「ここは私の家かもしれないけど、居場所じゃないんだ」
Netflixで『百千さん家のあやかし王子』第1話視聴完了致しました。2024年冬アニメが始まり、とりあえずいろんなアニメを観てみようということで鑑賞しました。
内容的には幼い頃に両親を亡くし施設で育った女の子ひまりが、16歳の誕生日に停止条件付の自筆証書遺言によって両親が遺した家を相続し、実家に帰るというところから始まるお話でした。
ひまり?輪るピングドラム?と、すでにこの時点で可哀想な女の子の話なのかなー、という予期が働きました。
今は亡き両親との絆に感謝しながらいざ百千家に辿り着くと、山めいた古き良き武家屋敷に見知らぬイケメン男性3人が住んでおり、その中のひとり七守葵に、「君が正当な所有者なのは分かったけど、やっぱり君はこの家を出て行った方がいいよ」と、穏やかに言われます。
非常識かつ違法な発言に困惑するひまりですが、家族なしで育ってきた彼女は家族特有の当たり前の信頼関係に憧れがあり、イケメン男性らの人当たりの良さもあって、共同生活を案外あっさりと受け入れてしまいます。
第一話では、葵がなぜひまりに帰ったほうがいいと勧めるのか、そして彼らの正体が明かされますが、登場人物がみな性格がよくてとてもよい気分になりました^^
ひまりは明るく前向きで、かつ、他人の言葉の真意を汲み取れる賢さがあり、葵らは優しく穏やかで女子が喜ぶようなことばっかり言う声がいいイケメンという非の打ちどころのないアニメでした。
他の女子向け作品であれば、穏やかな葵でなくワイルドな伊勢が主人公な作品も多い気もしますが、令和では女子が求める男性像は葵なのでしょう。おそらく、男子が観ても楽しい作品に思えます。
男子の作品でいう『ロザリオとバンパイア』を女子向けにした作品とも言えるかもしれませんが、男子向けのハーレムアニメが総じて美少女とイチャイチャエッチしたいだけなのに対し、女子向けの作品は精神的なつながりの満足が中心なので心癒されます。
家族はいるけど心安らぐ家庭は得られていない人、家族はいないけど誰かと深い信頼関係を結べている人、どちらにも刺さる要素があるように思えます。
次回も楽しみです。ここまでお読みいただきありがとうございました。