テニバカ的女子テニスプレイヤー考察(第16回ソフィア・ケニン)


 さてこのプレイヤー考察も第16回を迎えた。このまま20という数字も見えそうなのでとりあえずあと4回は見通しがたちそうである。


 今回のプレイヤー考察は2020年まさかの全豪優勝を遂げたソフィア・ケニンを考察する。


 一言でいえばケニンの全豪優勝はセレナと大坂なおみが敗退して対戦しなかった幸運と決勝での圧倒的なパフォーマンスがあってこそだった。どちらが欠けても優勝はできなかっただろうと思う。

 そしてガウフに勝利し尚且つ優勝してもガウフのライバルに挙げなかった理由。それはガウフがまだ成長しきっていないことと、全豪決勝のケニンはそう見られるものではないからである。


 なぜ全豪決勝のときのパフォーマンスをケニンがそう出来ないとこの時点で言えるのか。それは全豪決勝のケニンがあまりにも強すぎたためである。個人的な予想でいえば、全豪決勝のケニンは1回こっきりの限定でもおかしくないレベルである。もし2度目があるとしても2020年には見られないレベルであるし、あるとしたら何年か後になる可能性がある。今回のムグルサが2年半をおいて復活したレベルであると尚のこと強い根拠になるのではないか。ハイパフォーマンスはそう簡単に再現できるものではない。


 そしてケニンのタイプとしてサービスエースがとれるタイプでないプレイヤーだからこそ難しいという面がある。ケニンのようなサーブのレベルであると真っ先に思いつくのがケルバーやハレプである。つまりケニンもこの2人と同じくロングラリー中心の展開を余儀なくされる。となればコンディション作りが難しく、今回のようにツアーである程度の力で調整してグランドスラムにピーク作りをしなくてはならない。基本的に試合時間が増加傾向でフィジカルの負担が大きくなることである。


 ケニンが女子テニス界でこれ以上のし上がっていくには2016年ケルバーのような活躍が必要である。これをケニンに求めるのは正直絵に描いた餅のようにしか思えない。ケニンのショットが狂いだしたとき、これの修正が難しいように思う。特にドロップショットなどを見ているとより感じる。

 ケルバー、ハレプは守備型のプレイヤーだからこそ、攻撃型のケニンはこの2人をそのまま当てはめることはできないのが、今後のケニンを難しくしているところである。


 最後は上手くまとまらなかったが今後のケニンにどこまで期待すればよいのかわからないが、少なくとも2020年全豪決勝のケニンのパフォーマンスは記憶に残るものであったことは純然たる事実として残るものである。


#女子テニス #ケニン #ケルバー #ハレプ




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