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モラハラの記憶②夫の差別意識



夫はとにかく差別意識の強い人でした。
職業差別、国籍差別、学歴差別
あらゆるものに差別をし
自分は上に立っているかのような発言を繰り返しました。

今ならよくわかります。
夫は自分に自信がないのです。
だから、あらゆる人を下に見ないと
自分を保てない。

人を貶めないと自分を保てない

人間として1番大切なものが
欠落している人なのだなと
つくづく思います。

もちろん発言するのは 家庭内でだけ

立ち回りが恐ろしいほどに上手い夫
外では1ミリもそんな姿は見せませんでした

私の身内は
離婚をしている人が何人かいます。

でも壊れた家庭に見切りをつけ
きちんと決心して行動した結果なので
全員がその後生き生きと輝いて
充実した人生を送っています。

私にとっては目標であり
大好きな尊敬できる人たちです。

私の母もいちど離婚をしています。
なので、父親が違う兄姉が私にはいます

私も2度目の結婚でした。

夫は知り合った頃から事あるごとに

あなたの身内は離婚をしている人間ばかりだ
人として問題がある
離婚をする人間がいる家庭、家系は
離婚の連鎖が起きる。
あなたはそういうカテゴリーの家系なんだ

と、罵しられました

夫は、自分の両親妹親戚に
離婚をした人が見当たらないことが自慢で
私にその事でいつもマウントを取ってきました。

あなたとは違い、俺の家族は皆添い遂げている
あなたの身内とは人間性が違うんだと

これは、かなり夫が大好きな話題で

テレビなどで離婚の話題が上がったり
急に思い出しては
離婚連鎖論
声高に語られました。

もちろん、私も強く言い返しますが


あらゆる差別発言をしている時の
夫が 必ず言う常套句がありました。

俺はあなたやあなたの身内の
悪口を言ってるわけではない
これは、ただの揺るぎない事実なんだ
俺は事実を話しているだけ
だから、怒るあなたはおかしい

これを言ってる時の夫は
かなり真顔で
目が合わない様な
私を見てるのにその向こうを見ている様な
焦点の合わない顔をしていました。

ああ、やばい人だな
怖いな

つくづくそう思いながらも

離婚が決意できていなかった時は
これ以上
夫をやばい人だと認めたくなくて
ヤバい姿を見たくなくて
(絶対に一緒に生きていけない人だと
気づいてしまうから)

もう、それ以上 
話すのをあきらめてしまっていました。

ちなみに、彼が大好きだった
離婚連鎖論

5年ほど前に
夫の妹さんが離婚した途端
一切言わなくなりました
これから彼自身も離婚になるのですから
2人きりの兄妹共に 離婚経験者となります
自分の言っていたことが
いかにくだらないか
これでも彼は気づかないのでしょうか


他にもよく言われたのが

お前は専門学校しか出ていない。
つまり高卒だ。
俺は大学を出ている
だからあなたはミスが多い
あなたは高卒だから 失敗をするんだ。
高卒はこれだから ダメなんだ。
高卒は、頭が悪い

気に入らないことがあると
子供の前でわざと大きな声で
何度も何度も言われました

今となっては笑い話ですが
彼のうどんに唐辛子をかけすぎただけで

これだから高卒はバカなんだ。
こんなこともできないのだ

と、言われたこともあります。

唐辛子のかけすぎと学歴は
一切関係ないと思うのですが。

とにかく
あらゆるものを下に見ないと
生きていけないかのようでした。

子供を産んだ女はやっぱり
(悪い意味で)違う

これもよく口にしていました

テレビを見ては急に

この女優知らないけど
子供産んでるでしょ?

とか

子供産んでないでしょ?

とか

そういうことを得意げに言いたがりました

そして

やっぱりなあ
子供産んでるとどうしても違う
衰えるんだよね
見てすぐわかる

だの

やっぱり子供産んでないと
保ててる、綺麗

と言いました

もちろんこれも、ムッとして 

私、子供産んでるのに失礼じゃない?
この女優さんだって
子供産んでるからって関係ない
すごく綺麗だし

そう言うと
また、先ほどの

揺るぎない事実で悪口ではない

論を
魚みたいな目で言われる

話が一切通じませんでした

他にも差別発言は山ほどありました

そして、差別発言をしている時
彼は
生き生きとしていました。

自分が嫌っている国のアイドルを
娘がテレビで見ていると
その国を激しく罵りながら
娘に

そんな低俗なやつらを見るな!
バカになる!

などといい
強制的に消させました。

周りの人に対しても
彼は、どんなに友達が多くても
悪いところを何かしら見つけ
家では ボロクソに言っていました。

まるで自分だけが完璧な人間かのように

みんなの前では、仕切り上手で
明るく冗談がうまい好かれる人でした。

影でそんなことを言ってるという事は
おくびにも出しませんでした。

私は彼をどんどん軽蔑し

そんな人が夫なことが
悲しくて仕方ありませんでした

そして、
そんな最低な人と離婚できない自分が
情けなく感じて
自分のことも嫌いになりました。

こういうことを思い出すたびに
つくづく不思議なのは

夫は
対外的には
見た目、収入、仕事、仲間
色々と揃っている人だと言う事。

なのに
恐ろしいほどに
自己肯定感が低い
そして無自覚

私も自己肯定感が低いですが
それを理解して認めています

彼は自分の自己肯定感の低さを
認めていないし

認めないために 必死で周りを貶める

もちろん、
スペックが揃っている🟰自己肯定感
ではないことは、よくわかっています

むしろ、そう言う人が
モラハラには多いですし

でも、なぜ、こう言う人が出来上がるのか
やっぱり不思議に思います。

家族に、周りに優しくして認め合い
不満はあっても、話し合いができて
ストレスくらい感じるだろうけど
譲歩しあって
喧嘩はどこでもあるけど
支配せず

なんで、彼はそれができないんだろう

私の頭を押さえつける様に
自分の意見を押し付けて
弱みに漬け込んで脅して
自分の思う様に支配する

時に大声で怒鳴り、キレ、罵倒し傷つけて
自分のイライラを解消する

私や私の身内を馬鹿にし、蔑んで
私の自尊心を奪う
自尊心のなくなった私を
さらにコントロールする

アメとムチのように
動物のしつけのように
合間合間に優しくする

そしてどんどん自分にだけ都合よく生きる

私は生きる気力を奪われていく

多分この人はずっと気づかない。
自分を愛せない事を
周りのせいにして生き続けていることに

私は彼の自己肯定感を保つための
都合のよいサンドバッグだ


年齢を重ねれば重ねるほど
私が逃げにくくなればなるはど
彼はひどくなっていく

だから、私は自分を取り戻す。



生活
お金
社会的地位
家族揃ってると言う
対外的な面

情けないけど
そういうのを失うのが
本当に怖かった

でも、苦労はあっても
この家庭にすがる方が地獄

彼のサンドバッグの役割からは 
私は降りることにします。

もうすぐ調停があります。


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