散されたものをビジョンやミッションをもとにした一つのストーリーとして循環させる「循環型メディア」の設計が必要になってくるのではないかと思っています。
それは何故かといいますとSNSごとに特性があるのと、循環性や共創を時代が後押ししているからです。
SNSごとの特性を活かした発信
SNSといってもTwitterやinstagram、facebookはそれぞれ特性があり、利用するユーザーもSNSごとに違う感性の方が集まっています。
バズればいい、映えればいいという流行りは終わり、本当に必要な人に届けるコンテンツをアプリごとに考えていくことが必要で、そのアプリの役割を明確にすることが大事なのではないでしょうか。
今後どのようなプラットフォームが出てきても動じないよう「ビジョン」「ミッション」とさらに全体を繋ぐストーリーが循環させるきっかけになると考えています。
循環性や共創
前段の事業課題とユーザー課題の図のように会社が実現させたいことを成し遂げるためには資本が必要です。発信するためのエンジンや働く人のモチベーションにも繋がるため、持続させるためには数値や効果は重要な指標になります。
そもそもの目的はオウンドメディアを通じた○○なので、本来達成したいことを忘れてはいけません。
しかし、一方通行的な発信でも上手くいかないですね。そのためには実際にご利用いただいたユーザーにどんな体験を提供できたかをシェア、もしくは口コミをしてもらえる流れを作ることが循環を生む起点(UGC)になります。
簡単に言うと自然とシェアされるようなコンテンツを作りましょう!ということになるのですが、そうは言っても…となかなか悩みは尽きません。
そこで登場するのがコミュニティの存在なのですが、近年ではオンラインサロンを含むコミュニティがぽこぽこ出てきており、そこで何が行われているかというと、一つのことをみんなで作る、もしくは応援するなどのポジティブな活動が行われています。
口コミやシェアのみではなく、コンテンツそのものを一緒に作りあげていく共創の流れを作ることが循環型メディアの理想形といえるのではないでしょうか。
teniteo.jp[テニテオ]でも循環型メディアへ移行しようと実験しているところです。まだまだ道半ばですので何か共有できる段階になりましたら共有したいと思います。
オウンドメディアの設計からコンテンツ運営まで
長々と書かせていただきましたが、最後は宣伝です。笑
弊社(株式会社テニテオ)では、自社で培ったノウハウや知識をもとに他社さまのオウンドメディアの立ち上げからコンテンツ運営のお手伝いをします。
共創という言葉は、まさしくその通りで一緒にコンテンツを考え作っていくような運営ができればと考えています。
これからオウンドメディアを始めたい方や変えていきたいと悩んでいる方がいましたらご連絡ください。何かお手伝いできることがあれば幸いです。
■お問い合わせフォーム
https://teniteo.co.jp/contact/
さいごに
オウンドメディアの作り方を立ち上げ期から停滞期まで実体験をもとに書きました。これから益々新しいサービスや技術が取り入れられ、これまで培ったノウハウはすぐに古いものになってしまうかもしれません。
それでも成し遂げたいことがあるので、状況に合わせて手法を変えて発信を続けていきたいと思っております。
この記事は2020年版としていますので、本年度で起きたことやわかったことが出てきた時点で随時更新していきますので、興味ありましたらフォローいただけると嬉しいです。
それでは、ここまでお付き合いいただきましてありがとうございました!