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ひとまずやってみろ。話はそれからだ。

こんばんは、はらのです。
なんかこの2か月くらい考えることが多くていろんなことをサボった結果、現在の私が無限にツケを支払わされている状態なのですがみなさんいかがお過ごしですか?
今年の秋は、借金返済の秋です(助けて)
 
え、このツケいつ払い終わるの?
てかまだツケが払い終わってないのに新しいことはじめたり別の予定入れたりしようとしてるの、私知ってるんだからな??
 
全てが中途半端にならないよう気をつけながら、サボれるところは程よくサボっていこうと思います~
 
というわけで、今回の記事はちょっと軽め(おい)
植物の見分け方を通して、「わからない情報の切り取り方」について考えてみました!
 
全部しっかり読まなくてもいいので、ひとまず気になったところだけ追いながら、でも最後まで読んでもらえるととても嬉しいです!

吾輩は植物である。名前はまだない。

さて、上の写真は今回の主役の植物です。
みなさんはこの植物が何かご存知ですか?

 私はこの植物をパッと見たとき、「うーん、オオバギ?」と思いました。
オオバギはこちらの植物。 

吾輩はオオバギである。上の植物ではない。

 でも、最初の植物はオオバギではありません。
今回これが「オオバギではない」と判断できたのは、葉の隙間からのぞく花の姿が見えたから。
 

地面に落ちている花を見つけて(左)、頭を上げると……(右)

あ、落ちてるのと同じ花だ!!!

葉の隙間から、花がちらり

謎の植物から落ちた小さなおしゃぶりのような形の花。
オオバギの花は、緑のおっとっとが縦に連なったような形の花だと知っていたので、この植物がオオバギではないことがわかりました。

オオバギの花。おっとっと食べたい。

オオバギは一つの個体に雄か雌のどちらかの花しかつけない雌雄異株と呼ばれる植物。
なので、緑のおっとっとが「雄花or雌花」、おしゃぶりが「雌花or雄花」ならどちらもオオバギである可能性はあります。
ですが、緑のおっとっとは雄花で、おしゃぶりの方も明らかに雄しべが集まったような形。
たぶん別のやつなんだろうなーと思いながら、謎の植物の下で立ち止まる私。
 
普段なら、「きっとオオバギの親戚なんだろーなー」で終わってしまうのですが、今回は花を見つけたこともあり、探求心がふつふつと湧きあがりました。
 
お前は一体誰なんだ?
そして私は、なんでお前をオオバギだと思ったんだ??
 
いつもなら「わかんね、先生に泣きつこ」となるのですが、今回は珍しく「いったん自分で最後までやってみるか!」という気持ちになったので、自分の頭の中と謎の植物について、真剣に考えてみることにしました。
 

おまんは一体誰じゃ?

 私の頭に浮かんだ疑問は以下の2つ。
 
1.  どうして私は謎の植物を「オオバギ」だと思ったのか
2.  謎の植物がオオバギでないなら、この植物はいったい何なのか
 
それでは、ひとつひとつ整理していきましょう。
 
1.  どうして私は謎の植物を「オオバギ」だと思ったのか
 
あの、同じ研究室(だった)の人は私の同定能力が低いことはご存じだと思うのですが、今回の文章を読んで、「あ、はらのさん、このレベルなのね……」と思っても、静かに見守ってくださいね……!
ちなみに同定とは、ざっくりいうと、目の前の生き物の名前を明らかにすること、です!
 
どうして私が謎の植物をオオバギだと思ったのか。
それは私が謎の植物の「葉の形」に注目したからです。
 
沖縄で植物と遊ぶとき、うちの研究室の多くの人が片手に持っている本として「琉球の樹木」という図鑑があります。
これまでの記事の参考文献にも登場しているこの図鑑。
沖縄で生育している植物の葉の形態について、写真を使いながら細かく説明されています。
沖縄の植物が区別できれば、もはやページをめくっているだけで楽しい、というような代物。
まあ、私はまだその境地に達していないんですけれども。

植物を見分けるうえで、葉の形態はとても重要な情報のひとつ。
うちの大学でも「葉の形態に注目して植物の同定をしよう」という講義があるくらいです。
 
基本的に花があれば同定は容易なことが多いのですが、花には開花時期というものがあり、咲いてないこともあります。
「あ、花がない。じゃあ葉っぱを見るか」
となったときに開く本が、葉っぱの情報が満載な「琉球の樹木」なわけです。
 
花があれば同定は容易なことが多いんですが、今回私はわからなかったので(安定のポンコツ)、花の出所を探すように視線をさまよわせた結果、「なんかオオバギっぽい葉っぱ!」となったわけです。
 
まあ、ここまではわかってた。
大事なのは、自分が「葉っぱのどこを見て」オオバギだと思ったのか、ということなんだよ!!!
 
