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文章読解・作成能力検定「文章検定」とは?~準2級・2級の受検に向けて~

こんにちは、はじめまして。
「リテラ」考える国語の教室、講師の黒木里美です。
「文章読解・作成能力検定」とはどんな検定なのか?
試験内容や効果的な勉強法についてご紹介します。
検定名ですが、今後は略式の「文章検定」で表記いたします。

2024年8月22日(木)リテラで団体受検を受け付けています!



■文章検定ってどんな検定?


それでは、まず文章検定とは、どのような検定でしょうか。
分かりやすくいうと、文章を書く力、読む力を高めることを目的とした検定です。
受検の目的は、受講生さん、それぞれの立場によってことなるかと思います。


例えば、学生さんであれば、高校入試や大学入試で小論文を書く推薦入試を受験するため、大学のレポートの書き方を基礎から学びたい、就職活動で自己PRや志望動機を書く中で、より文章を書く力を身に着けたいといったいった目的があるかと思います。

また社会人の方は、ビジネスメールやマニュアルの作り方、企画書の書き方をきちんと学びたいといったことがきっかけで受検する受講生さんもいらっしゃるかと思います。

文章検定は、社会経験のあるなし、読み書きの得意、不得意といったことに関わらず、しっかりと対策を練り準備をすれば合格できる検定です。
講座を充分に活用して合格を目指してください。

■資格文章検定の出題構成と合格目標


それでは、文章検定の出題構成と合格目標に入ります。
文章検定の何級を受ければよいかという目安ですが、漢字検定の級と合わせてみると分かりやすいと思います。


文章検定準2級のレベルを表す項目には、漢字検定準2級で出題される語句の意味がわかる、書くことができるという基準があります。
そして、漢字検定準2級は、高校在学レベルとされていますので、文章検定も高校生の受検を想定した内容になっています。
では、社会人は準2級を受けなくてよいかというと、そうでもありません。
敬語の使い方や、手紙文の書き方、論説文の作成の仕方など、2級を受検する際にも役立つ課題がたくさんあります。
ぜひ社会人の方も、準2級から受検をスタートするのもおすすめです。

■準2級の問題構成


準2級の問題は大問5問から構成されています。
試験時間は60分です。


第1問は語彙・文法。

文章検定準2級 教室オリジナル教材


第2問は、図表の読み取り。

文章検定準2級 教室オリジナル教材

第3問は、文章の読み取り。

文章検定準2級 教室オリジナル教材


第4問は、手紙文の知識・修正・作成です。
問2では、75文字から100文字の文章を書きます。

文章検定準2級 教室オリジナル教材 (実際の解答欄は縦書きです)

第5問が論説文の作成。
4段落構成で、450文字~650文字の文章を書きます。

文章検定準2級 教室オリジナル教材 (実際の解答欄は縦書きです)


合計200点満点の試験で、合格基準が140点、7割の正解率となっています。今回、2023年末に行われた検定の合格者の平均点も掲載してみました。
合格者の得点は166.8点です。
各大問の合格者平均点を見てみますと、第4問の手紙文の作成と、第5問の論説文の作成の得点の割合が他の問題よりも低く、難易度が高いことが分かります。


■2級の問題構成


次に2級です。漢字検定2級は、高校卒業、大学生、一般レベルとされています。
そこで、文章検定2級は、社会人向けにビジネスの現場を想定した、手紙の書き方、論理的な文章の書き方に関する問題が出題されています。

2級の問題は、大問4問で構成されています。
試験時間は90分です。

第1問は、 レポートの構成。

第2問は、要約文の完成・作成。


第3問は、手紙文の作成です。
問2では、220文字から374文字の文章を書きます。


第4問は、論説文の作成です。4段落構成で、594文字~748文字の文章を書きます。


合計200点満点の試験で、合格基準が140点、7割の正解率となっています。合格者の平均点は171点です。

2級も準2級と同じように、文章作成課題の、第4問手紙文の作成と、第5問論説文の作成は、得点が取りずらくなっています。

■テキストと過去問題集


さらに、合格を確実にするために、用意して頂きたいものがあります。
それは、テキストと過去問題集です。
この2つはどのような資格試験であっても欠かすことのできないアイテムです。
文章検定に関しては、テキスト、過去問題集、どちらも「公益財団法人 日本漢字能力検定協会」から発行されているものがありますので、公式サイトを確認した上でご購入下さい。
「基礎から学べる!文章力ステップ」と「文章検 公式テキスト」は試験を解けるようになるために必要な知識・技術を丁寧に学ぶことができます。
資格試験の勉強のためだけでなく、読み書きの基礎を学ぶのにも適した教材です。


