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エレガントな毒の吐き方 中野 信子

毎日本を読む9/26
エレガントな毒の吐き方
中野信子

昨日の書籍「人は、なぜ他人を許せないのか?」につづいて、中野信子先生の本。
メタ認知で客観性を持って生きるという話だったかと思いますが、今日の書籍ではエレガントに毒を吐くという面白そうなタイトルだったので、興味を持って

なぜこの本を???

NOを言わずにNOを伝えるコミュニケーション


著者は京都の文化「イケズ」が、「関係を崩したくない相手へのNo」にちょうどいいといっています。
本書は、そのための事例やレッスンが豊富に記載されています。

「イケズ」は、京都を中心とした関西地方の文化に根付く言葉で、主に「意地悪」や「無愛想」といった意味合いがありますが、そのニュアンスは一筋縄ではいきません。

意味合い

  • 意地悪・冷たさ: 他人に対してあえて冷たく接すること。

  • 皮肉・ユーモア: 笑いを交えた意地悪。必ずしも悪意があるわけではない。

  • 愛情表現: 親しい関係において、あえて意地悪な言動をすることで親しみを示す場合も。

ニュアンス

「イケズ」は単なる意地悪ではなく、相手との関係性や文脈によって受け取り方が変わる微妙な言葉です。たとえば、親しい友人に対して冗談半分に使うこともあれば、あまり親しくない人に対して使うと嫌味に聞こえることもあります。このように、関係性や場面によって使い方が異なるため、使う際には注意が必要です。

語源

「イケズ」は「いけず」「いけず者」から派生した言葉とされており、「いけず」は「行けない」「いけない」という意味の古い方言に由来すると考えられています。この「行けない」という意味が転じて、「相手に対して冷たくする」ことを指すようになったと言われています。

安全機構としてのイケズ

こうしてみると「イケズ・アプローチ」は主に自分に向けての安全機構として機能しそうです。
あくまでメンタル的にですが、少し上から蔑むような「気持ち」でその言葉を放つことで、少しだけメンタルヘルスが向上するでしょう。
または、ふんわりした少し棚上げな表現にしておくことで、NoでもないけどYesでもない状態にペンディングしていたことにでき、のちのち状況が変わった時に、関係を再開することが可能になったりします。


イケズ・ジェネレータとしてのChtaGPT
だいたい少し馬鹿にした感じでアプローチしていたら、上手いことイケズな表現ができます。
しかし考えるのも面倒なときはChtaGPTを活用して複数の候補を作製することをお勧めしておきます。

「あなたは〇〇です(自分のポジション)。上司と意見が合いませんが、もめるわけにもいきません。上司の意見には添えないが、かといって否定もしたくないので、複数の「イケズ」な伝え方を作製してください。

プロンプト例

下記がアウトプットです

  • 冗談交じりで: 「上司のお考え、さすがですね!ただ、私の経験上、他の視点もあった方がいいかもしれませんね。」

  • 肯定しつつ提案: 「その方向性、興味深いですね。ただ、もう少し考慮した方がいい点もあると思いますが、どうでしょうか?」

  • 共感を示しながら: 「上司のおっしゃること、理解できます。ですが、少し違ったアプローチも考えてみると面白いかもしれません。」

  • おだてつつ切り替え: 「上司の発想、素晴らしいですね!ただ、こういう場合、別の可能性も探ってみると新しい発見があるかも。」

  • リフレーミングして: 「そのご意見、面白いですね。ただ、もしあのような状況になったら、別の考え方も視野に入れると良いかもしれません。」


たぶんこれは昨日の「相手を打ち負かしたい」「論破したい」「自分の正当性を圧倒的に認めさせたい」などという気持ちが頭をもたげた時にも有効だろう。

手元に「イケズ・プロンプト」を持っておいてChtaGPTに入力すれば、落ち着くための「6秒ルール」も使うことになり、より効果的だと思います。

来年の今頃は、これが当たり前になっている・・・かも?




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