バレーボールに 必要なフィジカル
バレーボールの競技特性
①体の巧みさ
自分の体をコントロールする
バレーボールはラケットのような道具を自分で扱って行う競技ではありません。 自分の体を無駄なく効率的にコントロール出来ないと、ボールを意図した所に送ったり打ったりできないわけです。うまく身体を動かさないという声はVリーグレベルの選手でもあることです。
体の巧みさとも言い換えることができますが、色々な動きを経験することで自分の体を知覚することに繋がります。自分の体をよく理解し、コントロールできるようになると、プレーのパフォーマンスの幅が広がります。
安定した空中姿勢を作る
体の巧みさは、ジャンプした時に空中で安定した体勢を取る、全身を投げ打ってレシーブした直後に、すばやく立って再びレシーブ姿勢を作るなど、様々な場面で不可欠。素早いスタート、スタップ、方向転換といった瞬間的な速い動作や、方向の変わったボールに対応する俊敏性にも関わってきます。
タイミングよく動く
体の巧みさを鍛えるには、バランスを取ってある体勢を維持したり、ある体勢からある体勢に変化させたりする、あるいは何かの動きに対応してタイミングよく動くといった方法がある。筋力的なキツさはそれほど感じないものの、簡単そうに見えて意外に難しい動きが少なくありません。
②筋力
ジャンプ動作が多い為下半身は特に鍛える
一回ずつの出力も高いので、どの技術も土台部分にあたる脚がポイントとになり、トレーニングも下半身にもっと時間を割くのがオススメです。
フィジカルトレーニングの5〜6割を脚 2〜3割を背中 残りは背中を除く上半身という割合が理想的なトレーニングになります。
ジャンプの負荷が高い競技
他のネット型競技と比べてネットが高いバレーボールは、ジャンプ系の動作が特に多いです。5セットマッチになると、ミドルブロッカーやセッターは1試合に150回以上、より高い位置で、より強くスパイクを打つ場面
が多いサイドアタッカーは90回〜100回近くジャンプすると言われています。
しっかり伸ばすにはしっかり曲げる
筋肉や関節をしっかり伸ばすためには、しっかり曲げないといけません。特に下半身に関しては、バレーボール選手は膝関節ばかりを動かしがちですが、股関節、膝関節、足関節を全てタイミングよく伸ばしたり、縮んだりできるようにしましょう。素早くでも、ゆっくりでも、小さな力でもパワフルにできるようにすることが理想です。
③可動性
体が柔らかくしなやかだとパフォーマンスが上がる
どの競技でも一流アスリートは、体が柔らかくしなやかに動くという共通点があります。柔軟性=可動性が高いと自分の力を最大限に発揮でき、パフォーマンスが上がります。逆に硬い体でプレーをすると思わぬケガに繋がります。柔軟性は静的柔軟性と動的柔軟性に分けられ、体の柔らかさを表す静的柔軟性を高めるとケガの予防や疲労回復に、動きのしなやかさを表す動的柔軟性を高まると競技力向上の効果が期待できます。関節や筋肉は全身やその部位を大きくゆっくり動かすことで、徐々に可動域が広がります。特に硬い人は意識的に取り組みましょう。
力を最大限に伝えやすい
スパイクはジャンプで空中でバランスを取りながら体を捻り、腕を振り下ろす動作の中でボールにインパクトを与えます。体の可動性が高いと捻りの動作も大きくなり、力を最大限に伝えやすくなります。これはどの
ポジションの選手でも、どのプレーにおいても同じ事がいえます。
ケガのリスクを軽減できる
バレーボール選手に多い怪我は、足関節捻挫、肩関節や膝関節 足首の痛みなど、膝の怪我は女子選手に多い傾向があります。適度な可動性はリスクの少ない動きも可能にし、怪我をするリスクを軽減できます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?