今一度改めて大坂なおみのメンタル問題を考察してみる。


 今回は大坂なおみのメンタル問題をとりあげようと思います。


 今更くどいようにそれこそ、大坂なおみが10代のときから今まで言われなくなることのなかったメンタル問題。正直もう言い尽くしている感があると思われるが、大坂なおみのメンタル問題を振り返ることも含めて新たにわかっていた部分を付け加えて考察してみようと思う。


 大坂なおみといえば恵まれたフィジカルとパワーという圧倒的な才能があり、将来を嘱望されていた。しかしアメリカは相手にせず、そこを日本が面倒を見てきたという流れがある。

 なぜアメリカは相手にしなかったといえば、大坂なおみは生まれ持った才能だけで、技術は荒く更に試合中にめまぐるしく変化するメンタルが原因と思われる。

 元々圧倒的なパワーをもって支配してやるといったプライドが高く、それ故にちょっと上手くいかなくなるだけであっけなく自滅する始末。結局のところこれは大坂なおみ自身では治しようがないことである。


 ではなぜグランドスラムを既に2勝しているのかというと、大坂なおみの弱点であるメンタルを矯正させたサーシャ・バジンというコーチでありながら超一流のメンタルトレーナーがいたからに他ならない。


 そしてサーシャコーチがいない以上他に大坂なおみのメンタルをなんとかできる方法といえば、それは大坂なおみの父親しかいない。


 女子テニスプレイヤーでは父親をコーチにしているプレイヤーが少なくないが、なぜテニスを教えることがない父親がコーチなのかと言えば、それは間違いなくメンタル面のケアをすることができるからである。


 技術的な差よりもメンタルの差で決まることが多い世界だからこそ、ケニン、ベンチッチをはじめとして、つい先日引退したウォズニアッキはキャリアを通じて父親がコーチをやっていた程である。単純に父親が傍にいえばストレスというストレスを解消できるのは余りにも大きい。それがメンタルを安定させることにもつながるのは言うまでもないだろう。


 話を大坂なおみに戻すが、大坂なおみは現在父親コーチからデータのスペシャリストである、フィセッテコーチにしている。

 以前noteでもフィセッテコーチは大坂なおみにとって悪くない選択といったが、それはメンタル面ではなく、クレー、芝への技術面からであり、フィセッテコーチでは大坂なおみのメンタル面については面倒みきれない。


 それを知らずにフィセッテではだめだ、父親コーチに戻せという声も聞こえてきているが、もし仮に父親コーチにもどしたところで全仏、ウィンブルドンで優勝する目なんて完全になくなることを理解しているのだろうか。


 となれば父親が大坂なおみのメンタル面をケアするべきだが、それを大坂なおみはわかっていない以上、父親が勝手に大坂なおみの陣営にしゃしゃりでることは出来ない。大坂なおみは未だ自身でメンタル改善を試みているし、それを引退まで続けていくだろう。



 2020年早くもメンタル面でつまづいている大坂なおみだが、結局足らない技術面と不安定なメンタル面どちらがより重要なのかといえば、大坂なおみの思うとおり技術面である。とにかく全仏、ウィンブルドンを優勝するための技術レベル(クレーではフットワーク、芝ではスライス、ボレー)を水準レベルまで上げないことにはキャリアグランドスラムは夢のままで終わる。メンタル面は不安定なままだが、結局のところ上手くさえいっていればなんとかなるわけで優勝の可能性が出てくる。


 そこはセレナと同様に技術を上げていけばメンタル的に上手くいかなくなる可能性を低くすることは出来るわけで、大坂なおみもそこを目指していくことになるだろう。現状サーシャないし父親をうまく陣営にとりこんでメンタル面も万全にする可能性はなさそうだから。




 さて次回予告をしようと思いましたが、差し迫っての書きたいテーマがありません。プレイヤー考察も今やっておくべきプレイヤーもいない為、未定であります。

 ただそれは次に書く予定がないだけで、時期が来たら書くテーマが決まっているのでここで紹介しておきます。



 それは(ガウフがウィンブルドンを優勝するのは時間の問題であることを考察してみる)です。

 詳しいことは芝シーズンに入ってからになるとは思いますが、この時点でなぜこのテーマが決まった瞬間がありまして、それは15歳にしてウィンブルドン予選3試合を突破し、いきなりビーナス・ウィリアムズという大外れも大外れのドローにも関わらず、これをストレート勝利した時にこのテーマが決まりました。2020年のガウフのウィンブルドンが楽しみなのはいうまでもないですが、自分は既にガウフのウィンブルドン優勝は時間の問題であるという考えであるため意外と冷静だったりしています。



#女子テニス #大坂なおみ



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