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自分の中に孤独を抱け 岡本 太郎

毎日本を読む12/11
自分の中に孤独を抱け
岡本太郎

『孤独がきみを強くする』 
自分の中に毒を持て
二冊を過去に読んでいる。
岡本太郎さんの三冊目。
孤独は大きなテーマ。
興味津々。

なぜこの本を手に取った??

「孤独」と聞いて、あなたは何を思うだろうか。
寂しい、暗い、逃れるべき状態。そういったネガティブなイメージがまず浮かぶかもしれない。しかし、岡本太郎は違う。彼にとって孤独は、生きるためのエネルギーであり、自己を貫く覚悟そのものだ。

『自分の中に孤独を抱け』――この挑戦的なタイトルは、私たちに「孤独を恐れるな」と真正面から投げかける。孤独は何も悲しいことではない。むしろ、自己探求を深め、独自性を磨き、自分の人生を自分の責任で生き抜くための礎だと、岡本太郎は強烈に訴えている。

本書を開いた瞬間から、彼の言葉は私たちを「常識の外」へと誘う。
――積み重ねるのではなく、削ぎ落とす。余分なもの、他者の評価、社会の枠組み。それらを取り払い、純粋な「自分」と対峙することが、本物の生き方だと彼は語る。

読み進めるほどに、孤独が持つ「力強さ」と「自由さ」を感じる。そして、孤独を受け入れた人だけが、他者に媚びず、社会に抗い、真に自己表現できるのだと気付かされる。

岡本太郎の思想に触れるたび、私は思う。
「孤独であること」は、自分の生き方に覚悟を持つことだ。
社会の価値観に流されることなく、自らの道を切り拓く勇気。その勇気は、孤独という静かな闘いの中で育まれる。

だからこそ、この本を手に取るたび、私は自分に問いかける。
「自分は、誰のために生きているのか?」
他者の眼に囚われることなく、自己を貫いているだろうか? その答えを見つけるために、孤独の中で思索し、岡本太郎の言葉に耳を傾ける。

この一冊は、ただの孤独論ではない。
自己と世界を結びつけるための「哲学」だ。



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