【週刊消費者情報】”永遠の化学物質” PFASが「水質基準」に!!
ようやく動き出した環境省
発がん性など健康影響が懸念されている有機フッ素化合物(総称PFAS)について、環境省は規制強化に動き出しました。
現在、国の示している「暫定目標値」(1リットルあたり50ナノグラム〈ナノは10億分の1〉を水道法上の「水質基準」に、2026年4月から引き上げる方針を決めました。
水質基準になれば、すべての水道事業者に水道水の定期検査や、基準をオーバーした場合の対応が義務づけられることになります。
まずは一安心といいたいところですが、国の対応は緩慢といいますか、どうも遅すぎる感はいなめません。PFAS汚染は、すでに20年も前から問題になっていたのですから。
何事によらずと言っていいほど、「予防原則」導入が図られない国の姿勢に問題の根深さを感じないわけにはいきません。
浄水器が効果的!?
2020年から24年度に環境省が実施した全国調査では、14カ所の水道事業者で暫定目標値を超える濃度が検出されました。
なかでも岡山県吉備中央町の調査結果はたいへんな数値が出ていました。テレビや新聞報道でも大きく取り上げられていました。
「決して値段の高いものでなくていいですから、浄水器を備えることをお勧めします」。PFAS汚染に長らく関わられてきた研究者の言葉です。
手ごろな値段でいいので、こまめにフィルターを交換する方がよいとも言っていました。
この手の問題が大きくなればなるほど、「便乗商法」が必ず出てきます。
浄水器はその典型的な商品のひとつだと言っていいでしょう。
浄水器だけではありませんが、特に電話や訪問による勧誘販売には十分注意してください。
”永遠の化学物質”PFASにご関心ある方は、ぜひ『消費者情報』Web版2024年8月配信号(No.509)を下記バックナンバーから検索してご覧ください。
『消費者情報』Web版編集室
・『消費者情報』Web版のバックナンバーはこちら