全方位に助けられてる

 夜は本当にダメだ。勝手に悩み過ぎてしまう。いろんなことに後悔したり葛藤したりして、そこから逃げるようにスマホに手を伸ばす。こうなると大変だ。眠れないフィーバータイムの始まりだ。SNSを見ていれば外は明るくなっている。しかもこういう時に見るSNSの内容は決まって○○の名言とか、○○相談とか、そういうものだ。感傷的になってしまう。センチメンタルな気分だ。
 しかし今夜、ついにSNSのフィーバータイムに突入せずに済んだ。こうやって文章に昇華しようとしている。えらいぞ文芸学科生。今夜書く内容はこんな感じで走り出すことになっているのだが、実は結構悩んだ。色んなテーマで書き始めては消してを繰り返した。一人旅の話とか、友達が卒業した話とか、これもいつか書くかもしれないけれど、今じゃなかった。
 ここで、自分は自分のことをめちゃくちゃ好きなことを思い出した。なので今まで書いてきたものを読んでみた。そしたらとても楽になった。いっっっっっっっつも、とりあえず書きたいことを書いている。なんだかんだみんなそれを読んでくれる。ありがたいことだ。自分が書くことをやめなくて良かったと思う。ありがとう自分。
 結局。誰もいないこういう夜に自分を救ってくれるのは自分なのかもしれない。ちゃんと、自分を信頼できるものを積み上げておけばいいのかもしれない。僕にとってはそれの一つが文章だっただけだ。続けることが大切って何度も大人に言われてきたが、二十歳になってやっと分かった。だからなんだと言われれば難しいが、再び何か悩んだ僕が、或いは悩んだあなたがこの文章に辿り着いたときのために、それっぽいことを書こうと思う。
 何もかもわからなくなる時があるだろうし、時間が解決してくれることは分かっていながらもその「今」が辛いことがあるね。頭か手か口か足のどれか、もしくはその全部を動かすのが良いと感じる。働くもよし、趣味するもよし、運動するもよしだ。動きも考えもしない睡眠は、こういう時には案外役立たずかもしれない。どうせ後で昼過ぎか夕方まで寝るし、寿命が来ればもう起きないんだから、自分が動ける間はなるべく動いてみるのがいい。あ、明日給料日だ。


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