どちらか片方で構いませんので、用意することをおすすめします。
またテキストとは別に、過去問題集も用意しましょう。
特に、時間内にすべての問題を解ききる力を身に着けるには、問題をこなすことが大切です。
先ほど、出題構成のパートでもお伝えしましたが、準2級、2級ともに500文字以上の文章を書かなければなりません。


しかも、手書きです。
多くの方が、普段、パソコンやタブレット、スマートフォンといった便利な道具を使って文章を書いていると思います。
これらは、予測変換はしてくれますし、書き直しも簡単にできますが、手書きはそうはいきません。
本番の試験にも下書き用の原稿用紙はありますが、全ての文章をそこに書いて、解答用紙に清書をする時間を取るのは、多くの方にとって難しいことだと思います。
時間内に書き終えるためには、大まかな構成のメモを作り、書き始めることができるぐらいの、書き慣れが必要です。
時間内にすべての問題を書き終える練習を行っていただくとよいかと思います。

それでは、もう少し具体的に、合格に近づくための過去問演習の方法についてお話します。
過去問は、はじめから試験と同じように解く必要はありません。
スモールステップで段階を踏んで繰り返し取り組んでいきましょう。

■ステップ1 過去問題の分析



どのような形式の問題が、どのぐらいの量、出題されるのか、時間配分はどこぐらいなのかなど、試験の攻略に必要な作戦を練っていくようなつもりで読んでいきます。

■ステップ2 実際に解いてみる


ただし、ここでも本番の試験のように解く必要はありません。
自分が何を知っていて、何を知らないのか、できないことはなにか確かめながらゆっくり進めましょう。

文章検定で多くの方がつまずくポイントは、文章の要約課題、手紙の書き方、論説文の作成です。
これらについて、まだ自分の力だけでは書けないと感じたら、まず解説を読んでみましょう。
そして、実際に解説に載っている模範解答を模写してみましょう。
特に文章検定のように、形式がかっちり決まっている文章は、真似もしやすいです。
書き写すのは大変かもしれませんが、急がば回れ、模写も学びの方法の一つと捉え、挑戦してみてください。

さらに、自作の文章を書けるようになったら、声に出して読んでみましょう。
目で読むだけですと、誤字脱字や、文章のねじれ、論理の矛盾といったミスになかなか気付くことができません。
目で文を追い、声に出して読み、耳で聞きながらチェックをする、これを習慣にしていきましょう。
もちろん、本番の試験では、声に出して読むことはできませんが、その時も「いつも音読をしているように」自分の声を頭の中に響かせながら、読み直しをしてください。


ステップ3 試験時間を計りながら解く

いよいよタイマーを使って試験時間内にすべての問題が解けるよう練習をします。


準2級は60分、2級は90分です。
はじめは、試験時間を過ぎてしてしまうと思いますが、最後まで頑張って書ききってください。
そして、どのぐらいの時間、オーバーしてしまったのかを確かめてください。
ただ、60分、あるいは90分の過去問をすべてを通しで行うのは大変ですので、特に書き慣れが必要な論説文の作成に関しては、別途時間を区切って練習をしましょう。
大まかですが、本番を想定して準2級は25分、2級は35分で書き上げる練習をされるとよいと思います。
だんだんと時間内に書きれるようになってきますと、自分の成長を実感することができます。
ぜひ前向きな気持ちで挑戦してください。

解き終わって、見直しをして、丸付けをする前に、一呼吸おいてやってもらいたいことがあります。
それは、振り返りをすることです。
試験を受けていた時の自分の状態や、どんなことを考え、感じていたかを思い出してみてください。
例えば、集中力して解けていた問題はどれか、そうでない問題はどれだったか思い出してみてください。
集中力が発揮された時は、「知っていること」「得意なこと」に取り組んでいる時、また「考えるのが面白い」と感じた時だと思います。
逆に、「知らなかったこと」や「曖昧になっていたこと」にぶつかると、戸惑いや苛立ちのせいで集中力がそがれてしまいます。
つまり、集中力が発揮されていたかどうかという視点で振り返ることで、学習の成果が上がっているとポジティブに捉えられるところと、今後取り組むべき課題の両方が見えてきます。

ここで繰り返しになりますが、この振り返りは、必ず丸付けをする前に行ってください。
丸付けをしてしまうと、どうしてもできなかったところに注目してしまい、できなかった原因についてあれこれと理由を考えはじめてしまうからです。
学習を進めるにあたり「理解していること」と「分からないこと」の両方を自分自身で把握することが非常に重要です。
これは、単純に正解か不正解かの結果だけでは見えてきません。
なんとなく選んだら正解だったというのは、結果は〇でも、実際には「分かっていないこと」として、もう一度学び直す必要がある事柄です。
学びのチャンスに気づけるのは、試験を受けた自分だけだいうことを忘れずにいてください。

