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かすり傷も痛かった 箕輪厚介
毎日本を読む12/7
かすり傷も痛かった
箕輪厚介
『死ぬこと以外かすり傷』を読んで、続編があることを知り、今回購入。
言いっ放しにしないで、振り返るのは良い姿勢。
さて、内容は?
箕輪さんの変化
1. 自己認識の変化
挫折を経験し、謙虚さを知る
自らの力で成功を掴み取るという自負が強く、挑戦し続けることで成長できると考えていたが、失敗や周囲との軋轢を経て、完璧ではない自分と向き合うようになった。
2. 価値観の変化
幸せや人生の質を重視
どんな状況でも「前に進むこと」や「結果を出すこと」が最優先だったのが、立ち止まって考え、自分自身の「幸せとは何か」を見つめ直すようになった。
3. 行動スタイルの変化
一度立ち止まって内省する
突破力やスピード感を武器にし、常に新たな挑戦へ向かう姿勢を、 自分の行動や考え方に疑問を持ち、立ち止まって振り返る時間を大切にするようになった。
4. 他者との関わり方
他者との調和や理解を大切にする
周囲を引っ張り、共に成果を出すことに重きを置くやり方から、 周囲との関係性や自分の言動が他者に与える影響を考えるようになった。
潔く現状を認めて、人生論を語った
『かすり傷も痛かった』は、前作『死ぬこと以外かすり傷』での成功から一転、挫折や苦悩を経た箕輪厚介さんの「敗戦の弁」のようにおもう。
成功至上主義から「幸せ」や「人生の質」を重視する考え方へとシフトし、突き進むだけでなく立ち止まって内省することの大切さを学んでいます。
他者との関わり方にも変化があり、自らの行動や言葉が周囲に与える影響を考慮するようになった。
ご本人も『死ぬこと以外かすり傷』は仕事論、『かすり傷も痛かった』は人生論とおっしゃっています。
仕事論としてはいまでも正しいと。
文春砲で叩かれて、弱気な人間臭い部分が語った人生論。
敗戦の弁と言ってしまいましたが、負けを認めることができるのは強みですし、なかなかできることでもありません。
私は箕輪さん好きです。
今後も注目していきます。
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