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努力不要論 中野信子
毎日本を読む10/16
努力不要論
中野信子
努力ってなんだろう?
小さいころ公文式をやっていた友達とかを尊敬してます。
自分にはない能力であり経験だから。
それがいらないといわれると、むむむっ?ってなりますよね。
努力そのものにハマってしまう
本書で中野さんが言いたいことは、
努力が好きな人は「努力中毒」になりがちで、
努力の過程で搾取にあってしまったりすることがあるので、
気を付けないといけないということです。
目的(ゴール)をもって、戦略を策定し、実行に移すことで、
正しい努力、結果に結びつきやすいプロセスをすべきところを、
努力を美化することで、奴隷のように搾取される可能性があり、
無意味な努力に陥っているケースがあるというのです。
自分の才能を正しく把握する
「努力すれば報われる」は、半分本当で半分嘘。
努力は筋トレみたいなもので、ポテンシャルを維持向上するのに有効で、できることもできなくなっていく。
たとえば記憶力に長けているわけでもないのに、記憶力を良くする努力をすることは、コスパが悪い。
努力に才能という係数をかけたものが総合力であり、そこに運も作用するわけだから、報われるとも報われないとも言える。
残念ながら才能は遺伝的なものであるから、新たに獲得はできない。
的確に自分の才能を把握することは、とても重要である。
たくさんの評価軸を持って、自分を量っていく。
自分の嫌いなところに気付けているか
キライなところや苦手なところを書き出してみて、
それを才能に変換して考えてみる。
「評価軸」は自分次第。自由に変えることができる。
自分の才能を見つけ出しましょう。
正しい目標+努力×才能×運
本書を読んでみて、あらためて読書の可能性を感じました。
自分の才能を把握するために、俯瞰の目(鳥の目)をもつべきだということ。
自分の評価軸をたくさん持つということも、様々な価値観を持つこととイコールであるといえます。
他者の人生、価値観を疑似的に獲得できる「読書」は、理にかなった方法だといえます。
本書は「正しい努力できてますか?」という問いかけをしてくれる、誰にでも有用な本だと思います。
手に取って、自分の才能について一度考えてみてはいかがでしょうか?
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