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ゆめにっきオタクによる、人間の心の最小単位などに対する考察。(中編)


 この記事は中編です。
 前編を見ていない方は、そちらの方から見て下さい。



はじめに


 「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」

 前回の記事では、「人間の心とはおそらくこのような感じの形をしている」という感じの事を書きました。

 この式を前提にして考えると
 人間の心の根底には「エフェクト」というものがある事になります。
 人間という生き物は、本当は、常にこの「エフェクト」という概念を抱いて生きているという事になります。
 
 なら、そのエフェクトとは何なのか?
 それは一体どのような性質を持っているのか?
 ……そういう感じの事を、この記事では深掘りしていこうと思います。
 

エフェクトの性質

リアルに考えた場合のエフェクトの性質

 
 ゆめにっきという作品には、エフェクトという概念が描かれています。

エフェクトという概念

 それは、願望とか煩悩とか、そういう感じのアレです。
 ……筆者は割と本気で、これを人間の心の根源的な性質だと思ってます。

 しかし、ゆめにっきという作品は、あくまでゲームです。
 RPGツクールというゲーム開発エンジンで作られた、夢の中を探索するゲームでしかありません。

 「人間の心の性質」というものを、RPGツクールで100%忠実に表現する事は、おそらく出来ません。
 なので、ゆめにっきの中で描かれたエフェクトという概念は、(それをゲームに落とし込めるように)色々と抽象化されています。

 「ゆめにっきの中で描かれたエフェクトは、何が抽象化されているのか?」
 「エフェクトというものは、リアルに考えたら、本当はどのような感じの性質を持っているものなのか?」
 そういう感じの事を、ここから考察していきます。
 

エフェクトという概念。
人間の心の中にある、根源的な願い。
願望とか煩悩とかそういう感じのアレ。
……これがどういう感じのものなのか、完璧に理解するのは、たぶん物凄く難しい。

エフェクトの多重使用

 ゆめにっきは、ゲームとして作られています。
 なので、ゆめにっきの中では、エフェクトは一つしか装備出来ないようになっています。
 ……けれどたぶん、実際は、人の心とはそういう感じではないと思われます。

 例えば、ゆめにっきの中には、★タオル★というエフェクトがあります。

★タオル★

 これは、「寂しさ」という気持ちを表しています。
 「窓付きは今、人肌の温もりを求めている」という感じの事が表現されています。
 
 また、ゆめにっきの中には、★ねこ★というエフェクトがあります。

★ねこ★

 これは、「可愛がられたい」という気持ちを表しています。
 「窓付きは今、可愛がられる事を求めてねこを被っている」という感じの事が表現されています。

 ゆめにっきのゲームの中では、エフェクトは1つずつしか使えません。
 なので、★タオル★になりながら★ネコ★になる事は出来ません。
 ……しかし、実際には明らかに、人間の心というものの中ではこの願望は同時に両立させる事が出来ます。

★ねこタオル★
「寂しいので可愛い子ぶる私を構って欲しい」という感じの気持ち。
画像はただの雑コラで、ゆめにっきのゲームの中ではこうなれない。
しかし、窓付きがもし本当にリアルにいたら、おそらく窓付きはこうなれる。

 実際の窓付きは、★タオル★と★ねこ★を同時に使う事が出来ます。
 「寂しさと構って欲しい気持ち」を同時に抱く事が出来ます。
 つまり、実際の人間というものは、「エフェクトを同時に複数抱く」という事が出来ると思われます。

エフェクトの強弱

 ゆめにっきのゲーム内では、エフェクトには強弱という概念がありません
 例えば、★ねこ★は、ただの★ねこ★でしかありません。
 ……しかし、現実的に考えたら、★ねこ★はおそらく、その日その時によって全然強弱が違うと思われます。

 例えば、窓付きが「ちょっとだけ可愛い子ぶりたい」という想いを抱いたとします。
 そういう時、窓付きは本当は、★ちょっとねこ★という感じのエフェクトを抱くと思われます。

