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【続】子供のお受験について
こちらの記事に興味深いコメントをいただきました。ありがとうございます。
アンチコメントと思ってアンサーソングを書くわけじゃないです。世の中には色んな視点があって面白いし、私の言いたいことが1記事でみんなに伝わるわけではないし、
私が正しいとも限らない。このブログはあくまで私見でしかないので、ふーん、さくら先生はそう思うねやーと聞き流してくださいね。
いただいたコメント
私は中学受験で私立中高一貫の進学校に進み、卒業後に3浪、東京藝術大学を経てデザイナーとして生きています。大学受験という意味では中高一貫カリキュラムの恩恵を全く受けておらず、金をドブに捨てたことになるのかもしれませんが、中学受験の経験そのものも私立中学に進学したことも良かったと思っています。
私立中高一貫の良さは大学受験に有利というだけではありませんし、決して勉強漬けの6年間でもありません。反中学受験の方は大学進学に対するコスパ、タイパの話ばかりしますが、なぜ私学の建学の精神や教育理念、受験勉強以外の環境を無視するのか不思議です。
中学受験の経験をしなかったら、代わりに、高校受験の経験をするだけなので、そこは一緒かなと。
ただどこ受験するか?自分は勉学に適正があるのか?どの長所を伸ばすのか?の選択を、小3でするのと中2でするのだと、
中2の方がまだ解像度は高くね?
と思います。
確かに進学校だから勉強しかできないことはない。友人との交流、部活動、生徒会…。
ただ、それは一般の公立中学でもできるので、中学受験をする理由にはあまりならないというのが筆者の考えです。
目当ての中高一貫校がたまたま近所ならまだ良いけど、片道一時間以上かけて通学してる子も多い。近所の公立中学なら徒歩10分。人気の中高一貫校だと、1日2時間×3年間の通学時間がかかる場合も。
通学時間が勿体ない
っていうのが、私が中学受験を懸念する理由のひとつ。クラスメイトの家が遠くて、放課後一緒に遊べないしね。
私の周囲の中学受験してる方々をみると、ゆうてやっぱり進学校は勉強優先だから、
部活は週3日までしかダメとか
早朝に0時間目や夕方から7時間目があったり
やはり勉強のための学校への拘束時間は相当長いなと思います。
中高一貫校の理念のすばらしさについては、受験時にそこを気にしている人はあまりいないように思います。
私の住む地域はそこそこ都会な地方中核都市ですが、みんなが目指す進学校はだいたい定番で決まっている。
○○学院中が第一希望で、△△中が第二希望だよねと。普通そうなるよねと。
そこにあるのは人を引き付ける理念の差ではなく、シンプル偏差値と進学率。
校門入ってすぐの石碑に掲げられてる教育理念がなんて書いてあるか知ってる保護者はほとんどいないんじゃないでしょうか?
みんなが第一志望にする中学はキリスト教系、第二希望にする中学は仏教系。第一志望に落ちたら、みな何の疑問も持たず第二希望の中学に入学します。そこに理念が重要視された形跡はありません。
中学受験した方を否定するように感じられ、ムカつく方もいると思いますので、すみません。
私学中高一貫校だと、
知的水準が高い、実家が太い子しか基本的には進学しないので、変なイジメがないとか、グレにくいとか、
知的水準が同じだと、生涯の友人や、将来の伴侶になりえる友人を得られやすいかもしれません。
自然と勉強するもんだという流れに乗れるとか、留学やボランティア活動など崇高な体験の機会があるとか、
学費が高い分、校舎が立派で綺麗とか、エアコン完備で環境が良いとかはメリットとしてありそう。
ただやっぱり、私学中高一貫に行く最大の目的は大学受験のためというのは目を背けられないと思うし、親が仕向けてる面も否めないとは思います。
私が医者という特殊環境下にいて、ほぼ全員が中学受験をしており、ほぼ全員が子供に中学受験をさせるのをみるに、
相当、上級国民意識というか、浮世離れしてんなというか、違和感は感じます。リアルに。
中学受験をしない方が良いとは思いません。
あくまでも医学部や最難関大学に行くために必須ではないと思うってことです。
私は家が貧乏で、無理なのでしなかっただけで。お金に余裕がある家庭は選択肢がある。
子供が小学生の時から、夕方に塾に持っていく用の弁当を作るなんて、母親が専業主婦とか時短勤務じゃなきゃ無理でしょう。
親がハイスペで金持ちだからと、中学受験を脳死で子供に勧める前に、ちょっと良く考えて、家族で話あってみてはどうかな?という提案でした。