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サラリーマンの横浜ナイフメイキング

小出刃のナイフ 初めてのナイフメイキング1

神奈川県横浜在住のヒラナベと申します。中学生の娘がいる勤め人です。ナイフメイキング一年目の初心者ですが、自分用のメモとしての兼ね合いもかけて、ナイフ制作においてのもろもろを書き留めておこうと思います。 

ナイフ制作は今年からはじめたズブの初心者です。基本鉄工ヤスリにてシコシコ削るスタイルで制作しています。やってみると面白いもので、やらなくてはいけない、しかし、やったことがない作業が次々と発生し、試行錯誤の末なんとかそれらをクリアしていく、できなかったことができるようになる、そこがとても楽しく、はまるきっかけとなりました。

錆た小出刃

最初のナイフメイキングは、錆た出刃包丁を親戚から貰ったことから始まりました。

サビサビの白紙鋼の小出刃

「こいつ、柄を付け替えたらナイフっぽくなるんじゃないか?ちょっと刃のデザインも修正して、、」

失敗しても貰い物だし、気軽な思いつきで出刃のナイフ化に挑戦してみることにしました。ここからナイフ作りの沼にはまって行くことになるのですが、この時はほんの軽い気持ちだったのを覚えています。

この時道具は何も持っていなく、家にあった400番の砥石で錆を落としました。そうすると「白紙」の文字が出てきました。
この時は、包丁に使われている鉄の名前、くらいの知識しか無く、鋼とステンレス鋼の違いも知りませんでした。

まず柄をとんかちで叩きこわし、砥石で錆を落とす作業を始めました。ヤスリで錆を削りこそぐという発送がなく、時間をかけ刀身擦ったのですが、傷ついた窪みに入った錆がどうしてもとれませんでした。
そこで、もっと削れる砥石を使えばいいのでは?とダイヤモンド砥石を購入しました。

しかし、焼き入れの入った鋼、とんでもない硬さでダイヤモンド砥石でもなかなか削れない。焼きの入った鋼材の硬さを完全になめてました。しかし、この時は焼きの入っていない鋼材の硬さも知らないわけで、こういうものなのかな?と、思っておりました。
根性で削り、刀身を綺麗に修繕しました。

刀身の補修の次に、ハンドルの制作に取りかかりました。ハンドルのデザインは楽しかったです。
材料は日曜大工で余っていた松材を使いました。作り方は行き当たりばったりの適当で、なかごに接着剤でハンドル材をサンドイッチで張り付けて、その後moraのナイフで削って形を整えました。松なんて柔らかすぎて、全くハンドル材として適していないのですが、何の知識も無かったので身の回りにある材料で造ったんですよね。もちろんピンもボルトも無し。接着剤のみです。ヤスリで形を整えることさえしませんでした。ナイフ1本、削るのみです。
それで完成したのがこれです。

こうみると包丁に無理くそハンドルをくっつけた、子供の工作のようなナイフですが、出来た時は嬉しかったです。あと、なんだかんだ言って天下の白紙鋼、持っていたmoraのカーボンなんか比較にならない切れ味でした。しかし元は包丁なので欠けやすく、アウトドアで雑に使うことは難しいかもしれません。

ひとつ完成すると嬉しくなって、持っていた果物ナイフも改造してみることにしました。

つづく

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