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姓名判断で画数が凶や大凶のときは?

鑑定結果が凶数だらけ? それは災難でしたね。でも、大丈夫です。解決策はいくつもあります。

①姓名判断に対する認識を改める

近くで見ると、たくさんのインクの染みのような画も、離れて見ると、人の顔だと分かるものです。姓名判断もこれと同じで、近寄り過ぎると神秘的な感じがしますが、少し距離を置いて業界全体として見ると、あきれるほどいい加減なことが分かります。

そこで最初にお勧めしたいのは、姓名判断の実態を知り、まったく神秘的ではないと気づくことです。現実を正しく認識すれば、「悩むなんて馬鹿げてる!」と思えてくるはずです。

姓名判断には占い師の数だけ異なった結果があります。姓名判断の技法はいくつもありますし、同じ技法でも占い師によってルールや解釈が違うからです。占い師が違えば、大吉が大凶になり、大凶も大吉になるのです。

そもそも姓名判断は「統計」ではありません。当たることもあるが、当たらないことのほうが圧倒的に多い(偶然の確率以上には当たらない)、いわば一種の「占いゲーム」です。[注1]

②数霊以外の技法を用いる占い師を探す

姓名判断の実態がわかっても、やっぱり悪く言われた結果が気になるという人。そういうことは確かにありますよね。無視するに越したことはないのですが、人の心は複雑です。そんなときは次善の策があります。

姓名判断というと、字画数を合計した数字で吉凶を判断する「数霊法」しか思いつかないかもしれませんが、ほかにもいろいろな技法があります。たとえば、陰陽(乾坤)、五気(五行)、天地人三才、音霊、音韻五行、梅花心易、西洋数秘術を応用したものなどです。(占い師によっては技法の名称が異なることもある)

どの技法もそれぞれに疑わしいところがありますが、数霊法とは判断の材料が違うので、吉凶が逆転する可能性は大いにあります。多くの占い師たちは、これらの技法のいくつかを併用しますが、そもそも「数霊法」を使わない占い師も結構いるのです。

なので、数霊法を使わないか、使うとしてもそれほど重視しない占い師を探すとよいでしょう。

③同じ数霊でも、判断ルールが異なる占い師を探す

「数霊法で悪い結果が出たのに、別の技法で良いことを言われたって、ちっとも嬉しくない。転んで泣いている子供に、お菓子でご機嫌取りするようなものだ」という声が聞こえてきますね。お菓子じゃ痛みは止まらない、というわけですか。

では、こうしましょう。数霊法を使いながら、鑑定結果がすっかり変わってしまう占い師を探すのです。

あなたの姓名が一字姓や一字名だったり、漢数字やある種の「へん」「つくり」等を持つ漢字、新・旧字体が異なる漢字、あるいは異体字が入っていれば、吉凶が逆転する可能性は大いにあります。[注2]

一字姓や一字名の場合、1を足す流派と足さない流派があります。また、1を足す流派の中にも、年齢によって1が0に変化する流派があります。もし前者で凶数が出たなら、後者を試してみるべきです。

漢数字の場合、画数を数意で四(4画)、九(9画)とする流派もあれば、素直に四(5画)、九(2画)とする流派もあります。もし、「四谷よつや」さんや「九谷くたに」さんが前者の流派で凶数になったのなら、後者を試してみる価値があります。

ある種の「へん」や「つくり」等を持つ漢字とは、たとえば、「さんずい」「手へん」「草かんむり」「しんにゅう」などを持つ漢字のことで、「渡、拓、英、辺」などがそうです。康熙派はこうした部首の画数を特別に数えるので、新字派や旧字派などとは画数が違ってきます。

新・旧字体が異なる漢字とは、たとえば辺と邊、桜と櫻、広と廣などです。もし、「渡辺」さんが試した流派が新字派であれば、「渡(12画) 辺(5画)」で判断したはずです。その結果が凶だったなら、旧字派を試してみたらよいでしょう。

旧字派は「渡(12画) 邊(19画)」ですから、結果はずいぶん変わってきます。これが康熙派になると「渡(13画) 邊(22画)」なので、また違う結果が出るはずです。

異体字とは、読みも意味も同じで、字体だけが異なるものです。たとえば崎と﨑、島と嶋などです。

仮に「山(3画) 崎(11画)」さんが、実は戸籍上で「山(3画) 﨑(12画)」だった場合、新字派や旧字派で凶数になったとしても、戸籍派なら吉数になる可能性があります。また、今後は「﨑」の漢字を積極的に使うなら、常用派も「山(3画) 﨑(12画)」で判断するでしょう。

④同じ画数でも、吉凶評価が異なる占い師を探す

え? 一字姓や一字名でもなく、漢数字や新・旧字体が異なる漢字や異体字も入っていない? そうですか。では、さらに次の手です。同じ画数でも吉凶評価が異なる占い師を探せばいいのです。ある占い師の凶数が、別の占い師の吉数というのはよくありますからね。[注3]

また、「数(画数の合計)はそれ自体に吉凶があるわけではない」とする占い師も少なくありません。例えば、「山田太一(3画、5画、4画、1画)」さんの天格数は8(山田=3+5)で地格数は5(太一=4+1)ですが、天格数と地格数の8-5という組合せで運勢の吉凶が決まる、などといった判断の仕方もあるのです。

それどころか、生年月日や血液型で吉凶が異なると主張する占い師さえいます。これひとつとっても、占い師によっていかに数の吉凶が違うか、わかろうというものです。あなたが凶数と信じている画数が、本当は吉数だったと教えてくれる占い師は、探せば必ず見つかります。

※凶数だらけの有名人 ⇒ 『有名人の画数もこんなに凶数だらけ!(1)~(5)』

===========<注記>==========
[注1] 姓名判断は統計ではない
 詳しくはこちら ⇒『姓名判断が「統計」ってホント?』『姓名判断の統計データは存在するか?』『姓名判断は「統計」とは言いがたい

[注2] 同じ数霊法でも鑑定結果が異なる占い師
 詳しくはこちら ⇒『「渡辺」さんの画数は10通り以上の組み合わせがある』『占い師が違うと、数の吉凶もこんなに違う』『漢字の画数問題(5):異体字と俗字』 『漢字の画数問題(6):漢数字

[注3] 同じ画数でも吉凶評価が異なる占い師
 詳しくはこちら ⇒『その画数が「凶数」ってホント?

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