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ユダヤの商法 藤田 田

毎日本を読む10/11
ユダヤの商法
藤田 田

名著と言われ、孫正義もこの本に感銘し藤田田に会いに行ったという逸話があるくらい。
どれほどの内容かしりたくて。

なぜこの本を???

ユダヤ商法に商品は2つしかない。それは女と口である


本書は、ユダヤ商法に基づき著者がどのように成功を収め、その手法を解説しているものです。言わずと知れた日本マクドナルドの創業者、藤田田氏の著書であり、全編にわたって学ぶべき内容が詰まっています。その中でも特に印象に残ったのは、「女性を対象にした商売と、口に入るものの商売が最も成功しやすい」という言葉です。

確かに、女性をターゲットにすれば、男性も自然とお金を使うことが多いです。例えば、ダイヤモンドは(もちろん自分で購入する方もいますが)多くの場合、男性がプレゼントするものです。私の個人的な経験からも、商売において女性のお金の使い方は潔いと感じることが多いです。

現代においても「推し」文化はこの考えに通じるところがあります。2022年の推し関連グッズ市場は、日本国内で約500億円規模に達しており、多くのファンが推しに対して惜しみなくお金を使う姿が見受けられます。性別を問わず、何千円もするキャラクターグッズ(アクリルスタンドなど)を平気で購入する光景をよく見かけます。

多様性の考え方が一般化し、欲求も多様化していますが、個々に対応していては疲弊するばかりです。私のように個人規模で商売をする場合、ターゲットと商材を絞ることで初めて戦えるのだと思います。

他にも本書から学んだことをメモにまとめると、

  • 人生の目的を明確にする

  • データを扱い、計算能力を高める

  • 契約は厳守する

  • 好奇心を持ち続け、学び続ける

  • 成功報酬と金銭感覚を重視する

  • 既成概念を壊す

といった点が挙げられます。
信頼を大切にし、利益を追求し、損得を数字で瞬時に判断する。
そして人生の目的は「美味しいものをゆっくり味わって食べること」

是非はともかく、そのシンプルさには感心させられます。

ユダヤの教えである「子供のころからのお金の教育」は、日本でももっと取り入れるべきだと思います。少しずつその兆しが見え始めていますが、進みは遅いようです。長期的なビジョンを持ち、問題に真正面から向き合う政治家の登場が待ち望まれます。税率を上げて目先の問題に対処するだけでは、本質的な変化は訪れないでしょう。


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