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まずはWell-beingな学校を
色々と議論がありましたが、
最終的には調整額を上げることになりそうです。
ニュースのコメント欄にはいろんな意見がありました。
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確かに、ずっと教員をやっている私から見ても、
学校の仕事は無駄が多く効率が悪いと感じることもあります。
教員自身の働き方を変えて効率を上げないといけないです。
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この意見はどうでしょうか。
まるで定時で帰る先生は働いていないかのような書き振りです。
こういう意見を見ると少し寂しくなってしまいます。
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本当にそのとおりです。あまりにもやることが多い。
定時退校日に平気で「18時30分以降に電話してくれ」と仰る保護者の方がこの間もおられました。
勤務時間内で消化しきれない業務量が問題だと私も思います。
定時で帰られている方は、よほど効率的に働いておられるか、
部活もあるから土日も学校に来て仕事をしておられるか、
もしくは家に仕事を持ち帰っておられるかのいずれかだと思います。
いずれにせよ、教員のWell-beingに向けて、一歩でも前進していることは喜ばしいことです。
この5年くらいで世間の学校(先生)に対する見方も変わってきました。
私の将来の夢は、教員がWell-beingな環境で生き生きと働ける職場を作ることです。
そうすれば、生き生きした教員の姿を見た子供達も、
生き生きとした学校生活を送ることができ、
結果として、生き生きとした人生を送ることができる。
そんな人間が集まれば、この社会は変わることができる。
そんな信念を持って、働いています。
Well-beingの第一人者である前野隆司先生の著書『ウェルビーイング』(2022)を少しばかり紹介します。
『人生がときめく片づけの魔法』(河出書房新社)を著した片付けコンサルタントの「こんまり(近藤麻理恵)」さんも、ときめかない物は捨てようと片づけ方法を伝授していますが、片づけだけでなく、最近は働き方にもときめきを求めようとおっしゃっています。
まさにその通りで、ワクワクしない、ときめかない仕事は幸福度につながりにくいので、仕事のなかにワクワク感やときめきを見出すことが大切です。
もう一人の石切り職人は、石を上手に切って並べ、それによってここに教会を建てるという目的にブライドを持っています。「教会の土台を築くことは、孫、子の代まで続く幸せの礎を造る大事な仕事だ」と、やりがいを感じています。将来を見据える視野の広さを持ち、ワクワクしながら働いている人です。
同じ仕事でも、単純作業でつまらないと思うか、人々のためになる仕事だからとやりがいを感じるか。これは、視野の広さの問題です。
視野の広い人は幸せで、視野の狭い人は不幸せという研究結果もあります。ときめくためには視野を広く持ち、夢や人生の目標を明確にしておく必要があります。視野を広げて、自分がやっていることは何につながっているかと考えてみてください。
明治大学の野田稔教授は「イノベーターのイメージが変わってきた」と発言しています。創造性を発揮して新しい何かをつくろうとするときに、昔といまとでは向き合い方や取り組む覚悟などが変わってきていると。
昔のイノベーターには、苦労をものともせず、リスクも恐れず果敢に単身で荒海に乗り出すというイメージがありました。しかし最近のイノベーターは、野田教授いわく、世の中に求められていることを、楽しくおもしろい気分で探し歩いている感じだというのです。わくわくドキドキがキーワードです。先述の近藤麻理恵さんの話とも符合します。
働き方にときめきを求める
やりがいを感じるために視野を広げる
夢や人生の目標を明確にする
世の中のニーズを探る
わくわくドキドキする
どれも本来は難しいことではないはずですが、
日々の多忙感で、それが失われているのかも知れません。
Well-beingな学校づくり、道半ばですが歩み続けたいです。