半ばキレながら、もう一度、謎の植物の葉を見直します。

謎の植物の葉を、もう一度よく観察してみる。

うーん、オオバギだけじゃなくて、オオハマボウにも似てる?
葉の形だけならオオハマボウに似てなくもないけど、でも、オオハマボウはもうちょっと小ぶりで、緑が濃くて、厚ぼったい印象なんだよなあ。てか花が違うし。

オオハマボウの葉と花。うん、さすがに違うわ。

謎の植物の葉を見て、オオバギやらオオハマボウに似ていると思った時、自分はどこを見たのだろう。
そう考えたとき、自分の頭の中で謎の声が響きました。
 
「同定するときは、葉の幅のどこが一番太いかみるといいですよ」
 
あ、これだ!!!
オオバギもオオハマボウも、葉の下の部分が太い!!!!!
謎の植物も、葉の下の部分が太い!!!
 
でもそれだけじゃ区別できねえんだよ!!間違ってんだから!!!
 
不甲斐ない自分にキレながらも、まずはひとつめの疑問を解決することが出来ました。
 
1.どうして私は謎の植物を「オオバギ」だと思ったのか
→謎の植物が、オオバギと同様、葉の下の部分が太い植物だったから。

左から順に、謎の植物、オオバギ、オオハマボウ。確かに葉の下の部分(葉身基部)が太い。でも並べてみると全然違う、、、!

実は私、この時点でまだこの答えに満足していないのですが、ひとまずふたつめの疑問に移ります。
 
2.謎の植物がオオバギでないなら、この植物はいったい何なのか
 
今回私が「この植物ならひとりでも同定できるんじゃね?」と思った一番の理由は、この植物の花に関する情報を得られたからです。
 
花の情報があれば、「沖縄の身近な植物図鑑」からいけるっしょ、と調子に乗っていたわけです。

この「沖縄の身近な植物図鑑」は後輩から教えてもらった本なんですけど、この図鑑とても優れモノで、花や実の色でジャンル分けされた一覧表が冒頭に載っているんですよね。
だから手探りながらも自分で推測が立てられるんじゃね?と思って、同定に挑戦したわけです。
 
しかし謎の植物の花、一覧表にて見つけられず。
 
知ってた!!!私がポンコツなのは知ってた!!!!!
自分のポンコツっぷりを再確認しても見つからないものは見つからないので、仕方なく別の方法に切り替えます。
 
「沖縄の身近な植物図鑑」から「琉球の樹木」に本を持ち替え、オオバギのページ開き、周辺のページをめくりながら謎の植物と似た形の葉がないか探します。
 
自分が「似てるな」と思ったのは、エノキフジ、アカメガシワ、ウラジロアカメガシワ、クスノハガシワ、ヤンバルアカメガシワの5種類。
そんなに似ていないと思っても、選択漏れがあったら嫌だったので、あえて広めにリストアップ。
 
その中から、「なんか細長い」という理由でエノキフジ、クスノハガシワの2種類を却下。
 
自分の中で、謎の植物がアカメガシワ、ウラジロアカメガシワ、ヤンバルアカメガシワのどれかではないかと考えました。
名前が長いので、これからそれぞれをアカメ、ウラジロ、ヤンバルと呼んでいきます。
 
うん、文章が真面目になってきたね?
ふざけたくなってきたよ?
 
