来るガウフ1強時代に対してテニバカが考えうる対抗できるプレイヤーの可能性をシミュレーションしてみる。
正直今回も全豪終了後を受けての女子テニス界の考察を書こうと思っていたのだが、タイトルが示すとおりガウフのインパクトがあまりにも凄すぎた為、このような形となった。
それだけガウフ時代というものを何よりも強く感じた2020年の全豪オープンとなったわけだが、改めてなぜガウフが今後の女子テニスの天下をとるのではというのを考察してみようと思う。
まずはまだ現時点で16歳になっていない年齢だろう。16歳になる前にして早くも女子テニスのトップを狙わんとするだけの位置までのぼりつめていることを証明してみせた。それだけ圧倒的な才能はどう転んでも間違いないというしかなく、もはや予想というレベルではなく既定路線というレベルになっている感がある。
さらにガウフを盤石としているものに環境がある。以前noteでムラトグルーアカデミー出身といったが、現時点でガウフの陣営にムラトグルーがいるということは将来ムラトグルーがセレナ引退後コーチとして就くのは明白だと見ている。
ここでムラトグルーにも触れていこうと思うのだが、ムラトグルーといえば現在セレナ・ウィリアムズのコーチをやっている。そしてセレナが凄すぎるからこそムラトグルーがあまり表立つことはないがセレナ・ウィリアムズの半分の優勝に関わっている。それ以前は不安定だったセレナは強さも際立っていたが同時に脆さも併せ持っていて、少なくともセレナ1強時代を作り出したのは間違いなくムラトグルーの貢献によるものである。
そのムラトグルーが将来ガウフのコーチとして就くとなれば鬼に金棒といっていいのではと思う。これによりセレナ1強を彷彿とさせるガウフ1強時代の完成となる。
とはいえガウフも完璧なプレイヤーではないし、ムラトグルーがいようが毎回完璧な準備ができるわけでもなく大会中のトラブルも出てくるだろう。そうなれば他のプレイヤーにもチャンスが回ってくるが、さてどのようなプレイヤー達がガウフの対抗馬になるのか。
まずはマルチネスをコーチに迎えウィンブルドン以来の覚醒を遂げたムグルサを1番にもっていきたい。それくらい安定した高いパフォーマンスであり、今のムグルサには弱点らしい弱点は見当たらないからだ。
そして次をあげたいのだが、ムグルサに匹敵する状態のプレイヤーが見当たらない。現在のトップ10レベルのプレイヤー以上のパフォーマンスをムグルサが叩きだしているのだからどうにも浮かんでこない。
となればここからはコンチタ・マルチネスをコーチに据えたムグルサに匹敵するプレイヤーを実現可能かどうかあらゆる可能性をもって考えていきたい。
そして浮かんだのがヒンギスをコーチに据えたベンチッチである。これは個人的に悲願であると言っていい。自分は大村あつしさんのようにベンチッチを気絶するまで応援するわけではないが、この1点に関してはベンチッチに対して目の色が変わってきてしまう。もし実現したらガウフに対抗できうるだろうと思っている。
もし仮にガウフに対抗できなかったとしても、ベンチッチがグランドスラムを優勝するための最高の1手であり、究極の1手であることには変わりがないので、ベンチッチがヒンギスをコーチにした時点で、その後の結果がどうなろうと、ベンチッチに対して一切の悔いが残らないことを個人的に言っておきたいと思う。
次にもっと実現不可能かシチュエーションを覚悟で言いたいのだが、それはセレナ・ウィリアムズが引退して大坂なおみのコーチに就いたとなれば、ガウフの終生のライバルになるのではと思っている。こればっかりはセレナが大坂に興味が湧かないことには可能性のかけらもないことである。もしくはそれ以上にありえない可能性としてムラトグルーがセレナに大坂なおみをガウフのライバルとして育てるべく、敵に塩を送るようなことをやるのではないかという個人的な妄想になってしまった。
最後の可能性はあまりにも半分馬鹿げているのはわかっていますが、それくらいガウフ1強になったときに対抗できうる可能性があまりないのがわかっていただけたと思う。セレナ1強のときもそうだったように、ムラトグルーがコンビを組むことによって完成されるのである。ガウフとムラトグルーのコンビが完成したとき本当にガウフ1強時代の始まりになる。
さて次回予告ですが、2020年全豪女子テニスを優勝したソフィア・ケニンを考察したいと思います。なぜケニンが全豪でガウフを倒したにも関わらずガウフ1強時代の対抗馬に挙げられないのかを含めて考察したいと思います。
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