どこかのあなたへ
困ってる人に手を差し伸べられるのは
とても優しい人なんだと感じます。
その手が私の事を奈落へ落とした手だとしても。
例えばもし、その人と、その人でなくても、
結婚をして家庭を築くという人生があるかも。
ぽかぽかで、柔らかい日差しの中、
家族みんなで過ごす昼下がり。
ふいに仲良く遊んでいたはずの子どもたちが
大好きなおもちゃの取り合いで
ケンカを始めてしまったりすることも。
その時には
"人のものは取っちゃダメだよ"
と、貴方は叱るのでしょうか。
貴方だけが悪いわけではない。
もしかしたらこの先、
別のかたちで似たようなことに
なっていたかもしれない。
諦めていたという感情に
もう一度胸を焦がすことも、
わかっているつもりで目を瞑り
甘んじて過ごした幻想も、
きっと貴方も色んな話を聞いて
助けてあげたいなという救いの手、
のつもりだったのかもしれないですね。
前略
私は貴方が憎いです。
心よりの不幸をお祈り申し上げます。
草々
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