ちなみにアカメは「赤い芽をもつ」、ウラジロは「葉の裏が白い」、ヤンバルは「山原地方に生える」ことに由来して名前が付けられています。
 
じゃあ赤い芽をもっているか、葉の裏が白ければどれか確定できるじゃん!となるわけですが、私が見かけた個体は「赤い芽」どころか「芽」そのものがなく、「葉の裏?白くなさそうだけど本当に白くないってどうして言えるの?」と神経質な私がささやいたので、大人しくまだ同定を続けていきます、、
 
神経質な私がうるさいので、自分の判断の外にある図鑑内の分布情報を確認してみると、ウラジロの項にこんな記述が。

分:石垣、西表。普通。

「ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑」(大川・林 2020)

つまり、ウラジロの分布は石垣島や西表島だ、ということ。

私が生活している場所は沖縄島。石垣と西表は含まれません。
これなら神経質な私も文句あるまい。
ウラジロをリストから外します。
 
さて、これで謎の植物はアカメかヤンバルの二択に絞られました。
二択に絞られたなら、あとは図鑑で二つの違いをよく観察して、目の前の植物がどちらの特徴をもつか確認するだけ。
 
これは難しい問題だぞ。
少々気負いながら、図鑑の中のアカメとヤンバルの葉を一度だけ往復。

以前見かけたアカメガシワ。謎の植物の葉と比べると、どうだろう?

 ……え、嘘でしょ?
こいつら葉の形は似てるけど、「鋸歯の有無」というかなり明確な違いがあるんだけど………?

鋸歯 葉のふちにあるギザギザ。鋸歯があるふちのことを鋸歯縁という。

「沖縄の身近な植物図鑑 亜熱帯の雑草から庭の花、森の樹木やシダまで1000種」(林・名護 2022)

 つまりは、葉の縁にギザギザがありますか、という話。
そこを踏まえた上で、「琉球の樹木」のアカメガシワに関する記述を一部引用してみる。

幼木では不揃いの鋸歯が出ることも多いが、ヤンバルアカメガシワほど顕著な鋸歯ではない。

「ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑」(大川・林 2020)

 え、そんなわけないよね…?
そう思いながら頭上の植物の葉を見てみると、

再び謎の植物の葉。鋸歯を確認してみる。

あ、鋸歯ある!めっちゃ鋸歯ある!!!
あんたヤンバルアカメガシワやん!!!

 え、私これに気づかなかったの?嘘でしょ?? 

そこからもう一度「琉球の樹木」の写真をよく見て、花の形態も一致していそうなことも確認して、自分が見ていた謎の植物は「ヤンバルアカメガシワである」と確定しました。 

こうしてひとりで同定できた喜びと、自分のポンコツっぷりを痛感しながら、謎の植物の同定を終えたのでした。 

 2.謎の植物がオオバギでないなら、この植物はいったい何なのか
→謎の植物の正体はヤンバルアカメガシワ。
オオバギの近縁種をリストアップ・比較し、形態的な特徴を用いて同定。 

吾輩はヤンバルアカメガシワである。花はまだない。

謎の植物の正体にたどり着いたものの、同定を終えた自分はまだこれらの答えに満足していませんでした。
 
いや、植物の正体はわかったけど、私が知りたかったのはそこじゃないんだよな、という感覚。
 
今回はオオバギという既知の植物をヒントに、ヤンバルアカメガシワという未知の植物にたどり着きました。
確かに、オオバギと謎の植物を比較しながら同定するこの方法も大切なものの見方だと思います。
 
でもこの方法だと、「オオバギ」という似た植物の知識が自分の頭の中にないと同定できないわけです。
 
今回は図鑑の中でオオバギの近くにヤンバルアカメガシワが載っていたので同定できました。
でも、オオバギの近くにヤンバルアカメガシワが載ってなければ、自分ひとりで同定できなかったと思います。
 
それが「知識を蓄える」ということだから、それはそれでいいんじゃない?とも思います。
 
でも、「知識を蓄える」ことと「見分ける」ことは別の能力で、私には後者の能力が圧倒的に足りない気がするんだよなあ。
それにこの知識の蓄え方だと、「ヤンバルアカメガシワは、オオバギと比較してこう」という、相対的な知識しか身につかない気がするんだよなあ。
 
けど、それ以外の解釈の仕方がわっかんねえんだよな~~~
 
 
そんなことを考え、ひとり唸りながら、息抜きがてら別の本を手に取ると、その中の一節が自分の中で引っかかりました。
 

その本は「絶対音感」という本で、タイトルの通り、絶対音感について音楽家や研究者までさまざまな人にインタビューし、いろんな角度から絶対音感と音楽について考えている本。今回の私のヒーロー。

