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『刀剣について』リテラ探求学習研究レポート

歴史が好きな新小5Kくんは、昨年甲冑について研究をしました。

その時、武器にも興味を持ったそうです。

日本刀の手の込んだ作り方や、芸術作品としての魅力を伝えてくれました。

この研究をしたのは新小学5年生のK・Yくんです。


■プレゼンテーション動画


■リテラの先生からのコメント

前回の甲冑に引き続き、歴史的なテーマにチャレンジしましたね。
たくさんの資料を集め、まとめていくのは大変でしたが、粘り強くやりとげました。物の中に歴史を見ようとするK君のまなざしを、これからも大切にしてほしいと思います。


■テキスト資料

ぼくは、歴史が好きです。
去年、甲冑について研究しました。
その時から、武器についても調べたいと思っていました。
今年は、武器の中でも、刀にしぼって研究しました。
なぜなら、日本の武器と言えば誰もが連想するのが、刀だと思ったからです。


まず、刀とはどのようなものなのでしょうか。
刀とは、戦いのとき、相手を斬ったり、さしたり、ついたりする武器です。
特に日本刀は、曲がりにくく、折れにくく、よく斬れたそうです。
そのため、戦で長く使われました。
刀は、いつ、どのように、できたのでしょうか。


刀が使われる前は、剣が使われていました。
剣は、弥生時代に、大陸から伝わりました。
刀は、古墳奈良時代に誕生しました。
刀と剣の大きな違いは、剣は両方の刃で斬れ、刀は片方の刃でしか斬れないところです。


剣は、実戦用の武器として使われた期間は短く、神器などのシンボルになりました。


日本刀は、切りやすさを求めて、形を変えていきました。


古墳奈良時代にはまっすぐした形の、上古刀が作られました。


平安時代には上古刀にはなかった、反りがある太刀が作られるようになりました。
反りがあるのは、馬の上から攻撃するためです。


太刀や打刀という戦闘に多く使われた刀は、源氏政権の始まった鎌倉時代から、製造技術が高まりましました。


南北朝時代には、長さが約90~100cmほどの長い刀も作られるようになりました。


室町時代になると、60~75㎝ほどの打刀が主流になり、戦国時代に入る安土桃山時代から、たくさん使われるようになりました。
平安時代から安土桃山時代の間で使われた刀は、古刀と言います。


重さはどうでしょうか?
刀剣博物館に、刀が持てる場所があります。
持ってみたら、意外と重かったです。
持ち歩くのも大変そうだなと思いました。
ましてや、二本や三本持ち歩くのは、とても大変そうだと思いました。


日本刀はどのように作られるのでしょうか?
初めに、刀の原料である玉はがねを平らにうちのばし、6~10mmほどにします。
次に、平らに伸ばして小さく割してきれいなものを選びます。


さらに、同しつの鉄で作っておいた台の上に、選んだ玉鋼を積み重ねます。


そして、1300℃ぐらいになるまで炭を使って熱し、たたいてくっつけます。
温めた鉄にたてに切り目を入れて、折り返し、一枚に伸ばします。同じことをまた横向きにやり、何回も繰り返してきます。


ここからは、二つの部品を作っていきます。
まずは、かわがねです。
かわがねは、刀の外側となる部分です。
U字がたのかなづちを使って、曲げていきます。


次にしんがねです。
しんがねとは、刀のしんになる部分です。
かわがねに沿った形を作ります。


できた二つを合体させます。
そして、刀の形に伸ばしていきます。


次に、こずちを使って、形を打ち出していきます。


そして、ヤスリやセンという道具を使って凸凹を、平らにきりそろえます。


次に、刃文を入れるためにやきばずちをぬります。
やきばずちとは、ねんど、炭などを混ぜて作った土のことです。
そして、刀を800~900℃の熱で熱し、水の入った箱に入れます。


最後に、刀を整え、刃を研いで、研ぎ職人をはじめとする職人に回ったら完成です。
作る時間と手間が、日本刀の品質を高めているのだと思いました。


日本刀には、多くの愛好家がいます
僕も、刀の魅力がどのようなものなのか、考えてみました。
まず赤い矢印のところを見てください。
赤い矢印のところに豊臣家の家紋があります。
このことから、豊臣家の関係者が使っていたとわかります。
歴史を感じることができるのも、日本刀の魅力です。


次に、青い矢印のところを見てください。
刀に絵が描いてあります。これは、刀身彫刻と言います。
この刀には、仏教のぼんじが刻まれています。
ぼんじを刻むことで、ご利益を願っていたのだと思います。


この刀は、みぞがあるのが分かります。
このみぞは、人を斬ったときにでた、血を流すためです。
武器として工夫されているところも、魅力の一つです。


この刀には、刃に波のようなものがあります。
これは、にえ、においと言います。
にえとにおいの違いは、にえは肉眼でギリギリ見え、においは、顕微鏡でやっと見えるくらい小さいことです。
こうした、細やかな美しさも、日本刀の魅力です。
この刀はそりが大きいです。
形の美しさは、日本刀ならではの魅力です。


皆さんいかがでしたか?
今度、刀を見る機会があったら、その魅力を、自分なりに感じてみてください。


これで発表を終わります。
聞いてくださってありがとうございました。


■研究の振り返り

◇これはどのような作品ですか?
刀剣の作り方や、魅力を伝える作品

◇どうしてこの作品をつくりたかったのですか?
ぼくは、歴史に興味があり、去年から、調べたいと思ったから。

作品づくりで楽しかったことは何ですか?
 刀を持ったことです。思ったより重くて、新鮮だったです。

作品づくりで難しかったことは何ですか?
スライド作りの時に、写真を切り取ることです。

作品作りを通して学んだことは何ですか?
刀身彫刻や、にえ、におい、かわがね、しんがねについて。

◇次に活かしたいことや、気をつけたいことはありますか?
あまり間違えないように読むことと、話すスピードです。

◇来年、研究したいことはありますか?

この作品を読んでくれた人に一言
ありがとうございました。

この記事を書いた生徒さん

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