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5本目 ペティナイフ制作③マーク入れ

マーク入れですが、そもそもどういう方法で鋼材に色をいれているのかについて調べてみたした。
わかったことは、印刷のように色素をのせるという方法ではなく、塩酸などで腐食させて形を描く方法が一般的といことでした。
つまり銅版とかのエッチングと同じ方法ですね。電圧をかけて電解液で腐食させる方法が良いようです。
これを電解エッチングというようですが、これができる機械も売っていました。

なるほど、高い!
これはちょっと手が出ないので自作でなんとかなるかためしてみることにしました。

まず、電解液として塩酸を用意。当然塩酸なんてないので、サンポールで代用することにしました。

電圧をかける電極は、使っていない100vの充電アダプターの線を切って、タミヤの工作キットに入っていた電極コードを繋げました。

マスクは自分で作ることはできないので、業者に依頼しました。アドマさんというところで、送料こみで3000円しませんでした。https://www2.bbweb-arena.com/adoma/knife-etching.hanshita.html

ハンティングナイフをイメージして鹿をシンボルにしデザインしました。

まずPhotoshopでだいたいを描いて、Illustratorでベジェにし、ハガキサイズ大きさに並べて版下データを作りました。仕事がデザイン関係なので、楽しく作業できました。アドマさんにメールで依頼し、作ってもらったシートはこんな感じ。

シール状になっており、黒いところが抜ける形になっています。

準備ができたので早速ためしてみることにしました。いきなり本番は怖いので、モーラナイフ改のブレードで実験をしてみることに。ブレードにサンポールを1滴落とし、ブレードに電極をつけ、もう片方の電極をサンポールにつけて電気を流しました。わすがにジリジリとした感触があり、サンポールを水で流してみてみると、黒く跡が残りました。成功です!

黒くあとがのこってる!

次はアドマで作ってもらったマスクシールを貼って、同じように電気を流してみました。

やったぜ!

これは成功といっていいでしょう!早速ペティナイフのほうにも入れてみました。

ペティナイフのほうが色が薄いですが、これはエッチング後にブレードを磨き粉で磨いたからです。酸化膜が取れ、腐食したぶんへっこんでいるのが見受けられます。

他のナイフにも入れてみました。

電気をあてる時間によって色合いが変わるようです。

高価な機材を使わなくてもマーク入れが可能なことがわかりました。これは嬉しかったですね。

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