■さいごに


こちらの記事をご覧の方は、もっと文章を書けるようになりたい、書き方を学んで自信を持って伝えられるようになりたいという思いを持って、文章検定の受検を検討、あるいは準備をスタートされている方だと思います。
文章検定は、小中学生から社会人まで、幅広い年代が受検できる検定です。
職場や学校、ご家族の中で、読み書きの力を身に着けたいと思っている人がいたら、ぜひ「文章検定、一緒に受けてみよう!」と声をかけてみてはいかがでしょうか。
文章は書けば書くほど、いろいろな人に読んでもらえば読んでもらうほど上達します。
合格を目指して頑張ってください!

■リテラの文章検定講座


リテラでは、問題演習のなかでも難易度の高い、文章作成課題について受講生さんが安心して学べるよう、検定協会が提示している、採点の基準に沿い講義を行います。
どのように書けばよいのか、自分の書いた文章が合格基準に達しているかどうか、ご自身で判断がすることができように、プロの講師と一緒学んでいきましょう。

文章検定の採点基準をもとに指導・解説・添削をおこないます

■実施概要■

【 実施日時 】 2024年 8月 22日(木)
・4級・3級 13: 30 ~14:30 
・準2級 15:00~16:00
【 実施場所 】 リテラ「考える」国語の教室
〒120-0034 東京都足立区千住1-37-2 プティーボワービル601
【 検定時間 】 準2級~4級/60分
【 検 定 料 】  準2級・3級:各3,000円 4級:2,000円
【 持 ち 物 】 鉛筆 または シャープペンシル(HB・B・2B)、消しゴム
【締切日】 2024年 7月 26日(金)19:00厳守  リテラ「考える」国語の教室宛
※締切日以降の申し込みや級の変更、申し込みの取り消しはできません。

■申し込み方法■

①フォームからお申込み 以下のリンクをクリックしてください↓

②メールからのお申込み
office@litera-arts.com  リテラ「考える」国語の教室 事務室宛にメールをお送りください。
メールの本文に、以下の項目をコピーしてご記入ください。

氏名
フリガナ
受検級
生年月日 (西暦)
性別
学年
メールアドレス
電話番号
結果の郵送希望 有・無 
夏休み対策講座希望 有・無

③電話でのお申込み
03-5284-8165
※お問い合わせの後、メールまたはフォームにてお申込みのお手続きをお願いいたします。

■注意事項 必ずご一読ください■


〇団体受験のため、最低開催人数10名が集まらなかった場合は中止となります。あらかじめご了承ください。
〇開催の有無については、教室から連絡いたします。
○開催決定後、申込内容の変更・取り消し・返金は一切できません。
○申し込み・実施・結果通知はすべて団体を通じて行われます。
○同じ検定日の同じ級を、違う会場(学校と塾など)で重複して受検することはできません。受検した場合は、両方とも失格となります。
○ 親子・兄弟などの申込間違いにご注意ください。検定日当日、氏名・生年月日の両方を訂正したうえで解答した場合、答案は無効(失格)となります。

〈個人情報の取り扱いについて〉以下の事項についてご了承のうえお申し込みください。
●ご記入いただく個人情報は、申込団体を経由して当協会に届きます。
●未成年の方は、保護者に同意のうえお申し込みください。
●合否結果は、申込団体を経由して受検者に通知します。
●当協会においては、これらの個人情報を検定に関わる業務、ならびにその他公益活動を行うために使用し、法令で定める場合を除き、目的外には利用しません。(ただし、業務の一部を、業務提携会社に委託する場合があります)個人情報のご記入は任意ですが、必須項目にご記入がない場合は受検できない場合がありますので、ご注意ください。団体によっては、団体受検において得た個人情報(合否結果、成績など)を進路指導等に利用する場合があります。利用の有無や利用内容については団体の担当者にご確認ください。
ご記入いただきました個人情報に関する開示、訂正等お問い合わせは、下記の窓口へお願いします。
公益財団法人 日本漢字能力検定協会
個人情報保護責任者 事務局長 個人情報相談窓口 https://www.kanken.or.jp/privacy/

■2024年 夏期講習のお知らせ■

夏は飛躍の時期。自信を育み、可能性を広げましょう。
中学・高校・大学入試対策や基礎学力の定着、苦手の克服、検定対策まで、国語のプロが、一人ひとりに合わせた個別指導を行います。


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