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年末柿祭り

家の玄関にある立派な渋柿の木。屋根をも超えそうな大木で先々代が植えてくれた。私が生まれたときには既にあったので軽く50歳は超えている。今でも生命力がとても強くたとえ裏年でもしっかり果実をつける。
それでも昨年はカメムシの被害に会い、今年はそれに加えてミノムシも柿の葉を食い荒らした。
なのに本年約500個にも渡る果実を実らせた。
この鈴なりようはきっと先々代が近所の皆さんと果実を共有して仲良くしてねと言わんばかりのように思えたので収穫後ほとんど皆さんに差し上げた。

今年は沢山の果実を付けたので収穫する方も大変な作業になるため2回に分ける。低いところと高いところ。
低いところは比較的虫の被害が多く小さめの柿のような印象。
枝は道路まで差し掛かっており落下の危険性も考えて10月半ばに収穫する。まだまだ気温も高い時期。虫も多く少し目を離すとショウジョウバエが寄ってくる。数日も経てばすぐに熟して虫がきてしまうので残念ながら捨ててしまう量も多かった。
この時期に作った干し柿は雨も多かったせいか長時間干すのが怖く
少し柔らかさを残して早めに取り上げることにした。

10月下旬に作成
大きくて重いのでヘタから落ちそう

二回目は11月半ばに収穫。これは高所にあるため作業する方には安全ベルト着用の上木に登り高枝切り鋏でひとつひとつ取ってもらった。
高所にある果実のほうがとても美しくおおぶりだった。
作業の方も「お店に出荷できるのでは?吊し柿に挑戦したいのでいただきたい」等とすっかり柿の魅力に取りつかれた様子。

収穫して早速吊し柿の面倒をみる。干し場所は縁側と室内の間。
お天気を見ながら風通りの良いところに移動したりする。ほぐしたり、扇風機あててみたり。
そしご近所の方と今年の吊し柿の出来具合を話するのがとても参考になりとても楽しいひととき。
これぞ先先代から頂いた自然の恵みプラスご近所の皆様との交流つき。私もなんとなく町内井戸端会議デビューした感じがする。

先々代にお礼のお供え

年々近所の柿の木も老木になり伐採されていく姿を見ることが多くなりました。
なので街並を眺めながら住宅に吊し柿のある風景はとても懐かしくほっとします。
また、柿は栄養価がとても高く、渋柿の時間をかけて干した味が私はとても好きです。苦いお茶と一緒に自然の果物の甘さを感じられるひとときです。そしてなぜか家で作った干し柿がとても美味しく感じます。樹齢50年以上の果実のパワー。これぞ地産地消。
自然からの大きなボーナスいただきました。
ありがとうございます。

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