但馬牛の神戸牛化に見る偽装の公認
後の方で話すけど、今は偽装が合法になっている時代。
私たちはそんな時代を生きている。でも、ほとんどの人がそんなこと知らない。まさかそんなバカな、と思ってる。
今日、線路に若い女性が飛び込んだというニュースを見た。
酒をやめたらもう文章を書けなくなるかもしれないと思ったけど、意外と書ける。理不尽なことが蔓延する社会で、若い人の命が奪われていくのをいったい誰のせいにすればいいのだろう。ハッキリ言って分からない。だから自分が日ごろ感じている疑問をただただ書き綴るだけ。
過去に神戸は嘘が多い街だという記事を書いた。
その関連で、神戸牛の問題も記事したいと思っていたけど、なかなかタイミングがなくて今書いている。最近まで神戸に住んでいたので身近なテーマがどうしても神戸の話になってしまう。
私は民主主義を担保すためには、一人一人が意識的に身近な問題にも関心を持つべきだと思っていて、地方行政なんかにも比較的関心をもっている方だと思う。たまにだけど、役所に情報公開請求もやったりする。年に1回あるかないかくらい。皆さんもやった方がいいですよ。細かなことを他人任せで国政の大事ばかりワーワー言ってるのは無責任。
公務員にも知人がいて、彼らが言うには、行政が一番いやがるのは市民オンブズマンに絡まれることだそう(笑)。だから皆さん、個人的に忙しい方は地域の市民オンブズマンを大切にして、お金を持ってる人は積極的に寄付してくださいね。地方行政をボランディアで見張ってくれてる人がどれだけ素晴らしい人たちか、その重要性を分かってない人が多いと思う。地方が腐るから国も腐るんですよ。ちなみに私は関係者ではありません。
陰謀論者はいつも大きなテーマについてだけあれこれ頓珍漢なことを言ってるけど、彼らは本当に社会にとって害でしかない。この人たちがワーワー言っても何も変わらないどころか、この人たちが問題を取り上げることで、真実が陰謀論になってしまうので非常に質が悪い。この人たちが若い女性を殺した可能性すらある。人の死の原因を社会システムの不備に求めるのがまともな国の考えで、日本ではそういう思考構造がまるでない。陰謀論者やそれに近い人々がメディアに流されて毎日ワーワーとストレス発散がてらに喚きたてているだけの国。
それで、神戸にいたときに何度か神戸牛の偽装のニュースを目にした。偽装の話はよくある話。エビとかウナギとかワカメとか、、。
でも、このニュースは少し偽装の質が違う話。
今日はこれについて少し語ってから、大きな問題について少し語ります。
まず、JAが意図的に関与してたことがショックだった。規模も凄い。内部告発で偽装が明らかになったそう。それで、実はここの幹部を県の畜産課の幹部が兼務していた。ようするに、完全にナアナア。
ブランド化を企画している当事者らが結局のところ神戸牛は但馬牛と変わらないと思ってるから、偽装しているってことに罪悪感がなかったのでは?
つまり、ブランド化してることを当事者たちがまるで理解できてないことが、もう終わってるなあ、って思いました。だから普通の偽装の話とはまるで質が違う話。ブランド化を企画してる当事者が不正をやってた。
本来、大して差が無いものを差別化するためのブランド化なわけですからね。だから、こういうことを当事者である側(ブランド化を企画している側)が絶対にやっちゃいけないと思う。それをやってしまった。
通報した人もそう思ったから通報したんでしょうね。まともな人がいて本当に良かったです。
神戸市では教育委員会の「首席指導主事」がいじめの証拠であるメモを隠蔽しろと学校長を恫喝して大問題になった。こちらも、絶対そういうことをやっちゃいけない人がやってしまった。指導する立場で一番偉い人だった。
なんでこうなるんでしょうね。
絶対にやっちゃいけないことを平気でやる人たちがうじゃうじゃいるんです。JAとか公務員に。だから私はお堅い職業の人ほど信用していない。神戸にいてそのことを痛感して、人生の教訓として生かしてる。だからワクチンも当然打ってない。ゼロ回。最初から信用してないから免疫学の本まで読んでめちゃくちゃ調べた。
