京都ぎらい 井上章一

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京都ぎらい
井上章一

著者は嵯峨の生まれで、我々からみたら京都の生まれ育ちである事に間違いないのだが、実際には街中である洛中と洛外での差別について、卑屈にネチネチと言及されている。多くは被害妄想だが、全く事実無根かと言われれば、きっとそうでは無いのだろう。洛中からみて嵯峨を田舎者扱いするような文化は別に京都に限らずあるように思う。
京都嫌いと言うタイトルをつけていることから、京都が大嫌いなように思えるのだが、結局仕事上も関心が非常に高く、「なんだかんだ大好きなんじゃん」と思いました。
住みたいかと問われれば、年に数回立ち寄る位でちょうどいいんじゃないかと思います。今も昔も大都会とされる場所には馴染めない自分があります。
この1、2年は全国の今まで訪れたことのないエリアを攻略すると決めて訪問しています。京都はやはり洛中のみで他の地域にはほぼ関心を寄せてこなかった。ぜひじっくりと掘り下げてみたい。
神社仏閣以外にも、京都好きになる要素がたくさんあるはずです。そのきっかけをもらった1冊になりました。

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