ブロックの役割・ブロックの種類 プレーのポイント
ブロックの役割は大きく4つあります。
それぞれポイントとは!
・止めるブロック
→KILLブロックとも呼ばれ、スパイカーよりも先に飛び当たったらドシャットできるブロック。
・絞るブロック
→ブロッカーでコースを塞ぎ、レシーブからのカウンターを狙うブロック。
・和らげるブロック
→ソフトブロックとも呼ばれ、ワンタッチからのカウンターを狙うブロック。
・フェイントを封じるブロック
→フェイントカバーを付けないフォーメーション時にはブロッカーがフェイント処理をする。
初心者ブロッカーはまず何を目指すべきか?
ブロックの基本は【手に当てること】になります。
なのでスパイクをブロックの手に当てて【止める】、【和らげる】ことが最初の基礎です。
ブロックには多くの役割があり、その役割によって全てが違います。
(飛ぶタイミング、場所、手の出し方、手の形などなど)
ブロックする時の手の出し方
バレーボールのブロックでは、腕を上に伸ばしてジャンプするのが一般的です。ブロック時は正しい手の形ができていないと、ブロックの成功率を下げてしまったり、突き指や骨折といった怪我の原因になったりする恐れがあります。
ブロック時の手は、両手をじゃんけんの「パー」の形にするのが基本です。この時、親指と小指に力を込めておくと、手がボールに飛ばされたり、指が弾かれて痛めたりするのを防げます。両手の親指同士を寄せておき、手と手の間をボールが抜けて行かないようにすることも大切です。
また、突き指の原因となるので、指先は相手コートに向けて突き出さないようにしましょう。
ブロックをする時に大切なのが、指から弾かれないことなので、親指と小指に力をいれると指全体に力がはいるようになるので、その状態でブロックをするとしっかりブロックができます。
ブロックでよくあるのが、ネットから離れて覆いかぶさるようにしてブロックをすることです。
腕とネットから距離があると、相手のスパイクを吸い込む可能性が高くなります。
バレーのブロックは、ブロッカーの位置やジャンプするタイミングなどで、いくつかの種類に分けることができます。ここでは、ジャンプするタイミングごとのブロックの種類について見ていきましょう。
ブロックの種類について
・リードブロック
リードブロックでは、相手のトスが上がる位置を確認してからジャンプしてブロックを行います。トスが上がってからジャンプする方向を見極める必要があるので、俊敏性に優れている選手が行いやすいブロックです。
ジャンプの高さは出にくいですが、相手のフェイントにかかりづらく、無駄なジャンプをする確率を減らせます。広範囲をカバーすることも可能で、相手にプレッシャーを与えることもできるでしょう。
しかし、トスを確認してからジャンプを行うという性質上、相手のトスやスパイクが早いとブロックのタイミングが遅れ、ノーブロックでスパイクを打たれる可能性があります。相手がクイック攻撃を仕掛けてくることが多い場合は、あまり威力を発揮できない点がデメリットです。
リードブロックの手順
(1)セッターの動きを見てトスの方向を判断する。
(2)トスを見極めてジャンプの体勢に入る。
(3)スパイクに遅れないよう、早いタイミングでジャンプ。
(4)相手コートへボールを落とせなくても、真下への角度のあるスパイクだけは確実に防ぐ。
・コミットブロック
セッターの上げるトスに関係なく、相手スパイカーを予測してブロッカーがジャンプするのがコミットブロックです。主に相手のセンターからのクイック攻撃を確実に止める目的で行われます。
多彩なコンビ攻撃を繰り出してくるチームや複数クイックを使ってくるチームには非常に有効だと思います。AクイックとCクイックの違いでも1人ではブロックで対処しきれないのでそれぞれに1枚ずつブロックにつくことである程度の相手の攻撃の自由を奪うことができて有効でしょう。
そのほかの使い方としては、相手チームに絶対的なエースがいて自由に打たせてはいけない場合などにそのエースに3枚ブロックをつけたりします。ただ、ブロックを飛ぶまえからそのエースの近くに3人とも固まっていたら相手セッターに気づかれるので、気をつけましょう。
予想が当たればほぼ確実にクイック攻撃を止められるのが強みですが、左右にボールを振られると対応が遅れ、ブロックが手薄な状態でスパイクされてしまうというデメリットがあります。