★ちょっとねこ★のイメージ。
尻尾は生えておらず、耳も小さい。
「ほんのちょっとだけ自分を可愛く見せたい」というような気持ち。

 そして逆に、「目の前に好きな人がいて、めちゃくちゃ可愛い子ぶりたい」という状況になったとします。
 そういう時は、窓付きは実際は、★めちゃくちゃねこ★という感じのエフェクトを抱くと思われます。

★めちゃくちゃねこ★のイメージ。
常に手招きをして甘えてくる。(たぶん)
「めちゃくちゃ自分を可愛く見せたい」というような気持ち。

 他にも、色々なパターンが考えられます。
 「仕事上可愛い子ぶる必要があるが、あまりやる気が出ない」という場合は、★てきとうなねこ★という感じになって、可愛い子ぶりつつも相手に塩対応もすると思います。
 逆に、「何となく機嫌がよくて滅茶苦茶やる気がある時」という場合は、★ぜんりょくでねこ★という感じになって、めちゃくちゃ全力で可愛い自分を演じてくれると思います。

 エフェクトという概念には、実際にはそんな感じで、強弱というものがあるのだと思います。

・エフェクトのトッピング

 エフェクトは多重使用ができる。
 また、エフェクトには強弱がある。
 そして、更にそれだけではなく、エフェクトにはトッピングのようなものがあると筆者は思ってます。

 ……この感覚は、ラーメンで例えると分かりやすいと思われます。

ラーメン。
色んな味付けがある、アレ。

 「ラーメンを食べたい気持ち」という概念があるとします。
 そしてそれを、★ラーメン★という名前のエフェクトである事にします。

★ラーメン★
ラーメンを食べたいという気持ち。

 ★ラーメン★というエフェクトは、言葉にすればただそれだけでしかありません。
 ……しかし本当は、その★ラーメン★というエフェクトの中身は、人によってもその日の気分によっても、全然違います。

 例えば、豚骨ラーメンを食べたい人がいるとします。

豚骨ラーメン。
豚骨から取った出し汁をスープに用いたラーメン。

 ラーメンを食べたい人が抱いているエフェクトは、★ラーメン★でしかありません。
 しかし、その人は正確に言えば、「豚骨ラーメンを食べたい」と思っているかもしれません。
 なので、ラーメンはラーメンでも、塩ラーメンを出されれば、その人は「俺の望みと全然違う!」と言って怒ってしまうかもしれません。
 ……つまり、豚骨ラーメンを食べたい人は、具体的に言えば★豚骨ラーメン★というエフェクトを抱いていると言えます。

 そして、例えば、「ヤサイマシマシアブラマシマシカラメニンニク次郎系豚骨ラーメン」を食べたいと思っている人がいるとします。

ヤサイマシマシアブラマシマシカラメニンニク次郎系豚骨ラーメン。
野菜とニンニクをたくさん増して、背脂と味を濃くするタレを多めに入れたラーメン。

 その人は、★ラーメン★というエフェクトを抱いています。
 しかし、それをきちんと具体的に言えば
★ヤサイマシマシアブラマシマシカラメニンニク次郎系豚骨ラーメン★
 という感じのエフェクトを抱いていると思われます。


 そしてこれは、★ねこ★の場合も同様の事が言えると思います。
 ★ねこ★を使えば、窓付きは★ねこ★になります。
 しかし、その★ねこ★は、本当は無数の前提が省略されています。
 もしかしたら窓付きは、★ねこ★を使う時、「可愛くて人懐っこくて誰からも愛される感じのモテモテ激カワ天才ねこになりたい!」という感じの気持ちを抱いているかもしれません。

もしかしたら、この★ねこ★は本当は
★可愛くて人懐っこくて誰からも愛される感じのモテモテ激カワ天才ねこ★かもしれない。

 エフェクトというものにはそんな感じで、本当は、トッピングという概念があるのだと思います。

エフェクト同士の喧嘩

 エフェクトは、本当は、複数装備出来る。
 人間というものは、本当は、一つだけの物事に集中などしていないし、願望というものも同時に幾つも抱いている。
 
 そしてその上で、エフェクトには実は、「対立関係にあるエフェクト」という概念があるのだと思います。
 ……これも、ゆめにっきで説明するのが一番伝えやすいので、ゆめにっきを使って説明させて貰います。

