前残業・後残業の種類の違いと看護師に必要な心構え

看護師の後残業というのは終業後の時間外労働のことを指す。主に看護記録などの作成を行うことが多く、多くの看護師がこなさなければならない残業である。後残業は修行時間内に終わらなかった仕事かつ業務上必要な仕事でもあることから、残業代が発生することが当然でもある。しかし病院によっては30分以内の残業は残業代が出ないことも多く、また不必要に長く残業をしていると先輩看護師などからも咎められ帰宅を促されるため、10分や20分といった残業代が発生しない残業を行い損してしまうことも少なくない。こういった中途半端な残業を繰り返すと働く側としても非常に損をするので注意が必要だ。可能な限り残業をせず済むよう効率よく仕事を済ませる努力をしていかなければならない。
前残業というのは始業時間前に情報収集を行うために生まれることがほとんどをしめる残業である。後残業とは違い業務上必要な残業として認められることはほとんどなく、残業代が発生しないのが当たり前だ。病院や上司の指示によって行う場合のみ残業代が発生する。看護師の中には通勤ラッシュを避けて早めに出勤をする人も少なくないが、本来の勤務時間より早く出勤してもこれが残業代の生まれる勤務として認められることはまずないことは良く心得ておこう。特に病棟勤務の場合には引継ぎのために早めに出勤をしがちであるが、サービス残業として処理されてしまうことが当たり前なので損をしないように気をつけなければならない。

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