コミットブロックが有用なシーンとしては、まだまだ育ち盛りの経験の浅い選手がチームにいる場合、リードブロックだと相手セッターのトスまわしに騙されてしまったり、早いトスに追いつけずノーブロックでスパイクを決められてしまうことが多くなってしまいます。ですので、そんな場合に必ず1枚はブロックをつけることができるコミットブロックが活躍できるとおもいます。
他には、絶対に1対1でマークしなけれないけないわけではないので、相手チームに1人だけスパイクがうまい選手がいてすこしでもスパイクを抑えたい場合、その選手に2人のブロッカーでしっかりとマークしてブロックすることで少しでも試合が有利運べるかもしれませんね。
といったように普段はリードブロックで運用してチームの状況に合わせて1ローテーションだけコミットブロックに切り替えるというチームも多いのではないでしょうか。
コミットブロックのやり方
(1)すばやくブロックのポジションに入り、ボールを見る。
(2)スパイカーが入ってきたら、スイングのタイミングに合わせて踏み切る。
(3)ブロックする瞬間に両ヒジを締める。
(4)両手を大きく出してボールを下に跳ね返す。
手首を曲げて手のひらを下に向け、ボールを真下にたたき落とす事を意識してブロックします。
どちらのブロックが効果的か?
リードブロックとコミットブロックどちらが効果的なブロックなのか?
先に結果を言ってしまうならば、一概にどちらが効果的なブロックとは言えないのが正直なところです。
理由としては、どちらのブロックも場合によっては効果的なものとなりますし、日本の代表を含めて強いチームほど試合中に2種類のブロックを取り入れて、試合中に使い分けています。
・ゲスブロック
ゲスブロックのゲス(guess)は、「推測する」という意味を持つ英単語で、相手の攻撃を推測してジャンプするブロックのことです。意味だけ見るとコミットブロックと似ているようにも思いますが、ゲスブロックは相手の攻撃をブロッカー個人で判断してジャンプするものを指します。
コミットブロックの場合は、「この位置からトスが上がったら相手のアタッカーに対してブロックを仕掛ける」といったルールをチームで共有できます。しかし、ゲスブロックは完全な個人判断で行うブロックです。
味方選手もブロッカーのジャンプを予測できず、レシーブの体勢を整えることが難しいため、チームの戦術として取り入れられるブロックではありません。
タイミング
ベストなブロックのタイミングがどこかというと、相手スパイカーが打つ瞬間に頂点に達していることです。
逆に言えば、相スパイカーが打つ瞬間に頂点に達していない又は落ちてきているのタイミングの場合は改善が必要です。
近年ではブロックを避けるために早い攻撃が主流となっているので、タイミングの取り方もしっかりと頭に入れておきましょう。
ステップ
ブロックに飛ぶ際のステップはタイミングを取るために重要になります。
ブロックに飛ぶ際のステップは複数ありますので参考にしてみて下さい。
サイドステップ
左右への素早い移動が求められるときに有効なステップです
ステップのみでジャンプするため、高さは出ませんが相手の早い攻撃に対応しやすいです
イメージ図
クロスステップ
左右への移動距離が長い場合に有効なステップです。
ステップに加え腕の振りも加えてジャンプすることができるため、スパイクジャンプと同等レベルまでブロックの高さを出すことができます。
イメージ図
複数ブロックの際のポイント
複数ブロックの際に注意すべきポイントはタイミングとブロックの間を空けないことです。
ブロックに飛んだ際に隣のブロッカーの手の横に揃えてしまう場合が多いですが、これだと間を抜かれてしまう可能性が高いです。
複数人でブロックに飛ぶ際は隣の人の片手に手を重ねる事を意識してブロックをしましょう。
ブロックの時の構え
ブロックでは数秒の遅れが命取りです。
相手の攻撃に対して直ぐに反応できるように構えておきましょう。
手は顔の位置、膝を軽く曲げておくのがブロック時の基本的な構えになります。
ブロックは相手のスパイクを止めるというイメージが強く、身長が高い人の特権だと思われがちですがそれだけではありません。
ブロックの目的をしっかりと理解して、自分のブロックの役割を果たすことが効果的なブロックへと繋がります。
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