テニバカ的女子テニスプレイヤー考察(第8回ビアンカ・アンドレースク)
さて久々に女子テニスプレイヤー考察のnoteになりますが、本当ならもう少し前に取り上げるべきプレイヤーであるアンドレースク。
正直にいって先にとりあげようと思っていた、ヤストレムスカやアニシモバがいたが、瞬く間にインディアンウェルズを優勝して一気にカナダの女子テニス界のエースになった感がある。ブシャールが未だ復活してないから余計に目立つのもあるが。
さて早速アンドレースクのプレイヤーの考察になるが、ひとつわかりやすい例えを思いついたのでここで言ってみようと思うが、それはテレビで見ていてこれをやったほうが良いのではと思った通りにプレーをする客観的な視点を持ったプレイヤーであると言うことだ。
ここでその客観的な視点をもったプレーができることをより具体的に示していこうと思う。アンドレースクはフォア、バック、ループ、スライス、ドロップショット、ロブ、ボレーと全てのショットを使いこなせるだけの器用さがある。そして特筆すべきはその引き出しを場面、場面ごとに適切に行えるということだ。まるでテレビをみながら冷静に判断を下しているが如く。
よくフェデラーがラリー中、ループとスライスを交互に混ぜて相手から甘いボールを引き出すことをやるが、アンドレースクは女子テニス界でそれができるプレイヤーである。フィジカルに恵まれなかった分(それでも170センチあるが)やれることは全部やるという意識がこのようなハイレベルなテニスを可能にしているのだと思う。
これができるプレイヤーであるのだから、当然敵は怪我だけといいたいが、やはりパワーに関しては如何ともしがたいところである、引退したラドワンスカもそうだったのだが、パワーに対抗すべく身に着けたところがあるからだ。
今後のキャリア予想としてはツアーでは怪我さえなければ安定した成績は残せることがほぼ間違いがないと言い切っていいだけの能力の持ち主である。ただグランドスラムに限っては爆発力が必要なので、グランドスラムベスト16には残れるとおもうが、その先パワーのある調子の良いプレイヤーに分の悪い試合をしなければならず、優勝までいけるかといえば厳しいのかなと、多少のタイプは違えどラドワンスカを考えるとそう思わざる得ないと今はそうとしか言えない。
次回は着実に成長を続けているアマンダ・アニシモワの考察にいきますが、その前に触れなくてはいけないことがあります。
それは女子だけでなく男子もなのですが、今年2回優勝したプレイヤーがいないという超戦国時代についてです。(厳密には男子はフェデラーが2回優勝しましたが、それでも男子も異常事態なのは変わりありません)