 ゆめにっきの中で、窓付きは★かえる★というエフェクトを持っています。

★カエル★

 カエルは、「自然に帰りたい」という気持ちです。
 つまり、「窓付きは今、ありのままの自分で生きる事に憧れていて、カエルのようになりたがっている」というような事が表現されています。

 しかし、窓付きは同時に、★ねこ★のエフェクト持っています。  

★ねこ★

 ねこは、「可愛がられたい」という気持ちを表しています。
 「窓付きは今、可愛がられる事を求めてねこを被っている」という感じの事が表現されています。

 ★カエル★は、「ありのままの自分で生きたい」というような気持ち。
 ★ネコ★は、「可愛がられる為に猫を被りたい」というような気持ち。
 ……この2つのエフェクトは、両立する事が出来ません。
 お互いの存在が、お互いの邪魔になってしまってしまいます。

 人の心というものには、誰にでも、こういう感じの矛盾があります。
 「可愛い自分になりたい」「でも、自然な自分でも生きたい」
 人というものは、そんな感じで、決して両立しない願望を同時に心の中に抱いているのだと思います。
 ……なので、この共存できない2つのエフェクトは、心の中で勝手に喧嘩を始めてしまいます。

カエル窓付き「人生は絶対ありのままのびのび生きた方が楽しいって!」
ねこ窓付き「はあ?私そんなキモいカエルになりたくないんですけど!」
ノーマル窓付き「け、喧嘩しないでぇ…」

 人間の心の中ではおそらく、こんな感じの、エフェクト同士のバトルが日々繰り広げられていると思われます。

ウボァ。
「友達が自殺をしたいと言い出して、止めてあげない事がその子の幸せだと分かっているけど、それでもどうしても死んで欲しくない」という人の顔。
目の前の現実を笑って誤魔化したい気持ちと、そんな身勝手な自分でしかいられない申し訳なさで、心がグチャグチャになっている。

 人は、複数のエフェクトを同時に抱く事が出来ます。
 そして人は、対立するエフェクトを同時に抱く事も出来てしまいます。

 エフェクト同士は、喧嘩をします。
 なので人の心は、常に一枚岩ではなく、あっちにいったりこっちに行ったりしてしまうのだと思います。

エフェクトの序列


 「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
  おそらく、人の心というものは、こんな感じの形をしています。

  そして、人の心というものはおそらく、この形に従ってエフェクトというものを生成しています。
 なので、エフェクトというものには本当は、「A故にB」という感じの概念があると思われます。

 ……これも、ちょっと説明が難しいので、例えを使って説明させて貰います。
 例えば、「美味しいものを食べる事が一番の幸福で、その為に生きている」という人がいたとします。

こういう感じの事の為に生きている人がいるとする。

 その人は、心の一番根っこに、★グルメ★という感じのエフェクトを抱いています。
 ……しかし、その人は★グルメ★だけで生きていける訳ではありません。

 美味しいものを食べる為にはお金がかかります。
 なので、その人はお金を得る為に、頑張って日々働かないといけません。

こうしないといけない

 なのでその人は、★しゃちく★というエフェクトも抱かないといけません。

 ……この時、その★しゃちく★というエフェクトは、よく考えればかなり変な感じの形をしています。
 「ただ働きたいから働きたい」という形ではなく
 「美味しいものを食べたいから、本当は嫌だけど、しょうがなく渋々働きたい」という形をしています。
 それはおそらく、言語化すれば、★グルメ故にしゃちく★という感じのエフェクトになると思います。

★グルメ∴しゃちく★
(「故に」という概念は数学では「∴」と書くらしいので、ここからはそう書いていきます)

