学校では掃除の時間が設定されていますが、
なぜ掃除をする必要があるのでしょうか?
実は、学校において、校内清掃は、
「学校の業務だが、必ずしも教師が担う必要のない業務」です。
それでも、掃除をすることの教育効果はあると言う人もいます。
『掃除道』(鍵山秀三郎、2005)には、実際に掃除がどのような効果があり、
どのように変化をもたらすのか書かれています。
私の日課は、朝7時頃から校舎の掃除をすることです。
きっかけは、生徒の心の荒みを感じた出来事でした。
他の授業をしているにもかかわらず、配慮なく大声でしゃべる。
「誰かがしてくれる」と高を括り、電気やエアコンをつけっぱなしにする。
掃除時間になっても、ほうきをもって喋り続ける。
その場で指導するだけでは、根本的には解決しない。
そう感じ、自らが掃除をすることで、鍵山さんが言われているように、
校風を変えていこう。そんな覚悟を持って毎日取り組んでいます。
最近は、共鳴してくれる男子生徒が現れ、
一緒になって掃除をするという嬉しい出来事もありました。
その男子生徒に共鳴した別の男子生徒も、昨日掃除をしていました。
人数を増やすことが目的ではありません。
あくまでも、私自身の心を磨き続けること、
そして、生徒の心が豊かになるような校風を築き上げること。
今日も、心を磨きたいと思います。