テキレボEX2『短編集 通過点』の最初の読者となった夫の感想をそのまままとめてみました。身内という色眼鏡を通して読んでくれたので99%自分の思い出用メモです。(重要なネタバレは無いように一部ぼかしています) ■『ヒーローは西風に乗って』 ・バイク男が快男児。 ・「Zepherというバイクは実際にあるの?」「あります。私が買おうと思っていたバイクです」 ・『ワイルドアームズ』というゲームをプレイしたことがある人には「希望」のイメージがより強く出そう。 ■『チョコバーと魔法の
Text-Revolutions Extra2 WEBアンソロジー【テーマ:手紙】に提出した『貴重なご意見ありがとうございました』に頂いた感想をまとめました。皆様、感想をお寄せいただきましてありがとうございます。(漏れがありましたら教えていただけると幸いです)
『レジの――とかいう人、あいそ悪い。前から思ってました。どんな教育してるんですか? ちゃんと注意してください』 名前の部分は黒塗りにされていたが、すぐに彼女のことだと思い当たった。 さすがに直視するのは悪い気がして、盗み見るように一番レジに目をやる。黒々としたおかっぱ頭の山葵谷さんがピッピッとリズムよく商品のバーコードを通していた。今日もムッスリしている。 いや、ムッスリと言っても実際にはマスクを着けているので口元は見えない。しかし彼女が『研修中』の札を付けていた頃から
「本当にいいの?」 「うん、どうぞ。君の好きなようにしたらいいよ。そうするのがいい」 今日という日が、一世一代の告白の日になるとは思わなかった。そうする気もなかったはずなのに『マッドマックス怒りのデスロード 地上波初登場』を観て高ぶった神経に背中をどつかれ、私は夫に秘密を明かしてしまった。それは墓場まで持っていくつもりだったはずだった。 十代の頃から創作小説に興味があった。高校生に上がると同時に携帯電話を手に入れ、初めて小説サイトというものを知り、読み漁った。そのうち