 そして更に、その人は★しゃちく★だけを抱いている訳ではありません。
 ★しゃちく★をする為に、朝になればその人は★つうきん★を抱いている筈です。

★グルメ∴しゃちく∴つうきん★
「美味しいものを食べる為に働く為に会社に行きたい」という気持ち。

「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
 おそらく、人の心というものは、こんな感じの形をしています。
 そして、それに対応する為に、エフェクトというものには「∴」という感じの概念があります。

 例えば、ゆめにっきに出てきた★ねこ★の場合。
 あれも本当は、正確に言えば、★モテモテ∴チヤホヤ∴ねこ★という感じのエフェクトだったのかもしれません。

★モテモテ∴チヤホヤ∴ねこ★
「モテモテになる為に、チヤホヤされる為に、ねこを被りたい」という気持ち。
……もしかしたら本当は、この★ねこ★は、具体的に言えばそうだったのかもしれない。

 人間の心は、マトリョーシカのような形をしています。
 なので、エフェクトというものには、本当は階層のような概念があるのだと思います。

追記

(ここから先に書く事は、筆者も思考が纏まっていない部分です。
 なので、それを読んでも、何を言っているのか全然意味が分からないかもしれません。
 この記事を読む分には理解出来なくても大丈夫な部分なので、意味不明だったら、適当に雰囲気で流してスルーしておいて下さい)

 何故ならば→∵
 みたいな概念も、たぶん人の心というものにはある。
 「∵死体さんの死に泣く事が出来た∴火星さんが窓付きの幸せ」
 ……みたいな感じに、おそらく人の心というものはなっている。

 そして、更に言えば
「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
 という式も、おそらく本当は正確ではない。
 本当は、例えば
「×→(×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福→)理由」
 みたいな感じの方がより正解に近いのかもしれない
 
 そして、更にもっと突き詰めて言えば
 人間は本当は別に、常に幸福なんてあやふやなものを求めてなどいなくて
「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→理由」
 の方が正解に近いのかもしれない。
 そして、更にそこからもっと突き詰めて言えば
 人間の心は結局全部エフェクトで出来てるので、それを形にすれば
 「×→(×→(×→(実行エフェクト)→手段エフェクト)→目標エフェクト)→理由エフェクト」
 みたいな感じになってるのかもしれない。
 そして、本当にもっと突き詰めれば、そもそも「人間の心の形」なんて概念は、それを認識しようとしないと初めから存在しないものなので
「×→(×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→理由)→何故?」
 みたいな感じになるのかもしれん。

 しかし、そういうのはもう、筆者も上手く言語化出来ない。
 そしてそれを言語化出来たとしても、それが合ってるかどうかも、本当は別に分からない。
 ……なので、興味のある方は、各々で色々と自分の心の形とかを考えてみて下さい。(暇だったら)

エフェクトというものを抱く為には、「想い」というものを抱かなければならない。
例えば★カエル★になる為には、「カエルのようになりたい」と想わなければならない。
なので、そんな自分を俯瞰して
「何故自分は★カエル★になりたいのだろう?」というような事を考え始めると
想いというものが「★カエル★」ではなく「★何故?★」になってしまうので、必然的にエフェクトというものは抱けなくなる。
「何故自分は★カエル★になりたいのだろう?」
そう想う事と、★カエル★は、おそらく両立する事が出来ない。
心というものはおそらく、その構造上
「自分を俯瞰しながら踊りに耽る」という感じの事がどうやっても出来ない。
エフェクトという概念にはおそらく
「自分がそうであると思い込む」
「それ以上は深く考えずに、それはそういうものなのだと納得する」
というような性質が含まれている。
なので、人は突き詰めて考えたら
「よく分からないけど自分とはそういうものなのだ」と割り切った後
「自分は一匹のカエルとして何をすべきなのか?」みたいな役割の事だけを想いながら
それ以上の思考を放棄して、★カエル★のように振る舞ってみる事しか出来ないのだと思う。

 ?←「目的を果たす為に、自分は一体何を想うべきなのだろう?」という感じの想い。
 !←「よく分からないけどそれはそういうものなんだ!」という感じの思考の切り上げ。
 ∴←故に
 ★カエル★=★?∴カエル∴!★
 ……エフェクトというものの構造は、たぶん本当に突き詰めて考えれば、そんな感じになっているのだと思う。(たぶん)