その中で登場した一節が、私に気づきを与えてくれました。
ちょっと長いですが引用。

 絶対的な知覚判断の研究で代表的なものは、一九五六(昭和三十一)年に発表されたハーバード大学のジョージ・ミラーによる「マジカルナンバー7プラスorマイナス2」である。これは人間の短期記憶、つまり人間の情報受容能力の限界に関する論文で、人間が覚えていられる選択肢の数はだいたい七プラス・マイナス二個程度だというものだった。処理能力の限界があるというものだった。処理能力の限界があることで、人間はある程度の数をひとまとりに体制化(チャンク)し、何に対して注意を向けるかという選択を行うというのである。
「たとえば、幼稚園児に絵を描かせると、虹はだいたい七色に塗ります。連続的な色の識別能力として七つぐらいにカテゴライズするというのは、人間の一般的な認識特性として普遍的なものではないかということなのです。音の高さも、オクターブを十二にカテゴライズして、そのうち白鍵に七つ、黒鍵に五つ使っていますね」
 ……(中略)……
 正確な周波数がわからなくとも、たとえば、ピッコロは高い音、コントラバスは低い音といったイメージは誰もが持つことができる。絶対音感とは一オクターブを十二に分けた周波数幅のカテゴリーに音名というレベルが貼れることだが、一般の人間でも粗い周波数幅であれば、音の高さにラベルを貼ることはできるというのである。つまり、絶対音感はなくとも、絶対的な記憶がまったくできないわけではないということだ。

絶対音感(最相 2006)

引用を要約すると、人が短期的に一つの情報について分割して処理できる数は5~9程度。だから虹は「7色」だし、音の高さも1オクターブで「12音」に分けられている。絶対音感の人は、「音」という大きな情報を「12音」に分けて正確にラベリングできる人たちなわけだけど、別に絶対音感が無くても、訓練すればある程度ラベリングできるようになるし、訓練しなくても、「高い」と「低い」の「2音」程度のラベリングはできるものなんだよ、というお話。
 
この一節を読んで、
「なるほど、私が植物で出来るようになりたかったのはこれだ!」
と思いました。
 
私は葉の形を、ざっくりとでいいから分類してラベリングできるようになりたかったんだ!
 
私の本当の疑問・願望は、
 
3.自分なりに葉の形をジャンル分けして、植物の名前を絞り込むための判断基準をつくりたい
 
だったわけです。
あー、納得。すっきりした。
 
ここで大事なのは「自分なりに」という言葉。
全体を俯瞰して絞り込むための判断基準が欲しい、という話なら、以前どこかの図鑑や大学の講義で「葉っぱの形はこんなに種類があるよ」といった葉の一覧表を見た事があり、それを用いて判断すればいいわけです。
 
でも、その一覧表を見たときの私の感想は、
「こんなジャンル分け、細かすぎて覚えられるか」
というもの。
 
絶対音感のように細かく分類してラベリングする能力は、それこそ絶対音感のように幼いころから訓練していないとできるようになりません。
なのにいきなり「こういう風に葉を細かく分類して見てね」と言われたような気がして、「ふざけんな」と思ったわけです。
こんなに細かく区別できるか!情報量多すぎるわ!!
 
私はうるさいものが苦手で、シンプルなものが好きです。
ここで言う「うるさいもの」とは、「情報量の多いもの」。
 
なぜ情報量の多いものが苦手かというと、情報量が多すぎると、それらの情報を紐解く前に混乱して思考がストップしちゃうから。
なので情報量の少ないシンプルなものが好きです。
 
だから葉の一覧表の情報量の多さを見て、
「ここでは違うって言われているものがどう違うかわかんねーし、こんなの野外で使えるか!」
と思ったわけです。
 
別に資料は何も言ってないんだから逆ギレしないでいいのにねー。
我ながらガラが悪くていやだわーあ。
 
それに、上のような一覧表って、
「これをそのまま覚えてください」
っていう意味合いで載せられているんじゃないんですよね、きっと。
 
恐らく、
「自分のイメージを客観的な言葉で置き換えるための道具として使ってね」
という意味合いで載せられているんですよね。
 
それならそこまで書いてくれと思うのは、、、流石にわがままだな、うん。
 
そんなことを考えながらもう一度植物の葉の形について考えてみると、自分は葉っぱの形を「図形的」に見て、さらに「大きさ」の情報を重ねて分類しているのではないか?と気づきました。
 
