新興住宅地の物件を見て思ったこと。
たまたま、何かの不動産広告で見つけた 築40年 5LDK (売値500万円)の物件 を、興味本位 で見に行った(上の写真)。
実は、職場の近所 だったもので・・・。
凄く 立派な建物 で、築40年とは思えない 外装と屋根。
まだオーナーが住んでいるらしいので、中も、それなりに良い状態 だと思われる。
エントランスの階段 は、少しだけ気になったが、「これは買いだ」と思った。
しかし、この物件が建っている場所は、別荘地 ではなく 新興住宅地。
新興・・・と言っても、築40年だが、とにかく、普通の住宅地 なので、町内会 もあれば、学校 や 商店 などもある。(結構、遠いが・・・)
物件を見に言った時も、ご近所の人 と顔を合わせた。
そうか・・・しばらくご無沙汰していたが、これが 地域社会 なのだ。
もし、この物件を買って住んだら、この 地域社会 と付き合わなければならないわけだ。もちろん、回りは良い人達ばかり かもしれない。
新興住宅地なので、田舎特有の濃密な人付き合いは無い かもしれない。
でも、そうじゃないかもしれない・・・。
そう思った瞬間、自分は「ここには住めないなぁ・・・」と思ってしまった。
元々、そんなつもりは無かったが、否、物件を見に行ったと言うことは、少しは、あったのかもしれないけれど・・・とにかく、ここに住むのは厳しい と感じた。
そうなのだ。
改めて、今住んでいる 別荘地の暮らし というものが、周りの干渉を受けない閉ざされた空間 なのだという事を実感した。
日中は、ほとんど 訪ねてくる人は無い し、夜は、物音ひとつしない。
淋しい と言えば 淋しい し、ちょっと 怖い と言えば 怖い が、それも今では慣れてしまった。
そして、誰にも干渉されない ことが、もの凄く 心地良い のだ
前に、ここの暮らしは「ポツンと一軒家」の暮らしに 通じるものがある と書いたが、まさにここは、自分だけの城 なのである。
もし、ここで 死んだら、1ヶ月や2ヶ月、あるいは1年や2年、誰にも 見つからない かもしれない。心筋梗塞 や 脳卒中 で倒れたら、ほぼ 助からない だろう。
自然災害 などで道が寸断されたら、陸の孤島 になってしまう。
それでも自分は、ここが好き だ。
長い人生の中で、やっと見つけた 安住の地 なのである。
もっとも、ダラダラと 無為な時間を過ごす だけ・・・なのだが。