暑さにくたびれた生ぬるい秋風の最初のひと吹きがあると、あちこちで龍柱が立ち始める。水辺で、河川脇の道路で、色とりどりの小さな龍の幼生がわっと群れて湧き立つ光景は、俳句界で秋の季語となって久しい。赤、青、黒、金の4色があって非常に美しいが、肉食なので毎年結構な流血と人死が出る

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