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製薬修士→論博か課程か

製薬企業研究者で、博士号を取得しました。
年齢は35歳で修士卒で研究職で勤めています。
2023年春にようやく博士を取得しましたので、当時を振り返りながら皆さまの情報になればと筆を執りました。

私や周囲の事例として,実際に過程博士,論文博士の取得を見聞きした大学名も出すことになりますので、有料noteにしてます。ご容赦ください。


学生に向けて


twitter界隈では博士はマンセーされており、向上心の高い方が取り残した博士号に後悔を語られるのをお見かけします。しかし、同時に現場にはポンコツ博士卒も正直多いです。我が強いぶん厄介な印象すらあります。要はピンキリで、博士だから優秀ではないという前提は肌感覚としてあります。

正直なところ,博士卒の少なくとも3年の年月に見合う待遇格差は感じません。せいぜい,1年~2年程度は初任給とか昇格が有利なぐらいですが,いずれ差は埋まります。
しかも,出世させると決めたひとには会社側でなんやかんや博士取得はさせる手段は豊富にあるので,修士卒で入社できたら正直その方が有利とすら思います。

その辺り踏まえて、他人のとの比較ではなく、自分の人生、状況にあわせて、冷静に考えて進学、就職を決断してください。

<追記>
なお,私が入社したころより,2024年現在では多少新卒?採用の様相も変わってきております。
ほんの10年前までは,どの領域も修士卒がメイン,数割が博士でした。
現在は,メドケムと薬理は逆転しており,+ポスドク上がりという感じです。ほかの領域はそうでもなさそうです。

<追記2>

一方で,大学も最近は社会人博士を受け入れることが推奨されている事情もあり,以前よりも軟化してるように思いました。国際化も進んでいるので,修士卒で入社するにしても社会人博士課程でさっさと取得するのを視野に入れるのもアリだと思います。
前向きに考えれば,運だよりではなく選択肢が増えているように思いますので,取りたい人はうまくやればいいと思います。)

所謂、製薬研究職ですが、私の所属では分野ごとに下記の通り分けられています。

薬理研究
創薬化学研究
毒性研究
薬物動態研究
CMC研究

横断的な領域もあるため、組織体制によっては細分化してたり、マージしている場合もあるかと思います。博士取得にあたり上記の分類で多少勝手が変わるかな、と思いましまので、場合分けして書いていきます。

前提


①共同研究、②開発後期品、③開発ドロップ品、④業務外(通学)、の内容で博士を課程なり論文博士なり目指す。
①〜③について研究員が論文投稿するのは企業にとってはメリット薄い。なので、投稿させてくれるだけでも環境整っているといえる。

領域ごとの実情

薬理

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