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日々、何気なく利用しているエスカレーター
スマホ見ながら乗るなんて事をよくしますが
ふと、顔を上げると面白い発見がありました
今日はそんな人間観察についてのアウトプット

エスカレーターって言ってしまえばただの移動手段ですよね
ただの手段だからこそ、人の無意識が表面化する場所なのかもしれません

先日、会社から家に帰る途中での事
目の前に、いかにも イカツイ感じの男性
ガタイがよく、鍔の広いキャップを目深にかぶり
首からはタトゥーが見え隠れするお兄さん

こういう方を見るとカッコいいなと思うのですが
方向が一緒でそのお兄さんの後ろをついてある形になり
エスカレーターを後ろに並ぶ形で搭乗
(エスカレーターに乗るってなんていうの?乗降?)

するとお兄さんは、エスカレーターの真ん中に仁王立ち
右側によるなんて社会の常識なんてクソくらえという態度です

一見、アウトローにもみられるこの光景をみて
つい、頭が一人歩き
お兄さんの無意識について考えてしまいます


このお兄さんの仁王立ちから見えるのは
”テリトリー”⇒パーソナルスペースの大きさでした
人にはそれぞれ自分のパーソナルスペースがあります
このお兄さんの場合はそのスペースが大きく
エスカレーターという奥行30㎝、幅120㎝の空間には収まりきらないのでしょう
そのスペースは自分のテリトリーであり
他の人の介入を許さない
「ここを通りたくは俺を倒していけと言わんばかりの態度」です
きっと、このお兄さんは普段から、何かと戦っているのでしょう
それが社会なのか、もっと個人的な物かはわかりませんが
負けず嫌いで、何かを人に譲る事はあまりしないような性格のなのでは
逆に言うとそのテリトリーの内側にいれた
仲間や大切な人たちに対して、とことん愛情を注ぎ
守り抜いていくような男気を感じました

こういうイカチイお兄さんがカッコよく見えるのは
私に足りない”男気”に憧れているからかもしれません

別の日、同じエスカレーターで30代ぐらいのご夫婦(カップル?)がいました
2人は一つのステップに横並びに立っていました
(私とご夫婦視界内なのでマナー違反とかはきにしないでください)
その二人の立ち方がまた、興味深く
お互い外側の足を一段上にして” V ”の字なる立っていたのです
これはお互いへの興味、気持ちの表れでしょう
お互いの顔をみて会話が出来るような立ち方
そのステップは、二人だけの空間であり、
楽しかったお出かけの時間を確かめあっているように見えました

逆パターンもしかりです
高校生の男女、
前後に並び、女の子が上段、男の子が下の段に立っていたのですが
女の子は横向きに立ち、後ろの男の子を気にしている様子
しかし、男の子は右手のスマホに夢中
女の子の問いかけに対して、上の空で答える男の子
この二人が、友達なのかカップルなのかは知りません
知ったこっちゃありませんが
「ちょっと、ダンシー。ちゃんと、話聞いてあげて―」
思わず言いたくなってしまう瞬間でした


では、自分はどんな立ち方をしているかなと振り返ってみると
横に鏡が在ると、髪型を気にし、服装を確認し、背筋を正している
自分がいました
これはナルシズムなのか、人の視線を気にしすぎているのか
はたまた両方なのか
どちらにせよ自分を見詰め直すとネガティブな発想になってしまうのは私だけ??

エスカレーターという一つの乗り物にもこんなに色んな物語があるのですね
人には、人それぞれの”立ち方”が存在する
そこから見える性格や関係性を覗いてみる事に楽しみを覚えてしまいます


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