追記2

(ここに書く事も、もう上手く説明出来ない感じの事なので、よく分かんなかったらスルーして下さい)
 
 この記事では便宜上、エフェクトを心の最小単位という事にしている。
 けれど、たぶん突き詰めたら、エフェクトの中にもまだ、×→α→〇というものはある。

例えば、★カエル★の場合。
テンキーの1を押したら、ジャンプする。

 ★カエル★がジャンプをするという動作。
 そこにはたぶん
 ×→「手持ち無沙汰なので何かしたい」という感じのストレス
 α→ジャンプをしてみる
 〇→飛び跳ねた事ですっきりする
 ……という感じの×→α→〇がある。
 たぶんそれは名前を付ければ、☆ぴょこぴょこ☆とかそういう概念になる。

 エフェクトの中には、「エフェクトによる動作をしたい」という想いがある。
 なので
「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
 は、更に突き詰めて書いたら
「×→(×→(×→(×→(動作)→エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
 という感じになるのかもしれない。
 
 筆者はこの「エフェクトにより発生する、特定の動作をしたいという想い」という感じの概念を、★★の更に奥にあるものとして、☆☆と認識してたりする。
 例えば★ねこ★の場合は、ねこになった結果可愛い子ぶる事を☆にゃんにゃん☆と名付けている。
 ……しかし、そこまで話を突き詰めたら、あまりにもややこしくなる。

 なのでこの記事では、その☆☆という感じの概念はもうスルーしておいて、「エフェクトが心の最小単位である」という単純なモデルで話を進めていきます。

☆にゃんにゃん☆
この☆☆という概念に、さっき出した「!」という概念を組み合わせて
「よく分からないけれど、自分とはそういうものなので、今はとにかくただ全力で☆けいさん☆をするべきなんだ!」という感じの事を思う事。
……それが、「集中」という概念なのだと思う。(たぶん)
人間には、「やればやる気が後から付いてくる」という感じの謎の性質が(たまに)ある。
それは、☆☆をすれば自然とその行為に対応した想いが発生するから、結果的に「やればやる為のエフェクトが装着される」という感じになるみたいな仕組みなのだと思う。(たぶん)
☆ルーティーン☆
野球選手とかが打席に立った時とかによくやってる謎のアレ。
「エフェクトとは想いなので、行動によって逆順処理で脳にそれを装着させられる」みたいな人間の習性を使って、ゆめにっき風に言えばエフェクト切り替え画面を開いているのだと思う。
「とにかくやれ」と言われても、やる気が出る場合と出ない場合がある。
イチロー選手の真似をしてバットをぐるぐるしてみても、他の人は集中なんて全然できない。
それはたぶん
「何故そうすべきなのか分かっているかどうか(?→☆☆→!の形になっているかどうか)」
「対応するエフェクトがあり、その行為がきちんとそれを誘発出来ているかどうか」
みたいな所に違いがあるのだと思う。
この世とは、明らかにそうではない。
それなのに何故か、こういう事を言う人がたまにいる。
そして、その言葉には何故か、一定の説得力があり、成果のようなものすらある。
その理由は、「☆☆によるエフェクトの誘発」という概念と、上で挙げた「!」という概念と、「★ノリノリ★」という概念が関係しているのだと思う。
その★ノリノリ★とは何なのかは、後編で解説します。
「南無阿弥陀仏」という言葉。
人間には、「お経を唱えると何となく救われたような気持ちになる」という謎の習性がある。
そういうのも、「☆☆からの逆残処理が発生する事で、なんか穏やかな気持ちになれるいい感じのエフェクトが引き出された結果そうなる」みたいな感じなのだと思う。
お経を唱えると何となく救われたようになる気持ち。
★理由?★
→★目標?★
→★手段?★
よって
?→「火星さん『ゲームのせつめい(ゆめさんぽ★ノリノリかえる☆ぴょんぴょん☆★)』」→!

