2024年11月13日(水)
業務で外出があると思い込んで出勤したが、内勤の日だった。
どうにもこうにももやっとすることがあり、あわてて深呼吸するが親しいスタッフに「あの時の顔、するどかったねぇ」と笑われる。すぐ顔に出る癖…
ついでに言うと自己顕示欲も強く、どうしても我慢できず言いたくなってしまう癖もなんとかしたい…
業務中タバコを吸いに喫煙所へ向かう。エレベーターに乗り込むと妙齢の女性がおふたり先客でいらした。
乗り込んでドアが閉まるや否や「まあまあ最近の若い人はオシャレなのよね」と話し出す。…え?わたし?と思い横目でチラと隣の方を見るとこっちをガン見していたので「わたしです?」と聞き返す。うんうんうんうんと2人で思いがけないほどの速さで頷いてくださったのでわたしも畳み掛けるように「わたしそんなに若くないですよ」と言うと「あら、そうなの」と言われる。
えっなにその素敵な返し!とニコニコしてしまう。その女性はさらに続け「かわいいわよね、素敵よね」と話している。え?わたしのこと?ともう一度聞きたくなるほどわたしの話なのにわたしがいない感覚…
「そのうさぎさん、かわいらしいですね」と会話に割り込んでみると「あら!ありがとう!」と返事があったのでまあ、わたしのことだったのだろうなと納得。どうぞどうぞ、と先にエレベーターから降ろしていただいたので「恐れ入ります」とお辞儀しスタスタと歩き出すとまたしても背中の向こうから「あらー丁寧で素敵ね、言葉使いがいいわー」と聞こえる。
それは無視をした。
知らない人にとにかく話しかけられるので、もはやわたしは知らない人と話すのが得意です。いい具合に話すの、超得意。とても感じ良くすることで、徳を積んだ気分になる。
仕事を粛々と済ませて、今期の査定も聞いて(異動3ヶ月のみにしてはよかった)仕事を終える。重め案件3連発だったけど、わたしは大変なことほどやりがいを感じてしまうタチなのです。同僚曰く、にやにやしたり終始楽しそうにしていたとのこと。やばいやつじゃん。
帰宅後速攻でお鍋をつくる。今日はキムチ味にした。
お野菜がちょっと少なめだったのでお餅を入れたくなったけど我慢。なぜならデザートにチョコパイがあるからである。
いただきもののチョコパイの真ん中にはいちごジャムが挟まっていた。基本的にいちごとしての存在に関してはジャムという形状を認めていないスタンスなのですが、うん、悪くない。いや、美味しい。えっ、すごく美味しいんですけど…とにやにやしてしまう。
チョコパイ一個でこんなに幸福になれるとは…ありがとうチョコパイ。ありがとう自分。
お洗濯と掃除をし、短歌のZINEの構成をする。
今まで書き溜めた短歌と、空想短歌批評コーナーを掲載予定。
空想短歌批評コーナーは、投稿も批評も全部わたしがナンシー関ばりに行う予定。
初めてナンシー関さんの記憶スケッチを読んだ日のことを思い出す。家にあった通販生活に載っていて、それからわたしはナンシー関さんのエッセイを買い、読み始めたのだった。あの鋭く簡潔な批評に笑って唸ったなぁ。
その後、文筆業の人に「ナンシー関さん目指せるよ!」と褒めていただいたことがわたしの人生唯一の自慢かもしれない、という自慢でした。
寝る前に久しぶりにリルケの若き詩人への手紙を読んだ。
今日の短歌
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カタカタとやかん呼ぶ声
鍋の湯気 ぼやけ見えぬと
孤独の先も
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