例えばオオバギやオオハマボウは三角形でゲットウは長方形。ハリツルマサキやグンバイヒルガオは正方形や丸形、といった感じ。たぶん全体の比率を見てる。
そこにある程度の大きさの情報を重ねて、「こいつはこれかな?」と推測を立てているような気がしました。

しかし上の分類では、判断基準がザル。
「三角形」だけで分類が終わってしまうと、オオバギとオオハマボウが一緒になっちゃう。
だから葉の一覧表のようなものを参考にして自分の認識を深め、細かく分類できるようになる必要があったわけです。
私が力を入れるべき部分はここだったわけだ。
 
ここで、自分の中で同じ三角形の分類だった「オオバギ」とオオハマボウの葉の形を再び図鑑で確認してみると、オオバギは「卵形」、オオハマボウは「ハート形」と表現されており、そういう視点で見ると、二つの葉の形態の違いが浮き彫りになっていく感覚がありました。
こういう「ざっくりとジャンル分けした後で細かく見ていく」という視点があれば、たとえ何のヒントもない植物を見かけたとしても、こういう形態の植物を探せばいいんだなという風に、足がかりを見つけて探していけるのではないかなと思いました。
まあ、ある程度回数を重ねて練習すれば、ですが。(やれよ?)
 
さあ、最後の疑問に答えましょう。
これはあくまで「私の感覚」の話なので、よければみなさんも「葉の形」の部分を「コーヒーの味」や「好きな子の耳の形」など、自分の好きなものに置き換えて、「自分の感覚」について考えてみてくださいね!
 
3.自分なりに葉の形をジャンル分けして、植物の名前を絞り込むための判断基準をつくりたい
 
→現在自分は、葉の形を大きく7つにジャンル分けしている。
(「丸形」、「小判形(楕円形)」、「ハート形」、「滴形(卵形)」、「へら形」、「マメ形」、「シダっぽいやつ」)
これらの分類はこれから増やして、精度を上げていく予定。
 
これらのジャンル分けに加えて、ざっくりと大きさを「大」「中」「小」の3つに分けて見ている。
(「大(50cm前後)」「中(5-15cm以下)」「小(5cm以下)」)
 
これらに加えてピンポイントな視点(=相対的な判断)を加えて植物の名前を絞り込む。
(具体的には「葉の幅(最も太い所)」「鋸歯の有無」「葉脈の入り方」「葉の色」「質感」「葉身基部の形」「葉の先端」「葉柄の長さ」「葉柄の入る位置」「葉の付き方・角度」など)
 
これらの情報を蓄えながら、「この形態はこの植物の仲間の特徴なんだな」という情報を増やし、同定のレベルをあげていく所存。
(ついでにいうと、葉の形態を見る前に5つのジャンル分けもしてるっぽい。「木本」「草本」「ツル」「マメ」「シダっぽい」)
 (将来的には、環境に関する情報も重ねられるようになりたい)
 
細かすぎる情報は、全体を俯瞰する前に確認すると混乱のもとになりがちです。
実際私も常に「!?!?」という状態で、自分なりに考えるけど、結局困って周りの人に泣きつく、というのが定番でした。
ずっと「情報を減らして全体を飲み込む」方法がわかってなかったんですよね。
 
でも今回の出来事から少しだけ、情報を減らすヒントを得たような気がします。
ひとまず自分でやってみるって大事。

そして、きちんと誰かに助言を求める大切さも痛感しました。
実際に自分でやってみると、教授や後輩のアドバイスが沁みる沁みる、、、
何度も脳内で誰かの声が響き渡っていました(気づくのが遅い!)
 
これで少しは図鑑を眺めるのが楽しくなるかな?なんて思いながら、今回の記事は終わろうと思います~
 
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
それではまた!


参考文献
林将之・名護初美,2022.沖縄の身近な植物図鑑 亜熱帯の雑草から庭の花、森の樹木やシダまで1000種.ボーダーインク,沖縄,343pp.
大川智史・林将之,2020.ネイチャーガイド 琉球の樹木 奄美・沖縄~八重山の亜熱帯植物図鑑.文一総合出版,東京,487pp.
最相葉月,2006.絶対音感.新潮社,東京,430pp.


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