『その苦しみは続かない』という本に出会いました。
竹内昌彦さんという視覚障害の元教員が書かれた本です。
同じ教員として学べること、
同じ人として学べること、
1時間で読み終えた読後感はとてもいいものでした。
少しばかり内容をお裾分けします。
「いじめは絶対に許さない」と題目を唱えるよりも、
教員が醸し出す雰囲気に生徒が誘われ、
教室全体が温かな感情があふれる空間になることの方が、
よっぽどか効果がありますね。
「本物の5」は、ぜひ我が教え子にも伝えていきたい素敵な見方です。
この2つの箇所からは、仕事に対する向き合い方を学びました。
「生徒のためになるか」という判断基準は、教員として絶対に譲れない。
逆に言うと、そこさえブレなければ、どこであろうが何をしていようが、
教員として働く矜持を持ち続けることができるのではないかと思います。
「公の意志」と「個人の好み」、学校を社会の公器と捉えると、
優先すべきは「公の意志」かと私は思います。(昨今は価値観も変化しているかもですが。)
とりわけ、公立学校で勤める身としては、
このような想いを常に抱きながら、「全体の奉仕者」として、
自身の役割を全うすることで社会に貢献できればと考えています。
本当に賢い人、本当に強い人を育ててこそ、
教育の役割を果たしたと言えるのではないだろうか。
これまで、その役割を十分に果たしてこれただろうか。
この文章を読んで、教員人生を振り返ると、
できていないことが山のように浮かびます。
「やり直しはできないが、出直しはできる」
私の好きなことばの一つです。
教員人生、また一から出直して、
決意を新たに学び続けたいと思う次第です。