イメージの話①
色々あって義務教育過程の先生が苦手です。
何を突然と思うかもしれないが、まあ苦手なのです。
色々というのは、例えば根拠なく怒鳴られたり、やってもいないことに関する自白を求められたり、そういった経験から。
しかもほとんど相手の思い違いだったのだから笑えます。
ほとんどに含まれない事例は私が勘違いさせるような行動をとった場合でしょうか。
今は「パワハラ」「モラハラ」という言葉があるけれども、当時はなかった、あるいはそこまで知られていたわけでもなかったので合法です。
もちろん義務教育過程の先生が全員そんな人だったわけじゃありません。
良くしてくれる方もいらっしゃいました。
一時期など学校の先生になりたいとすら言っていたのですから。
それがひっくりかえった瞬間。
それがその色々あったときです。
意外と傷は残ります。
高校に上がると一個人として接してくれる先生ばかりでどれほど安堵したことか。
先生へのイメージを下げて引き上げた効果なのか、高校以上の先生は全員善、義務教育過程の先生という生き物が全員悪だとすら思えてきます。
おかしな話です。
楽しい思い出もたくさんあったはずなのに、それらはどこへ行ってしまったのだろう。
私の中学以前の記憶は、錆色の絵の具で塗り潰したようにほとんどが濁って混ざって分からなくなってしまっています。
記憶の力は恐ろしい。
一瞬の印象で全てが良くも悪くもなるからです。
都合の良いように考えているとも言えるのかもしれません。
これからずっと、この黒くて苦いものを抱えたまま生きていくのかもしれない。
ことあるごとに間違って噛んで何度も苦い思いをするかもしれない。
そんなこともよく想像します。
それでも引き下がるよりマシだと思って進むしかないのかもしれません。
他の人より荷物が多くても、そのおかげで窮地を切り抜けられていると思うよりほかないのかもしれません。
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