〈日記〉2024/5/18-25
5/18 青木識至
新宿の某所で友人の結婚式に参列した
祝辞を述べる参加者の振る舞いには
異なる時間の速度と積み重ねが垣間見える
個別的な生をかたちづくる時間の複数性、運命的な巡り合い
あるいは式典における出来事の同期について考える
0518 にたろ
うるさいアラームで、3人同時に目が覚めた。身支度を整え、人を寝床に呼んで祭りの準備をする。
5/19 青木識至
昨晩の余韻に浸っていたら正午を過ぎてしまう
昼の予定を変更して、原稿の消化に回す
夕方に六本木でパフォーマンスを鑑賞した
流れる時間の複数性と瞬間の同期
パフォーマンスの即興性は結局のところ
祝祭的なものに向かうのかもしれない
蝋燭の燃焼という持続的な自然現象が
空間の出来事を支配していた
5/20 青木識至
仕事終わり、用事を済ませに三田に向かう
時間が半端に余っていたので周辺を散策する
新興宗教の本部か何かだと思って近づいたら
大手電機メーカーの本社ビルだった
時期的に科学万博の余波なのだろうか
0521 にたろ
とんでもなく寝坊したんじゃないかという焦りとともに目を覚ます。体は眠くて重たいが、意識は鮮明だ。でも、何の用事があったかは思い出せない。必要以上に早起きしてしまって、何だか損した気分だ。寝れなくなってしまったので、仕方なくスマホを読む。9時45分。
5/21 青木識至
夜、職場の先輩方と食事にいった
神保町の雑居ビル1階にあるイタリアン
骨董品屋のような内観、壁一面のフレーム
平積みにされた大量の図録が記憶に残る
それぞれの近況や職場の環境について話す
料理も洗練されていて美味しい
5/22 青木識至
原稿の著者校正に対応する
「友人」が「恋人」に訂正されていた
0523 にたろ
なぜアラームを消さないのだろうという憤りとともに起床する。あまりにも隣人への想像力が欠けているのではないか?近すぎると、かえってわからなくなるものなのか。そう思っていたら、何のことはない、僕のiphoneだった。カネコ、起こしてごめん。
5/23 青木識至
1日中家にいたので部屋の掃除をする
土が乾いてきたのでトラノオに少し水をやり
午後はいつも通りのタスクをこなす
ついでに締切間近の口頭発表にも申し込んだ
5/24 井潟瑞希
かぐらざかにむかう。ひつじりょうりたべた。ひつじのぎょうざと、ひつじのごはん。れーずんもはいっている。おごられたからおいしいけど、おごられなくてもきっとおいしい、そうげんのりょうり。おしごとのはなしをきく。だれもよまないほん、だれかがよみたいほん、やがてよまれなくなるほん、まだだれもみたことがないほんのはなしを。まるけすのはなしも。かえり、ぬめぬめ、そしててかてか、しているかいだんおりる。ちんぎすはんとかが、みずをいれていた、どうぶつのないぞうが、かざられていた。ちがはいっていたところに、みずをいれるのは、なまなましい。きずは、ふかい。
0524 にたろ
寝坊したが、必死に急いで間に合わせた。まだ急いでいる。
0525 にたろ
今日は誰もいない。布団の抜け殻が怖い。部屋の中の道になっている布団。高台に整頓された布団。端っこに皺寄せになっている僕の布団。埃まみれの寝室。
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