テニバカ的女子テニスプレイヤー考察(第14回キャサリン・べリス)
ついにやってきましたキャサリン・べリスのプレイヤー考察。
本来なら2019年にやりたかったキャサリン・べリスのプレイヤー考察。しかし復帰が2019年11月とずれこんでしまった為、それでも2020年早々に出来ることは個人的に良かったことである。
復帰がずれこんだ理由は怪我の状態が思わしくなく時間がかかってしまったことだが、それもそのはず右腕と右肘の2回の手術をすることとなり、1年半という時間を費やすこととなった。
キャサリン・べリスが長期離脱前になる2018年4月。彼女のレベルは普通の調子のトップ20に勝ち、調子の悪いトップ10にも勝てるレベルだっただけにトップ30になったところでの離脱は余りにも痛すぎた。
しかしながらキャサリン・べリスは確かな努力を惜しまなかった為、復帰して早速同レベルまであっという間に戻してきていた。それどころかテニスに飢えていたのが傍目にもわかるくらいテニスをする喜びに溢れ(そりゃ1年半も遠ざかれば当然かもしれないが)ポイントへの執着心は前にもましてあるように思う。
2020年の全豪でも調子の悪いトップ20レベルのムチョバにストレート勝利し、調子の良いトップ20のメルテンスにフルセットでの敗退と間違いないパフォーマンスを見せてくれた。本当に後は怪我での長期離脱さえなければキャリアハイ更新とトップ20達成はしっかり実現可能なことを証明してみせてくれたと思う。本当に怪我さえなければ今頃は少なくともトップ20で戦い、トップ10への挑戦もしくはトップ10達成も夢ではなかったはず。
長期離脱していたからこそ、テニスに飢えたメンタルを携えて怪我への耐性さえついてしまえば、パワー対策に時間をかけることができ、ハレプクラスに成長してくれるのかという期待もしたいところだ。
最後にキャサリン・べリスについてひとつ自分の持論ながら確信に変わったことがあります。
それは”充分な才能があり、その中で努力を惜しまなければどうしたって結果がついてくる”ことである。
もし結果がでないことがあれば、それは才能か努力かどちらかが足らなかったということである。自分はけっこうな数の女子テニスプレイヤーを見てきたが才能と努力が足りていれば皆結果を出してきている。とはいえ怪我で結果を出して短い時間で終わってしまったプレイヤーもいないわけではないが、少なくとも結果は出るものだと思っている。
最後に次回予告ですが、全豪終了後になりますので全豪後の女子テニス界の考察になると思います。