わたしは、当事者がこんなことするんなら神戸牛なんていうブランド化をやめてしまえ!この嘘つき!と思って消費者センターに「やっぱ普通に考えたら偽装だからおかしいのでは?だって本当は但馬牛でしょ?」と電話してみました。神戸牛はそもそも但馬牛なのです。
意図は理解できる。神戸のブランド力に乗っけて売りたい、という意図は。でも、そう意図してる人たちが偽装してるんだから、ヤクザと変わらないじゃないですか。こんなこと畜産農家にも失礼だと思う。だったら最初から但馬牛として売れよ!と言うと思う。
それで、あえて但馬の消費者センターに電話したんです、当時。笑っちゃうんですが、電話口の女性も怒っていて「苦々しい思いです」とか言うわけですよ。そりゃそうですよね。で、偽装かどうかは判断が難しい問題。
いまさらこんな問題ほじくり返して文句言いたいだけ?と思うかもしれない。でも全く違う。この問題は昨今の社会問題。でも、社会問題にならないよう巧妙な形で社会を蝕む問題。
実は、こような認知バイアスマーケティングは昨今多くの企業で使われている。私はこの問題を過去記事でめちゃくちゃに批判しているので、ここで神戸牛のやり口にだけ文句を言ってるわけではないです。私はこの手法を、悪の経済学とか騙しの手法と言っています。兵庫県がどこまで意識してるか知らないけど、人間の認知機能の欠陥を逆手に取ったマーケティング手法はイスラエルで戦争マーケティングの専門家だった経済学者が理論構築したもの。その理論がマーケティングに応用されているのが今の時代で、最近問題になった事例では「牛丼シャブ漬け問題」。味覚は食べ慣れた味を美味しいを感じやすいので、その認知バイアスを逆手にとられてシャブ漬けにされる。皆さん、分かってない人多いけど、このような手法はもうどこでも使われていて、私はいつもめちゃくちゃに文句を言っている。
ようするに人間の身体的な欠陥を利用して商品を売り込むんです。騙しです。科学的に騙すんです。心理学の手法を応用して科学的に騙すので、騙されてる方は騙されてると気が付かない。気が付かないうちに中毒になる。だからシャブ漬けなんですよ。あの講師、なかなかいいことを言いましたね。センスあります。皆さんが理解できてないのは、それくらいヤバいマーケティング手法がもう一般的だという事。あれは牛丼店だけの話じゃない。みなさんはそれが理解できてない。
こういうことを行政がやってるんです。それが神戸牛。だからこの記事のタイトルで偽装の公認って言ってるんです。行政による認知バイアスマーケティングの公認。本当にヤバい時代。わたしは、公正取引委員会あたりがとっとと規制すべきだと思ってるんですがね。だって、ハッキリって他人様を騙してるのと同じです。でも、日本の行政機構はもうまともに機能してない。行政はどうしても後追いだから。でも、後から追えないほどのスピードでこういう手法が蔓延してるからもう手遅れ状態。そんな時代だということをこの記事で手の届く範囲の人に周知する。
この認知バイアスマーケティングの問題について、問題として捉えてるような書籍はあまりないんじゃないのかな。見たことないけど、そもそも私はそういう本を読まないので、わからない。あるのかもしれない。とにかくこの記事で問題意識をもった方は調べて防御してほしい。
それから、但馬牛を神戸牛として売り込む手法だけど、これは「神戸」のブランド力に依存しているので、少し危険だと思う。今後どうすべきかは語りたくない。認知バイアスマーケティングやってるような行政にアドバイスしたくない。
本来、虚構のブランディングは難しい。
過去に記事にしたけど、砂漠にカジノを作るみたいな話。兵庫県は神戸牛というカジノの建設を行ったのと同じ。神戸で、ファッション都市と神戸牛を同時にブランド化してるのはフィレンツェみたいな町をイメージしてるの?よくわからない。一つアドバイスするなら、神戸のポートアイランドあたりで牛を育てて本当に牛の街にしても良いと思う。無い所に幻想を作り上げるのは難しいしリスクがある。カジノの経営は難しい。だから業界に虚構をブランディングするプロがいる。牛を育てれば虚構ではなくなる。
そもそも神戸の地元の人はのんびり落ち着いて暮らせるから神戸が好きと言ってる人がほとんど。だから、どうにかして神戸を有名にしたいと虚構の城を築くことばかりの行政とはズレを感じる。牛を育てながらのんびり生活すのは悪くない。
おわり