Netflixで『侵入者たちの晩餐』視聴完了しましたー。(ネタバレなし)
今年の1月3日夜9時から日本テレビで放送されていたドラマがNetflixでも配信され、人気になっていたので鑑賞してみました。
主演はスカイクロラの草薙水素役の声優を務めた菊地凛子さん、脚本は独特の笑いの着眼点を表現する芸人として有名なバカリズムさんです。
バカリズムさんといえば、近年、安藤サクラさん主演の『ブラッシュアップライフ』や松田龍平さん主演の『ケンシロウによろしく』の脚本も担当され活躍されているので、興味深く視聴しました。
個人的な評価
ストーリー B+
構成 A
俳優 A
脚本 B
音楽 B
S→人生に深く刻まれる満足
A→大変によかった
B→よかった
C→個人的にイマイチ
個人的な感想
内容的には、ハウスキーパーとして働く女性3人が、賃金の安さに不満を募らせていたところ、雇い主の女性社長の脱税の噂を聞きつけ、仕事に乗じて合鍵を作り、社長の留守を狙って盗みに入る話でした。
ハウスキーパーってその気になれば雇い主の家から泥棒できちゃうよね?という観点の作品なのですが、過去に元サッカー選手のベッカムさん×元スパイスガールズのヴィクトリアさん夫妻の家政婦が、ベッカム邸、通称”ベッキンガム宮殿”から夫妻の私物を持ち出しては売り捌いていた事例が思い出されました。
このドラマの面白いのはまず、泥棒に入る前に彼女らが自らの犯罪行為を自覚しながらも、脱税してるお金だから盗んでも通報されない、自分たちは低賃金でコキ使われているからもっともらってもバチは当たらない、盗んだお金の一部を寄付すれば良いことをしたことになる、などと自らを正当化して実行に着手する点です。
時代劇やゲームなどで石川五右衛門や鼠小僧次郎吉のような盗賊が、私腹を肥やす悪代官から金品を巻き上げ、庶民にバラまいて義賊として持て囃される描写があったりしますが、その最期は極刑に処せられたことを彼女らはどう思っているのかなぁ…などと考えてしまいましたw 特に”五右衛門風呂”は広く知れ渡っていますよね。
詳しいネタバレは避けますが、盗みは上手くいきません。当初彼女らは、雇い主の女性社長が脱税してるお金だからたとえ盗みが発覚しても騒いだらその存在を認めることになり、追徴課税が発生してしまうので通報できないはず、といった目論見で行動します。
しかし、彼女らもまた自らの選択の結果、どうあがいてもまずい状況になる、という自縄自縛の心理に直面する面白い作品でした。バカリズムさん特有の、個々人の複雑な事情が交錯した、クスっと笑える群像劇を楽しませていただきました。
次回作も楽しみです。ここまでお読みいただきありがとうございました。