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将棋ウォーズ初段になるための次の一手講座②【急所を突く攻め】
今回は、次の一手を一問というよりは、どうやって攻めを切らさずに繋いでいくか、その流れを次の一手形式で出したいと思います。
今回は、相手の急所を突き攻めを成功させる例です。
自分から動いて攻めを成功させる流れとして考えていただけると幸いです。
まずは以下の図
![](https://assets.st-note.com/img/1698954155984-sM0Ovlx8nL.png?width=1200)
さて、相手は抑え込みに来ていますが、スペースが多く隙が多い形です。
まずはどこから攻めますか?一手。
正解は…
![](https://assets.st-note.com/img/1698954271857-SSP8wC6eSS.png?width=1200)
▲75歩と、桂頭を攻める手になります。
同歩には74歩と打てば桂馬が取れるので、相手はこの歩を取れません。
この突き出しが後々、大きな利かしになるのです。
相手が桂馬を跳ねている形は常に桂頭攻めのチャンスを伺いましょう。
図から、▲63銀△74歩▲同銀と進み次図
![](https://assets.st-note.com/img/1698954563481-tv8DwqWM4u.png?width=1200)
相手の駒がバラバラなうちに攻めたい所です。
相手の急所となる一手はどこでしょう?
正解は……
![](https://assets.st-note.com/img/1698954675207-MxHqgsvIeT.png?width=1200)
▲45歩と、相手の玉頭を攻める手になります。
ここが急所で、玉の頭を守っているのは銀1枚なので、ここを攻めればものすごく脆いのです。
以下、△同歩に、一旦▲75歩△63銀を入れてから▲44歩と垂らします。
すると後手は△22角と打ってきました(下図)
![](https://assets.st-note.com/img/1698954875022-icviJtgCBd.png?width=1200)
目障りな玉頭の歩を取ってしまおうということです。
さて、ここで味のいい手があります。
次の一手は……
![](https://assets.st-note.com/img/1698955043871-YOONqzjc7M.png?width=1200)
▲48飛車と回る手になります。
一見△44角と44の歩を取られて不満そうですが、その手には▲45銀△同銀▲同飛と銀を捌いて自然と良くなります。
この盤面において相手の"要"の駒は
34の銀なので(45の歩のヒモ&玉頭の守備)、その銀を交換すれば大分崩しやすくなります。
そこで、相手は33桂と跳ねてきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1698955405790-lEe0pkJFjW.png?width=1200)
これは何が何でも45の歩を取らせないぞ、という意味の手です。
しかしこれにより、相手は44の歩を取れなくなりました。
なので見方によっては、少し攻めにゆとりができたとも言えます。
さて、先手が今欲しい駒は何でしょうか?
少し前に作った75の拠点を活かす手があります。3手一組。
正解は…
![](https://assets.st-note.com/img/1698955667986-vpBroaIr39.png?width=1200)
正解は▲83角△72金▲74角成です。
83角は次に74歩と付く狙いがあるため、後手は△72金と角に当てて受けるしかありません。
そこで74角成と成り、以下△同銀▲同歩と進みました。
![](https://assets.st-note.com/img/1698955868731-cKUbK36mIY.png?width=1200)
ここでは相手の桂馬を取れることが確定しているため、実質的に2枚替えとなります。、
ここで相手は△31角と引きました。
恐らく15桂馬の筋を緩和した手だと思いますが、▲73歩成△同金に▲55桂(下図)が絶品で、分かりやすく攻めが繋がる形になりました
![](https://assets.st-note.com/img/1698956057749-E77mdSaWXs.png?width=1200)
ここに桂馬を打てば44の垂らしを存分に活かせます。
後は85桂の応援も効きますし、43銀からゴリゴリと行けば必勝の局面となります。
さて、どうだったでしょうか。
今回の寄せのポイントは、
①相手の弱点(玉頭)を狙う
②相手の強いポイント(2筋)は狙わない
③桂頭攻めを絡める
ですね。
これらは他の将棋に置いても大事なポイントなので、難なく指せるようになれば上達は間違いなしです(。•̀ᴗ-)✧