 ……たぶん。

追記3、エフェクトのシンクロ率

 人間には適正という概念があります。

適正という概念。
向き不向きとも言う。

 エフェクトもこれと同じで、おそらく、適正のような概念があります。
 なのでエフェクトには、シンクロ率のような概念があると筆者は思ってます。

例えば、★カエル★の場合。
「自然を楽しむ」という概念自体は誰にでも理解出来るが……
人間には、アウトドア派な人もいれば、インドア派な人もいる。
なので、こういう感じの事は、熱中出来る人もいればそうではない人もいる。
また、同じ人物でも
仕事とかに疲れていたら自然が恋しくなるだろうし……
自然が好きな人でも、毎日同じ趣味がしたい訳ではなく
気分によって、たまには色んな事にチャレンジしてみたくなったりもする。

 人間には、その日の気分という概念があります。
 それは、「今どのエフェクトへのシンクロ率が高いのか?」みたいな、そういう感じの概念なのかなと筆者は思ってます。

エフェクトにはおそらく、天秤のような性質もある。
「Aのエフェクトをやり続けたら段々とそれに満足して、今度はBのエフェクトをやりたくなる」みたいな感じの、心がエフェクトのバランスを取ろうとする性質がある。
そのせいで、人間には「飽き」とかそういう概念があるのかなと思う。
「自分はどんなエフェクトのシンクロ率が平均的に高いのか?」
そういう事を把握出来たら、自分が何に喜ぶ人間なのかも理解出来るようになって
「自分はどんな風に生きればいいのか?」とかもより分かるようになるのではないかなと思う。

エフェクトと二重振り子運動

 この世には、二重振り子運動というものがあります。
 それは、↓こんな感じの運動です。


 振り子に振り子をくっつけると、意味不明な感じの運動をします。
 (理屈はよく知らないが、)変動するものに変動するものを付け加えると、なんか意味が分からないくらい複雑な動きを始めてしまいます。

 筆者は、人の心というものも、こうなのではないかなと思ってます。

 「×→(×→(×→(エフェクト)→手段)→目標)→幸福」
 おそらく、人の心というものは、こんな感じの形をしています。
 そして、手段というものは常に揺れ動き、欲求というものも常に揺れ動いています。
 
 ゆめにっきの中では、エフェクトを装着すると、ずっとそれを付けていられます。
 ……しかし実際のエフェクトは、そうではないと思われます。
 実際のエフェクトというものは、常に揺れ動き、常に形を変え続けています。

 人は毎日、気分が違います。
 そしてその上で、人は毎日、やる事も違います。

 人の心とはたぶん、二重振り子みたいな感じの運動をしています。
 だから、人の願望というものはふわふわとしていて、捉えどころがありません。
 エフェクトというものはおそらく、そういう感じの性質も持っているのではないかなと思います。


まとめ

 人間はエフェクト(願望のようなもの)を抱いている。
 それは、複数ある。
 そしてそれは、強弱がある。
 そしてそれは、トッピングがある。
 そしてそれは、喧嘩をしている。
 そしてそれは、序列がある。
 そしてそれは、常にぐちゃぐちゃに動き回っている。
 ……エフェクトというものは、おそらく、本当はそういう感じの性質をしています。

 窓付きが抱いていた★ねこ★は、本当は
 ★モテモテ∴チヤホヤ∴可愛くて人懐っこい激カワ天才タオルねこと、それに対する反発がさっきからなんか段々大きくなっているカエル★
 だったのかもしれません。

 「人間は誰でも、心の中に自分のエフェクトがある」
 そう言われてもたぶん、殆どの人は、ゆめにっきをプレイするだけではピンと来ないと思います。
 しかし、それはこんな感じの性質をしていると言われたら、少しはピンとくるのではないかなと思います。

 「自分の心の中には、根源的な願望というものがある」
 「そして、願望というものには、このような感じの性質がある」
 ……何となく、そんな感じの事を感じ取って貰えたら、ゆめにっきという作品で描かれていたエフェクトという概念を捉えられるようになるのではないかなと思います。



 後編に続く。

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