【実話】Netflixで『暗数殺人』観ましたー。
はじめに
Netflixで『暗数殺人』観ましたー。韓国で発生した実話に基づく映画ということで興味深く視聴しました。実話なだけあって、とてつもない作品でした。オチバレなしで記録していきたいと思います、、
個人的な評価
ストーリー S
脚本 A
構成・演出 S
俳優 S
思想 B
音楽 B
バランス B+
総合 A
S→人生に深く刻まれる満足
A→大変に感動した
B→よかった
C→個人的にイマイチ
内容のあらすじ
恋人を殺害した罪で逮捕されたカン・テオ(チュ・ジフンさん)は、刑務所の中でキム・ヒョンミン刑事(キム・ウンソクさん)に驚くべき告白をします。それは、他にも7人もの人間を殺害したことでした。
しかし、テオの証言に証拠はなく、警察内部でもまともに取り合う者はいませんでした。そんな中、テオの証言に信憑性を感じたヒョンミンは、上層部の反対を押し切って捜査を進めていきます。
ついにテオの証言どおり白骨死体が発見されますが、自分は死体を運んだだけだと証言を覆します。全てを明らかにするため、ヒョンミンは残る死体の捜索を続けるのでした。
感想(ネタバレあり)
本作は実話なわけですが、作中に登場する殺人罪で服役している男性は、確定した15年の懲役の期間縮減目的で、刑事と取引して他の殺人を自供し始めます。その目論見は奏功し、懲役は10年に短縮されます。
しかし、ただ単に犯した殺人行為の過程を情報提供するのではなく、嘘を混ぜながらその都度金を要求し、刑事を振り回す形で巧みに操っていきます。
また、彼が犯した他の殺人は運びやすくするために死体を7つに分割してバラバラにして、それぞれのパーツを別の場所に埋めています。それも、墓地など他の遺体と混ざって厄介になったり、掘り起こすこと自体道徳的に責められるような状況をあえて用意し、警察の苦労する様を見てあざ笑います。
そして、遺体の一部である白骨が発見されても、ただ運んだだけと主張を翻したり、死体遺棄罪の時効が完成していたり、すべて計算尽く、、。刑事は、証拠不十分で公判に持ち込めずあるいは敗訴し、骨折り損なだけで信用を失っていきます。
その状況になると、彼は今服役している殺人罪に関しても「実はこの事件も刑事に陥れられただけで冤罪です」と再審を要求する構えを見せます。刑事と殺人犯の知恵比べが実に秀逸で、思わず唸りました。
重犯罪者ほど刑事訴訟を勉強しており、どうすれば有利に公判で立ち回れるかを熟知しているように思えます。確定した罪刑をこんな方法論で覆そうとしてくる犯罪者がいるとは知りませんでした、、学べました。