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我慢すると大渋滞(気滞)

今回は「気滞」についての記事です。
このイラストのように爆発(発散)できれば「気滞」の方は減るのかもしれません。
やられた相手は気血の病になりそうですが(kei02さんのイラストいつもありがとうございます)

気虚と気滞の違い

気の異常は大きく分けて2つ。
「気虚」と「気滞」。

気虚は「気が虚の状態→気が不足している状態」
例えば
・人口が少ない寂れた都市(活気がない)
・田舎の林道(人通りが少ない)

気滞は「気が滞る状態→気が詰まっている状態」
例えば
・人口はそれなりだけど工事中だらけで片側通行が多い(流れが悪い)
・異常に踏切待ちが長い(渋滞)
・なぜかいつも通る道の信号が5秒くらいで赤に変わるので2,3回信号待ちになる
・黄色でも赤でも直進の対向車が突っ込んでくるので右折で1台しかいけない。時差信号にしなさいよ・・・
(自治体への苦情になりつつあるのでこの辺にしておきます)

臨床ではこれらは同時に起こることもあります。
ということは、原因の筆頭はやっぱりストレス・・・・・・
気を遣いすぎることに耐えて耐えてを繰り返すと気が滞ります。

気滞


気滞の症状は以下の通り
・喉のつまり感(梅核気)
喉に何か異物があるんだけど咳払いしてもとれない。気になって内視鏡で見てもらっても異常は何も見つからない。でも喉に何か引っかかっているんだよね。息もしづらい気がするし・・・・・・
という症状をいいます。
・イライラ、不眠、不安、神経質
・頭痛、めまい、のぼせ
・おなら、ゲップ

気は「昇、降、出、入(昇ったり降りたり出たり入ったり)」しながらバランスをとっています。
日中活動しているときは外に出て、家に帰って休むときは身体の中に入る、というような感じです。気も夜になるとおうちに帰るんです。

例えば体内を巡る気において(形のない食べ物が下に降りるイメージ)、下に降るはずのものが上に昇って喉のあたりで停滞すると、気の塊が喉につまる状態(梅核気)です。
気は目に見えないものなので病院の検査で異常があるはずがありませんね。
口から出てくるとゲップとなり、頭まで昇って停滞すると、イライラしたりヒステリーをおこしたりのぼせるような状態です。

身体のどこで渋滞(または逆走)が発生するかによって症状が変わっているんですね。

改善策


・発散させること
発散させる方法はどんなことでもよいです(法に触れず誰にも迷惑をかけない方法でお願いします)。
・運動(身体を追い込む様な運動は避けた方がよいです)
・好きなものを食べる(何でも度が過ぎたらだめよ)
友達に愚痴を聞いてもらう・聞く(理解してくれそうな人と)
・動物と戯れる(うちはオカメちゃん)
なんかはよいですね。

そんなの簡単にできないよって人は
・深呼吸
・半身浴
深呼吸は何度でもできますし、コストもかからず経済的です。
半身浴を何度もするとふやけますし、光熱費も上りましたから限度がありますね。

まとめ


気の病は2つ。
気虚は気が不足している状態。
気滞は気が滞っている状態。
どちらもストレスが大問題。
気滞の改善は「発散」させること。

最後に(調剤薬局ではたらく方へ)


ストレスが原因の気滞は、ため込む前に愚痴をきいてもらうだけで解消するんですよね。
身近なひとでもいいし、病院の先生でも、いつものスーパーの店員さんでも、SNSでも。
しかしコロナ禍では、気を遣いすぎて気の病をもつ方が多い傾向があります。

「あそこの薬剤師に愚痴ろう」
そんな調剤薬局が多くなれば、気の病は減っていきます。
生存利益を確保しながら十分できます。
少なくとも「健康」に関することだけでも1番に頼られる薬局・薬剤師になりませんか?
やりましょうよ。
だって全国に薬局は6万件以上あるんだもの。

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